迷宮映画館

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レイ

2005年01月31日 | ら行 外国映画
ソウル・ミュージックの巨人・レイ・チャールズの半生を彼自身の監修のもと、作り上げられた作品。監督テイラー・ハックフォードは最近、低迷していたのだが、今までの低迷をひっくり返して余りある傑作を生み出してしまった。 アメリカ南部の盲目の黒人。その過酷な人生は想像も出来ない。家族もいない。しかし生きていかなければならない。したたかだ。本当にしたたかだ。名声を誇り、素晴らしい実績を上げた人間が、自分の人 . . . 本文を読む

エイプリルの七面鳥

2005年01月31日 | あ行 外国映画
NYの危ないボロアパートに住むエイプリル。ヘルズ・キッチンのあたりだろうか。今日はいつもと違っていた。遠くに住む家族を感謝祭のお祝いに、招待したのだ。ただの招待ではなかった。家族とは絶縁状態、母とはずっと不仲、でもその母はガンに侵され、余命いくばくもなかった。 七面鳥を焼いて、パンプキンパイを並べる、それだけのことのはずなのに、ハプニングの続出。頼りの恋人ボビーはどこに行ったか?帰ってこないし・ . . . 本文を読む

草の乱

2005年01月24日 | か行 日本映画
1884年、埼玉県秩父で起こった、困窮農民と自由党員の蜂起、いわゆる『秩父事件』を忠実に描いた。 明治維新から約20年。世の中は一体、どう変化したのか・・。江戸時代というのは究極の再生産の時代で、経済成長や、経済規模の拡大などということにはほとんど無縁の時代だった。戦国時代に一度手に取った武器を捨て、日本という狭い国土の中で、身の丈にあったつつましい生活を送ったわけである。それが万全の国家だった . . . 本文を読む

ボーン・スプレマシー

2005年01月20日 | は行 外国映画
インド・ゴアでマリーと幸せな隠遁生活を送りながらも、記憶を完全に取り戻せないボーンは、もがいていた。苦々しい過去が断片的にフラッシュバックされる。そして襲撃、自分の代わりにマリーが死んでしまう。なぜだ? CIAはベルリンで秘密ファイルを手に入れる算段をしていた。CIAの告発文書。しかし、工作員は襲われ、ファイルも横取りされる。その容疑者に浮かび上がったのがジェイソン・ボーン。彼を捕まえねば・・。 . . . 本文を読む

春夏秋冬・・そして春

2005年01月19日 | は行 外国映画
山の奥、湖上に浮かぶ小さな庵。春、ここに一人の老僧と小坊主が住む。小さな庵の中にも鉄則があり、とことんまで削がれた表現の中にもそれが見える。ある日、小坊主はいたずらをする。邪気のない、子供の他愛のないいたずらだ。しかし、そのいたずらは何を生むのか。邪気がないことは、素晴らしいことのように見えて、実はものすごい残酷な事だ。それを、身を持って教える老僧。子供に沁みた。私にも沁みた。 夏、青年になった . . . 本文を読む

トリコロールに燃えて

2005年01月19日 | た行 外国映画
1924年、パリ、占い師に手相を見てもらったギルダは、人生が見えないといわれる、34歳以降の・・。33年、ケンブリッジに奨学金で通うガイの部屋に、雨に濡れた美人が飛び込んできた。ギルダ。忘れられない印象を残したギルダは、教授の彼女。でも、ガイは忘れられない。 教授のパーティで再会したギルダとガイは体を合わせるが、ギルダはロンドンを去ってしまう。何とか忘れ、自分の道を歩んでいたガイのもとに、ギルダ . . . 本文を読む

映画のはしご

2005年01月19日 | 映画  夜話
「オペラ座の怪人」、内容はレビューに書いたので、こっちにははしごの顛末を書く。 さて、映画の試写会を旧時代の遺物、山形の重要文化財、文翔館でするという。これはなかなか面白い企画ではないかと思い、それでなくても、大概、試写会の応募はするので、葉書を書いた。最近の勝率は半分くらい。なかなか効率がいい。 当たるか、どうかわからないうちに、1枚もらえる事になった。そうこうしているうちに、当選。2枚の試写 . . . 本文を読む

オペラ座の怪人

2005年01月15日 | あ行 外国映画
ミュージカル「オペラ座の怪人」が映画になった。話はあまりにも有名、皆様ご存知のとおり。ジャーーーン、ジャジャジャジャジャーーーン♪の音も、必ずどこかで聞いた事があるはず。パリのオペラ座に住むというファントム。彼を音楽の天使として師事する若き歌姫クリスティーヌ、そして、クリスティーヌと相愛の貴族ラウルの3人の愛の物語。 オペラ座の悲劇が起こったのが1870年、それから50年近く経った状況から物語り . . . 本文を読む

砂と霧の家

2005年01月13日 | さ行 外国映画
海を眺望できる丘の上に、その家はあった。父親が苦労して手に入れた家。娘キャシーが一人で住んでいた。収入もなく、孤独な生活を送っていた。ある日、突然やってきた差し押さえの通知。寝耳に水の出来事だった。500$の所得税の未払い。やむを得ず、家を出るが、弁護士も楽観的だった。郡のミスなのだから、簡単に取り戻せるわ・・。 イランで高官だったマスード・ベラーニ大佐。革命で国を追われ、アメリカに亡命していた . . . 本文を読む

すごい雪

2005年01月12日 | 日記
すごい、すごいぞ雪。今まで降らなかったのを取っておいて、まとめてどさどさ落としているみたい。でも、考えてみれば、冬なんてこんなもんだ。今日のガンガン降る雪も、時折横殴りになる吹雪も、小さい頃には、いつもの普通の光景だった。 木枠の窓はいつもカタカタ言ってた。一晩中、かたかたなってる窓の音を聞きながら、夢心地になった。きっと何かいる。じっと布団をかぶる。ここで顔を出しちゃいけない。雪のお化けがいる . . . 本文を読む

ネバーランド

2005年01月11日 | な行 外国映画
舞台のすそから、不安げに初日の様子を見守る男がいた。脚本家のジェームス・バリ。彼の新作の上演に、ロンドンの名士、著名人たちが三々五々集まっていた。しかし、不評。芝居を見る事、批評する事が、いつのまにか、上流階級のステイタスのようなものになってしまった。そこに憤りを感じながらも、思ったとおりの脚本を書けずに、息詰まっていた。 妻とも、あまりうまくいっていないバリの日課は、愛犬ポーソスとの散歩。公園 . . . 本文を読む

エイリアンvsプレデター

2005年01月09日 | あ行 外国映画
大掃除をした。と言ってもガッコの大掃除。去年は諸般の事情で職員室の大掃除をしなかったので、2年ぶりになる。ガッコのセンセというのは、かなりずぼらな人が多い。と言うより荷物が多すぎてしまう。会社の机なんかを見ると、皆さん、退社の時には、机の上に何一つないのが多いよね。あーー、あこがれます、あんな机。 もう書類から、教科書から、集めたノートやら、雑務の紙やらで、机の上はいっぱいいっぱい。でも、その隙 . . . 本文を読む

背中、その後

2005年01月08日 | 日記
一回行ったらやめられないのが温泉・・。 痛いんだから、自分のためよ、とか何とか言いつつ、ほとんど毎日温泉に通ってる私。罰が当たりそう。でも、嘘みたいに痛いのがなくなった。大きく大きく息をつくと、まだ若干痛さが残ってるが、かなり楽になった。温泉さん、ありがとう。 若い母ちゃんが、小さい男の子を連れて一緒に入っている。ちょっと前の私。いまじゃ、兄ちゃんも、ちびすけも絶対女湯には入らないそうな・・。い . . . 本文を読む

背中がぁーー

2005年01月05日 | 日記
昨日、新年のごあいさつをして、なんとなく決まりがついたと思った。 そして、夜。何をしたわけでもない。なんかひねったわけでもない。突然、そう文字通り突然、肩甲骨のあたりに、激痛が・・・。 痛い、痛い、痛い。何だ、これは。肩が凝ってるのはずっとなので、なんとも思わなくなったが、この背中の激痛は尋常ではない。まず、呼吸が出来ない。深く息を吸うと、なんともいえない痛みが走る。押さえつけられるような痛み。 . . . 本文を読む

新年のごあいさつ

2005年01月04日 | 日記
少々遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 さてさて、あっという間の2004年が過ぎ去って、2005年がやってきました。きっとあっという間に終わりそうですが、そうならないように、日々を大事に生きていきましょう・・。 暮れのでっかい津波にこれはマジにヤバイと感じる今日この頃。人災も加わっているが、あの津波の規模を見ると、こればっかりはいたしかたないだろう . . . 本文を読む