第二次世界大戦が終わって間もない、ロンドンの街並み。暗い感じでしとしとと雨がふりしる様子はいかにもという感じなのですが(行ったこともないくせに)。そんな中に登場する3人の男女。一人は政府高官で、美人の妻を持ち仕事一筋、でも朴念仁なのよと全身がいってる男。これを演じるのがスティーブン・レィ。もうニール・ジョーダンの作品には欠かせない人です。いかにも不幸せな寝取られ男というのがこれ以上はまっていいので . . . 本文を読む
私の苦手な映画の分野にスプラッターものと、カニバリズムもの、その他生首ごろりなんていうのはあんまり。でも歴史物を職業柄、見るとやたら出てくるんですよね、これが。
自分の手を切ったり(おっちょこちょいなので)、自分への注射なんていうのはなんでもないのだが、他人の傷や子供の予防注射はどうも・・。今年一押しの『グラディエーター』も一回目は片目で見て、免疫つけてから、2回行ったのでした。ということはこの . . . 本文を読む
稀代のショート・ショート作家,星新一の『午後の恐竜』という本の中に、悪魔と契約を交わす女性の話が載っている。この作家のアイデアというのは感嘆に値する。バラエティに富んだ中身。決してショート・ショートだからといって馬鹿にしたもんじゃない。本当に文章力がなければ、あの短い話の中にいろんなエッセンスを閉じ込めることができない。
さて、悪魔との契約はどうなるかは読んでもらうことにして、その結末になるほど . . . 本文を読む
私の大好きな映画に「いつか晴れた日に」というのがある。登場人物の妙、話の流れの冴え、結末のカタルシス。どれをとっても素晴らしく、これを台湾出身の監督が撮ったというので、二重の驚きもあった。アン・リーといい、ジョン・ウーといい、アジアの才能がうまくハリウッドで花ひらいているのはうれしい限りなのだが、如何せん日本人は・・・。
その辺はさておいて、中国は清の時代(皆、辮髪をしてます)、碧名剣(グリーン . . . 本文を読む
60年代後半のアメリカ、黒人指導者のキング牧師が暗殺され、大統領候補には、かのロバート・ケネディが立候補していた頃。ベトナム戦争は泥沼状態で、若者たちは自分を見失い、アメリカという国の自信が揺らいでいた。その国が病んでいた症状と同じような状態の人々がたくさんいたのではないかと想像するに難くない。
人間などというものはか弱い生き物である。弱き我々は、弱いまま生きているものもあれば、それこそ虚勢を張 . . . 本文を読む
久々、あの広い映画館で一人で見てしまいました。なんだか申し訳ないなあと思いながら堪能しました。と同時にやっぱりアメリカン・フットボールという競技はは日本ではいまいちなのかなあ、と改めて思ったしだいです。私の大概のスポーツは観戦するのですが、アメフトとプロレスはみなくていいんだよな。でも映画の場合はそうは言ってられないので、見ます。
シーズンも終盤にさしかかり、残りを3勝1敗で終われば、プレイオフ . . . 本文を読む
40年前、米ソが競って、軍拡競争を行い、新技術に、宇宙にとしのぎを削ってた時代。宇宙に関しては、アメリカは常にソビエトに1歩出遅れて、あせっていた。このころはまだNASAもなく、宇宙飛行士は空軍のパイロットが訓練をしていた。
栄えあるアメリカの宇宙飛行士、第1号の名誉を浴するはずだった『チーム・ダイダロス』の面々が晴れの舞台でこともあろうに、チンパンジーにその名誉を奪われてしまったのだ。その悔し . . . 本文を読む