迷宮映画館

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人間万事塞翁が馬 その6

2022年02月01日 | 日記
 最近、便の色はどうだったか。食べ物は?その他思いつく限りのことを確認。大腸の検査に腹部エコー、胃カメラと検査の日程を決める。まず大便の検査で、クロ。便潜血あり。あちゃーー。次に腹部エコーを撮る。初体験。へえ、こんな風に見えるんだ。肝臓の表面がちょっと荒れてるって。そんなことがわかるのですか。膵臓、膀胱、腎臓はOK。数日開けて、今度は胃カメラ。これが苦手。好きな人はいないと思うけど、まずピロリ菌発見。前に何もせずに治っていたという不思議な胃だったが、今回はクロ。さらに十二指腸まで行って潰瘍発見。ここで出血があると、貧血になる。「こんだけの潰瘍があったら、痛かったでしょう~」と言われたが、足腰痛くて、ずっと痛み止めを飲んでいたせいか、胃の痛みなんぞ、感じたことがなかった。その痛み止めのせいもあり、慢性胃炎。あ、、、病名が増える、増える。ほかに出血がなかったら、貧血の原因はこれかも、ということになった。

 そして、最後に控えし大腸カメラ。これも初めて。大腸をきれいにするために前日から下剤を飲む。そのあと、まずいなんとかってやつをがばがば飲まないとならない。トイレとものすごく仲良くなってきれいになったところで、カメラへGO。へーー、こうやるんだ~といちいちへー!へー!言いながら、診察台の上に。ぐいと中に入っていきます。もにょもにょとカメラが進んでいく。直腸、S状、これが下行、その次が横行ね。ないないない・・・・。最後の上行結腸に行くところがすげーー痛い。腹の中をぐにょぐにょとかき回されてる。うう、苦しい。もういいべ、助けて・・・・、と思ったその時、目の前に飛びこんできた妙なもの。どう見ても変な物体。どんな素人の目から見てもこれはいわゆる〇〇だ。まさに犯人を見つけたその瞬間だった。隠しようも何もない。その場で医者と一緒に映像を見てたんだから。嘘だ・・・と思いながら、でもまぎれもない事実だ。

 ばあさんの時にも感じたが、今どき告知をするとか、しないとか、いつの話だ、みたいな。ちょっと前まで、患者に言うか、言わないかということは大問題。悟られないようにするにはどうする?そんな話がごろごろあった。かの手塚治虫氏は胃癌で鬼界の人となったが、告知はされなかったらしい。でもきっと先生はンなことお見通しだったと思うけど。インフォームド・コンセントがこれだけ浸透したのはここ何年のことなんだろうか。医者と患者がいかに信頼しあえるか。病状をしっかり理解した患者が病気にどう立ち向かうかが、病気に対する戦いの大きな力になるんだ、と感じた。

 さて、医者の診断はどう見積もってもこれは〇〇でしょう。まず、病巣の検査をして、きちんと診断を下す。これからの可能性としては手術をする。ただし、手術に耐えられるか、この病巣がどのくらい広がっているか、体力があるか、それらを勘案して総合的に判断する。まず目の前の貧血を治し、胃の菌をやっつけないとならない。こっちとしては、今見たこのやな奴をすぐにでも取っ払ってもらいたい。でも、そうはいかないらしい。そっか。そうだよな。

 胃の薬と鉄剤をもらい、毎日せっせと飲む。酒は禁。一週間後に〇〇確定の診断。でっかい病院を紹介してもらい、早速翌日、病院に行く。11月末のこと。午後1時の診察で、もちろん早めに行ったが、診てもらったのは2時半。あとでわかったが、1時間半待ちは早いほうだった。診断はすでに下っていたので、まず体力を維持し、貧血を治し、風邪をひかないようにして、待つのみ。年内に手術は無理。年明けになるでしょう、と。えーー、この状態でずっと待ってるわけですか。気持ちは萎える。不安が募る。痛くもかゆくもないけど、気分は落ち込む。不安だと訴えてみた。先生はこのくらいならしばらく大丈夫と。どのくらいなんだ。

 貧血があっという間に治ることもなく、ぜーぜーは相変わらず。でも、ジワジワ良くなっていくのがわかった。診察のたびに血液検査をし、負荷心電図を取ったり、腹部CT、心臓のエコー、これらもみんな初体験。これらはみんな手術のための準備。一応、全部パスして、どうやら手術を受けられる体のようだ。いわれた通り、なるべく体を動かして、体力維持に努め、酒は飲まない。こんだけ酒を飲まない期間は・・・・お産以来だ。

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