迷宮映画館

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誰よりも狙われた男

2015年01月15日 | た行 外国映画
山のような積み残し映画があるのですが、そんときのツィを引用させていただいて、とりあえず覚書を残しておきます。

完全なる一言評にて、ご勘弁を。

11月29日のツイより

「誰よりも狙われた男」見た。フィリップ、ほぼ出ずっぱり!彼の表す優しさと、辛さと、哀しさと、虚しさが、お見事!遺作としたら、文句ないけど、あまりに悲しい。なれるわけないし、誰もあたしに頼まんだろうけど、スパイだけには、なりたくないわ。つくづく。


以下、追記。

スパイ小説と言ったらこの人!ジョン・ル・カレ。そして名優、フィリップ・シーモア・ホフマンの遺作となってしまった本作。
いやがおうにも期待が高まるが、内容はさすがの入り組み方。一貫しているけど、いや、しているが故の傷を持つスパイ。とスパイと言っても、ボンド見たいにかっこよくはない。むしろ、かっこ悪い。

でも、そこは頭脳で完全勝負。チームの連携よろしく、情報と推理と経験で、テロへの資金援助をしている大物を見つけ出して、なんとか捕まえようとする。しかし、権力側も一枚岩ではなく、対立しているという情けなさ。おまけにアメリカやらロシアやら、いろんな国が絡んでくるという複雑さ。

そこにほんわか芽生える愛情やらいろんなものを入れちゃう欲張りぶりで、ちょっと盛り込みすぎたかな~と感じた。それを見事にまとめて演じたフィリップはさすが。ただ、どうしてもドイツが舞台なのに、アメリカの俳優さんがずら~で、どうにもウソ臭さがにじみ出てくる。作りものとそうじゃないのの境が難しいなあ~と思う。

なにはともあれ、惜しい人を亡くした。心から悔やむ。これからもっともっと味わい深い役者さんになっただろうに。ただこれが最期の作品だったというのは、彼にとってよかったんじゃないかな。いっぱい映画に出てるけど、主演は少ないし、変な人間役の主演が最期だったら、なんか・・・ということで、合掌。

◎◎◎○

「誰よりも狙われた男」

監督 アントン・コービン
出演 フィリップ・シーモア・ホフマン レイチェル・マクアダムス ウィレム・デフォー ロビン・ライト グレゴリー・ドブリギン


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