迷宮映画館

開店休業状態になっており、誠にすいません。

友へ チング

2002年04月22日 | た行 外国映画
韓国は第二の都市、釜山が舞台になっている。釜山生まれの監督の自叙伝的な映画だそうだ。 1970年代後半の釜山、古ぼけたトラックをこどもたちが追いかけていく。夕焼けの中、セピア色の風景だ。その中の4人組、ジュンホは家が裕福なので、少々珍しいものをもっている。お調子者の気のいいやつだ。サンテクは普通の家の普通の秀才、とことん悪いことはできない人間だ。ドンスは葬儀屋の息子。そしてジュンソク、地元の有力 . . . 本文を読む

陽だまりのグラウンド

2002年04月22日 | は行 外国映画
賭け事に弱い賭け事師、コナー。彼は今日も今日とて賭けに興じていたのだが、負けが込んできて借金に追われ、にっちもさっちも行かない状態になってきた。ここで可哀想と思ってはいけない。すべては自業自得。そうなってしまったのはすべて自分のせい。ギャンブラーの思考にそんな考えは浮かばない。ここは押さえておきましょう。 切羽詰ったコナーは証券会社を経営する幼馴染のジミーに泣きつく。けんもほろろだったのだが、少 . . . 本文を読む

光の旅人

2002年04月15日 | は行 外国映画
いつのまにかそこにいた人、自称異星人プロート。彼はNYのど真ん中にいつの間にやら存在していた。雑多な多くの人が暮らすニューヨークに少々変わった人などたくさんいるはずで、気にも止められることはなかったのだが、ひょんな拍子に精神病院に送られることになってしまった。彼は1000光年離れた遠い琴座の中にあるK-PAX星からやってきたという。その星は高度に文明が進んでおり、地球に来ることなど軽いもの。流暢な . . . 本文を読む

インティマシー/親密

2002年04月15日 | あ行 外国映画
ロンドンの街、汚いアパートで男は所在なげに待っていた。いいのか、悪いのか、なんともいえない表情で。そこに女性が訪ねてくる。言葉を交わすこともせず、二人はセックスをはじめる。そして、女は何事もなかったかのように帰っていく。約束をかわしたわけでもない。また次の水曜日、女はやってきた。男は待っていた。純粋に。名前も素性もなぜ彼らが邂逅したのかもわからない。何かの見返りを期待するのでもなく、金を払うでもな . . . 本文を読む

ミスター・ルーキー

2002年04月09日 | ま行 日本映画
わたくし、告白しなければならないことがあります。きいてくださいませ。苦節、16年、東北の片田舎でずーっと肩身の狭い思いをしてきました。○神ファンだなんてとてもじゃないけどいえない。関西でならまだしも、こんなとこで「六甲おろし」なんか歌いたくても、うたえない。でもでもでも、もしかしたら・・。いつも、いつもシーズン前には思うんですよ、今年こそはもしかしたらなんて。 でも、期待にこたえてはくれない。裏 . . . 本文を読む

ソマリア考

2002年04月02日 | お勉強コーナー
ソマリア考  リドリー・スコット監督「ブラック・ホーク・ダウン」の舞台、ソマリアとは?  この映画は1992年に始まったアメリカを中心にした多国籍軍とソマリアとの戦いの事実を描いた映画です。戦争は悲劇です。我々はそれを知らなければならない時かもしれません。この映画が日本にきた今、客観的な事実を確認してみてはいかがでしょうか。 *アフリカ* 『アフリカ』という言葉を聞いてどんなイメージを . . . 本文を読む

ブラック・ホーク・ダウン

2002年04月02日 | は行 外国映画
「戦争からきらめきと美が消えてしまった」と言ったのは第一次世界大戦を体験したイギリス海軍大臣ウィンストン・チャーチル。後のイギリスの首相である。戦争を肯定し賛美する気は毛頭ないが、戦争をただただ残虐なものにし、大量殺戮を可能にし、人間性を失わせてしまったのは20世紀の最大の罪だろう。もう後戻りは出来ない。一旦武器を手にしてしまった我らは武器を手放すことが出来るのか。 人間は愛をはぐくんできたと同 . . . 本文を読む

シッピング・ニュース

2002年04月02日 | さ行 外国映画
少年の頃に受けた父親からの激しい叱責、自分に自信のないクオイルはますます情けない男になっていく。今日も今日とてさえない新聞社のインク係というさえない仕事をしていた。その彼に晴天の霹靂。通りすがりの美女にナンパされてしまって、結婚。子供も生まれるのだが、派手好きな妻がつまんない彼に満足するわけがない。 捨て去られてしまうのだが、彼女は交通事故であえない最期。娘と二人途方にくれたところに突然、叔母と . . . 本文を読む

ビューティフル・マインド

2002年04月01日 | は行 外国映画
1947年、大戦での勝利の余韻も覚めやらぬ頃、プリンストン大学には若き精鋭たちが新たに集っていた。金はないが大望と野心と才能を携えて。だれもが自分の可能性を進じていた。その中に人付き合いは下手、ろくに会話も出来ない、でも計算させたら、誰にも負けないというジョン・ナッシュがいた。いわゆる天才である。天才にはオールマイティーな天才型と、一点集中型の天才がいるが、こっちは後者の方。頭はいいし、集中力も並 . . . 本文を読む