アメリカという国は訴訟と契約の国である。日本もその他の国もそうだといってもアメリカの比ではないだろう。脚立に「落ちないように」との注意書きがなっかたために落ちたのは脚立を作った会社が悪い、という発想になる。なんか納得いかないんだけど、という典型としてＯ．Ｊ．シンプソンの無罪が新聞記事に登場していた。
タバコによって健康が害されたといってタバコ会社を告訴する。タバコの煙が世界で一番嫌いな私にいわせ . . . 本文を読む
父親はオーストラリアで超人気のロック歌手、幼い娘はその父親が大好き。そんな幸せな日々が、ある事故で父親がなくなってしまったことによってすべてがおかしくなっていく。
ショックで娘は言葉を失い、そんな母親は育児能力を疑われ、福祉局に子供を持っていかれそうになる。ひっそりと住んでいた田舎を出て、悲しい思い出のメルボルンにやってくる。そこで新たな生活が始まっていくが、ここでも波乱万丈、音楽だけは聞こえて . . . 本文を読む
時は１９５４年、真珠湾攻撃（１９４１年１２月８日）勃発から９年という戦争が終わって４年という頃。場所はとある北の小さな町でおこった漁師の死。その殺人の容疑者になった日系２世の裁判を中心に話が進んでいく。裁判が進むにつれて、いろいろな事実がわかっていき、戦争という度し難い現実が人間の内面を浮き彫りにしていく話である。
まず、主人公をイーサン・ホークにその父親がサム・シェパード。これだけで私は映画館 . . . 本文を読む
１９９９年度のアカデミー賞５部門引っさげての堂々の上映ということで、期待もおのずと高まってしまう。サム・メンデスという新人監督が風に舞い上がったスーパーの袋を見てインスピレーションを感じて撮ったというものだそうである。そういえば、この間東京に遊びに行ったときものすごい風の強い日で上野公園の空をどこまでも高く、袋が舞い上がって行ったのをしばらくぼーっと眺めていたのを思い出してしまった。壁にさえぎられ . . . 本文を読む