子供のとき、寝るまでのわずかな時間、わずかだったのか、長かったのかは究極の難しいところなのだが、怖かったのは天井のしみ。木のうろの模様がどうもお化けに見えてしようがなかった。ちょっと大きくなって、ベッドに寝るようになったのだが、どうしてもベッドの下に何かいるような気がしてだめ。なんでもない、なんでもないと言い聞かせて、目をぎゅっとつぶって寝てしまおう。・・・・。いつのときからか、怖いものがなくなっ . . . 本文を読む
１９４６年、第二次大戦終了後、ソ連は特赦を与え、戦争前、戦争中に亡命した同胞を国に迎えることにした。戦後の再建が急務であったからだ。どれだけのソ連人が帰ってくるのか想像もつかなかったのだが、帰国を希望した数は、遥かに予想を上回るものであった。膨大な数のソ連人が帰ってくるものの、大半が反共産主義なのではなかろうか、西側のスパイに違いない。そんな疑心暗鬼の中で希望に満ちて帰ってきたソ連人は、大半が処刑 . . . 本文を読む
大正から昭和初期にかけて生き抜いた若き天才詩人、金子みすヾ。鋭い感性ですばらしい詩作を次々に発表していたが、２６歳の若さでその命を絶ってしまった。厳しい現実と人生。彼女の豊かな柔らかな感性にはあまりに過酷な人生だったのかもしれない。
次々にほとばしる言葉、きっと詩の言葉が誕生しているときは彼女にとって無常の喜びのときだったのだろう。
多くは語らない。家族関係も複雑だ。映画の中でもあえて、詳しく語 . . . 本文を読む
いよいよやってきました。話題の作品。残念ながら原作は読んでないので、トールキンの天才ぶりは把握できてなかったのですが、これを見れば十分ホローできるというので、見ましょう。
はるか昔。冥王サウロンは世界を闇の支配に陥れようと邪悪な力を持つ指輪を作り上げた。その残忍な力によってミドルアース（中つ国）を手に入れたサウロンは着々と勢力を伸ばしていったが、英雄イシルドゥアにより滅ぼされ、指輪は捨てさられる . . . 本文を読む