節分も過ぎ、病院へ向かふ先の空は、驚くほど光りが増してゐました。
雪のない正月でしたので、気を抜いてゐたら連日のドカ雪になりました。
この冬は、クリスマスも年末年始もなく、病院通ひでした。
12月の中旬に義父が倒れ、入院した病院で症状が悪化し、急遽県立の病院へ転院し、年末年始は死の境を彷徨ってしまひましたが、なんとか命の危険は脱し、ひと安心と思ったら、我が家の老婆が施設先で倒れ、緊急入院ー。
一応、検査入院でしたので退院のメドもつき、一月半ほどの病院通ひも終りさうです。
認知症の老人3人を我が家で同居させる手筈はないものだらうか、と話してゐましたが、医師やケア・マネイジャーに相談しても現実的には難しいだらう、との判断で、家人の涙ながらの苦渋の選択を選びました。
一時的に空き家になってしまった実家へ休みごとに除雪に行き、施設に顔をだし、帰りの車のなかで、現実の厳しさに涙があふれます。
一陽来復ー。
この言葉に支へられて、この20年近くを過ごしてきました。
いろいろとあっても、最後には一条のひかりが射すー。
まだまだ、問題は山積してゐますが、明るくなった日差しに委ねたいと思ひます。