久しぶりにシリーズ最終回となる第4弾をお届けします(文末に過去3回分へのリンクを貼っています)。前回までと同様、「超辞苑」(B.ハートストン/J.ドーソン 訳:本田成親/吉岡昌起 新曜社)をネタ元にトリヴィア(瑣末、雑学的)な知識をご紹介します。

今回は「言葉」という私の好きな分野がテーマです。最後までお付き合い、お楽しみ下さい。
★入れ墨
正式な単語かどうかについて、専門家の意見は別れるようですが、
"tattooee"(入れ墨(tattoo=タトゥ)を入れた人)というのは、同じ文字が2つずつ3回続く珍しい単語で、ほかには、
"bookkeeping"(簿記)と”bookkeeper"(簿記係)の3つしかない、といいます。いきなりトリヴィアパワー全開です。
★会話の英語
通常の英会話で用いられる単語のうち、4分の1が、
"I"、"the"、"of"、"and"、"a"、"to"、"in"、"that"、"is"、"it"、"you"の11個からなっている、というんですが、それにしちゃあ、英会話で苦労してます。
★クイズ
誰でも知ってる"quiz"(クイズ)という単語は、造語です。新しい単語を広められるかどうかの賭けをしたアイルランドのダリーという劇場主が、1789年に考え出したといいます。
彼は、賭けに勝つため、この新語をダブリンの街中の壁に書き歩き、ついにこの言葉の意味が定まった・・・というネタがクイズに使えそうです。
★算数
アマゾンのヤンコス族の言葉の中で、最大の数を表すのは、「ポエッターラロリンコアロアク」であるという。この数詞の表すところは「3」。少ない数の割には長くない?
★接続詞
"notwithstanding"(それにもかかわらず)というのは、通常の英語の中では、最長の接続詞だと考えられている・・・にもかかわらず、もっと長い接続詞がありそうですけど。
★葬儀
葬儀をあらわす"funeral"のアナグラム(単語の文字の並べ替え)に、
"real fun"(抱腹絶倒)がある・・・ちなみに、ネット上では、いろんなアナグラムの例が、山ほど見つかります。
★タイプライター
タイプライターの一番上の列にある文字だけで、"typewriter"と打つことができる。いや~、知りませんでした。思わずキーボードに目をやって確かめました。
★頭字の置き換え
"butterfly"(蝶)は、もともと"flutterby"(はばたいて(flutter)通り過ぎる(by)もの)と呼ばれていた。この方がよほど自然ですけど、いつ変化が生じたかは誰にも分からない・・・flyは「飛ぶ」だけど「butter」って何だろうとの積年の疑問が解けました。
★フィンランド語
フィンランド語には4000もの不規則活用動詞がある。また、カセイソーダ業者を表す
「 saippuuakivikauppias 」
はあらゆる単語の中で、回文(後ろから読んでも同じ)となる最長の単語である・・・フィンランドに生まれなくて、つくづくよかったです。
★ミスプリント
死亡事故につながりかねないミスプリントがあったのは、アメリカの新聞社が発行した本でのこと。こんな訂正広告が出た。
「緊急訂正!弊社刊行の本、「やさしいスカイダイビング」には誤りがありました。8ページ7行目の「郵便番号を告げる(State zip code)」とあるところを、
「開き綱を引く(Pull rip cord)と訂正してください。」・・・そりゃ命にかかわります!!
★理数系の知識
one,two,three・・・・ninety-nineと、1から99までの数を英語で書く時、"a"は1個も現れない・・・これはクイズにして「ひけらかしたい」ですねぇ。