Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

『はにわ面(づら)』~人が好きで人付き合いが嫌いな自分~

2008-07-17 | ギターの栄養
一人の誰かが生み出す、たった一つのエピソードをとってみても
その人の事情やら背景やら、そのエピソードに関わった相手の事情やらで
いくらでも多面性が生まれてくる
(この時点で既に、「義」を見失い、大分身動きがとれない自分が居る)



また、それを見る僕が立っている次元や、置かれた環境からの作用
精神の成熟度によっても、沢山の見方が生まれてしまう
(この時点で、かなり自分を責めやすい脆く危険な状態の自分が居る)



そして複数の見られる側と見る側が、関わり合いながら営まれてゆく日常には
もう無限と言って良い程の多面性が生じる
(こうなってはもう、1ミリも動けない自分が居る)



だから結局のところ
「答えなど出ないのだ」
とか言ってみる



物事の仕組みが、あまりに多面的過ぎるという意味において
また、答えは出ないという意味において
「人は大方、迷子なのだ」
とか言ってみる 



だから大抵(迷子であることを、自覚するしないにかかわらず)
「人は多かれ少なかれ失言をし、失態を演じる生き物なのだ」
とか言ってみる



善かれと思った行為にも、別角度から見れば
それら失言的失態的要素は内在し
それらが生み出す作用は
どこか自分の知らないところででも
必ず誰かを傷付ける



その「小さな殺戮」を見たり
自分がしてるのを感じるのが嫌だから
かろうじて変わり者を装い
「僕は人付き合いが下手なんです」
とか言ってみてる


コメント
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