坂井えつ子の市議会ホーコク

2015年補選で初当選。2021年本選で三選致しました。市議会ホーコクや日々のことを発信しています。

国や東京都の井戸調査に入らないところは小金井市が調べよう!〜2023年度予算審査の巻

2023-03-14 | 2023年第1回定例会

小金井市議会 予算特別委員会は4日目!審査する対象は衛生費、土木費あたりです。

 

坂井の質疑は1点に絞りました。
● 有機フッ素化合物P F A Sの調査を市でも行おう
 今回の議会では、一般質問で取り上げられ、建設環境委員会でも陳情審査があった有機フッ素化合物P F A Sについて。
 坂井は、市でも調査を行おう提案しました。この間の市の答弁の要旨、つまるところは「国、都の状況をみたい。東京都の調査と重複するので市としては実施しない」としていました。坂井は建設環境委員ではないので陳情審査には加われず。質疑を聞いていても、解消されなかった東京都の調査について、質問しました。

ちなみに東京都は、
◆2010年度から2013年度に島しょを除く都内全域で調査 濃度が比較的高かった3地点で継続調査

◆2019年度 国及び都の調査で、70ng/L超え19地点などのうち、採水可能な16地点で調査
◆2020年度 40 ng/L超え31地点などのうち、採水可能な24地点で調査
◆2021年度以降  水質汚濁防止法の測定計画に基づく調査
を行っています。


 2022年現在、東京都では水質汚濁防止法の測定計画に基づく調査を行っています。島しょのぞいて都内260ブロックあり、4年で全ブロックを1巡。ちなみに小金井市は東西南北で4ブロックに分割。市内で53の井戸があります。

 ここ、要注意なんですが、4年ですべての市内の井戸が調査されるわけではありません。1ブロックで1地点の測定です。単純計算になりますが、小金井市内53箇所の井戸があり、4ブロックに分かれているので、つまり1ブロックあたり12~13の井戸があるということ。よって、全ての井戸を調査するには13年かかるということ。かなり先になります。。

 気にかかるのは、小金井市にも暫定基準越えの井戸があるということ。2020年度地下水継続監視調査の対象、暫定基準越えの井戸(PFOS及びPFOAは69ng/L、PFOSが55 ng/L 、PFOAが14 ng/L)があるんですよね。

 小金井市には地下水及び湧水を保全する条例がありまして、条例に基づき、地下水及び湧水の保全利用に係る計画があります。計画に記載ある地下水及び湧水の保全利用にかかる取り組みでは、4つの視点があります。
1知る・調べる 2 守る・育てる 3上手に利用する 4伝える・広げる

 条例も計画ももっている小金井市なので、調査はして欲しいです。


 さらに、計画内には小金井市の地下水の特性というコラムもあって、ここには「尾根筋があり、谷筋があり、地下水の流れ方向はこちらですよ」という図も掲載されています。小金井市として、市内の地下水の特性を把握しているということなんです。

 東京都の調査では測定されない井戸の調査はできないものでしょうか。ひとつの井戸調査の費用は10万円程度とのこと。全井戸の調査は難しいとしても、小金井市が把握している地下水の特性を鑑み、市での調査を行うように提案しましたが、届きませんでした。

 ちなみにP F O S・P F O Aにかかる水質の目標値等の専門家会議(第一回)の議事録・資料がホームページでも公開されているので、ざっと確認したんですが、この会議でも「WHOなど世界の動向を見たい」という意見が出ていました。小金井市は、国や都の動向を見ていますが、その国は世界の動向を見ている、と。確定値が得られるまでには時間がかかるのではという懸念をもちます。
 WHOは「なるべく暴露を避けることが望ましい。現状設定されている暫定値を注視していくことが重要」ともしています。


 国分寺市や武蔵野市では、市独自で調査をしています。国や都の動向が出る前でも基礎自治体の判断で調査はできるんですよね。不安があるなら測定する。検出されなければ安心だし、検出されれば対応を講じる。ということだと捉えていますので、まずは調べていただきたいのですが、伝えることができず。難しいものですね。

 


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