坂井えつ子の市議会ホーコク

2015年補選で初当選。2021年本選で三選致しました。市議会ホーコクや日々のことを発信しています。

給食調理が全校委託になっても、安全でおいしく温かい小金井市の学校給食の維持向上を〜坂井の一般質問2/3

2024-03-07 | 2023年第1回定例会

今回は3問取り上げました。ひとつずつ振り返ります。


🐤 まもろう!移動する権利。「だれもが安全で安心して心地よく住み続けることができるまち」に。
🐤 安全でおいしく温かい小金井市の学校給食の維持向上を
🐤「香りのマナー」ではなく、香害・化学物質過敏症として捉えた周知を横断的に行おう! Vol.2


安全でおいしく温かい小金井市の学校給食の維持向上を

 



給食調理業務の委託校を少しずつ増やしてきた小金井市。

小金井市は2006年度以降、委託校を増やしてきました。

2006年:中学校2校(一中・二中)

2008年:中学校3校(東中・南中・緑中) ※これで中学校5校の調理業務は全て委託。 当時は小学校の直営は維持すると説明していたけれど、、

2013年:小学校5校(二小・四小・前原小・緑小・南小)を委託。当時は残りの4校は直営を維持すると説明していたけれど、、

2019年:直営をなくす方針を示す。

2022年:三小を委託

2024年:一小を委託

2026年から東小、本町小の委託が決まる。

 これによって、市立小中学校14校すべての給食調理業務が委託となり、直営校がなくなります。その時々で「直営は維持していく」と説明してきたのに、少しずつ委託を増やしてきたんですよね。関心を持って市に働きかけてきた市民の中には信頼を損ねた方もいます。
 


2月に3回にわたって行った説明会の市民参加は、たった2人。

 東小・本町小の保護者や市民に向け3回説明会が開催されました。

1回目 2月8日(木)午後7時@東小学校
2回目 2月10日(土)曜日午前10時@市役所第二庁舎
3回目 2月13日(火)曜日午後7時@本町小学校 

 参加人数は、東小が1人、市役所第二庁舎が3人、本町小が4人で延べ8人。議員を除く参加人数は2人という状況。

 坂井は、参加者の意見や会場の雰囲気を見たかったので全3回参加しました(延べ8人のうちの3人は坂井)他の議員の参加もあったので、市民参加は、東小が0人、市役所第二庁舎が1人、本町小が1人でした。東小の1人とは私のことなのですが、どなたもいらっしゃらない寂しい説明会でした。

  小金井市の給食がこだわりを持って作られていることの説明もあったので、坂井としては、より多くの方に聞いていただければよかった。もったいなかったなぁと思いました。

 何事でもそうですが、いちばん初めに状況変化が起こる時は関心が高いけれど、その後の変化が起こると、当初ほどの関心は集まりにくいですよね。今の給食に一定の満足をいただいており、調理業務の委託に不安を持つ保護者の方が少ないのかもしれないです。


市:これまで安全でおいしく温かい小金井市の学校給食を維持し続けられたのは、「小金井市学校給食の指針」の遵守 である。
  委託校が増えていく中でも、安全でおいしく温かい小金井市の学校給食を維持し続けられた要因は「小金井市学校給食の指針」を遵守してきたから、だそうです。栄養士や委託事業者などの学校関係者、行政、市民など多くの関係者の努力によるところも大きいとのこと。坂井も、小金井市は安全でおいしく温かい学校給食を維持してこられていると評価しています。 

 その要となる「小金井市学校給食の指針」について過去の経緯を調べてみたところ、市民の陳情書を議会が採択したことがわかりました。給食業務委託の事業者選定が公開プロポーサルになったのも、陳情書を議会が採択していました。

 市民が関心を持って行動し、市政や市議会に働きかけてきたことが、今日の給食につながっていると考えています。そして、小金井市や現場で給食に関わる方の尽力もあったゆえ、今の給食が維持できていると思いました。今後、市民にも関心を持ち続けられるよう、情報共有していくことが、とても大切 です。


今後は、第三者評価を行うことで、安全でおいしく温かい小金井市の学校給食を維持し、向上させていく。
 これまで、議会では「第三者委員会」という言葉で説明してきたのですが、保護者会では「第三者評価」と言っていたので、何が違うのか、市の考え方・方向性を確認しました。
 市としては、「委員会」のような合議体ではなく、複数の専門家にそれぞれの見地で評価いただくことを考えていて、2024年度から第三者評価を行う予定だそうです。

 新年度予算に計上されている経費なので、詳細は予算特別委員会で審査していきます。


“学校給食無償化”小金井市は実施せず。
 最後。学校給食費の保護者負担について確認しました。いわゆる“学校給食無償化”です。東京都が区市町村が支援する場合は半分を負担する方針を示したことから基礎自治体での判断が分かれていますが、小金井市では、実施しないそうです。半額とはいえ多額な費用を要する給食費補助に、小金井市の一般財源を集中させるのは難しいそうで、自治体の負担ではなく、国の施策として展開されるべきと考えるので、今後も引き続き国や都に要望したいとのことでした。
 第一印象としては残念なのですが、日本における学校給食の経緯をみるに、国が責任を持ってやっていただきたいのはその通りです。

質問の様子はここ🐔(小金井市議会YouTube)からご覧いただけます。


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”民設民営学童保育所”の決議を提案したところ、全会一致で可決した件

2023-04-03 | 2023年第1回定例会

 新年度予算で、質疑を聞いてより一層気にかかった民設民営の学童保育所について。
 概要はここ🐔→(坂井ブログ:"民設民営の学童保育所への補助”について、予算特別委員会ではなく厚生文教委員会で報告することになった件〜2023年度予算審査の巻)から。


 小金井市の学童保育所は、要件を満たせば入所できる全入制度を維持しているので、大規模化が課題となっています。第二学童保育所、第三学童保育所を増やしてきたものの、依然、大規模化が課題です。坂井としては、今回の民設民営の学童保育所は、解決策のひとつとしてアリだと考えています。
 が、行政として予算に計上する事業としては、決め切れていないことが多いことを懸念しています。質疑の中で、市長が「行政側で整理をしないといけないことについて、説明できていない点もあろうかと思う。」旨の発言をするくらいでした。何かしら策を講じる必要はあるので、内容をつめて進めていただきたいところ。
 最後には市長も「
どういう段階で、どういう形でどのタイミングでということはあるが、しっかり情報提供して進めたい」と答弁していたのですが、大切なことなので、議会の意思を示す”決議”を提案したところ、全会一致で可決しました。

*タイトルか画像をクリックすると坂井ホームページ内にあるPDFデータに飛びます
民設民営学童保育所事業は公募開始前に議会へ説明することを求める決議



 


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【PFAS(有機フッ素化合物)】陳情書は不採択だったけど、意見書は可決した件。

2023-03-31 | 2023年第1回定例会

 坂井は、報道でチラホラ見かけるPFAS(有機フッ素化合物)について。

 今回の議会に、”小金井市・東京都・国に対策を求める陳情書”が市民から提出されましたが、小金井市議会は、(なんと)不採択にしました。
 坂井は賛成したんです。。。市民からご相談いただくこともあったので、小金井市の計画なども調べ、予算特別委員会の質疑でも取り上げたんですが、市の対応はなかなか渋いものでした。詳しくはここ🐔→国や東京都の井戸調査に入らないところは小金井市が調べよう!〜2023年度予算審査の巻(←坂井公式ブログ)

 一方で、PFAS(有機フッ素化合物)について、東京都・国に対策を求める意見書(議員が提案する議案)は可決しました。

以下、タイトルor画像をクリックすると文章が見れます(坂井公式ホームページにアップしました)
有機フッ素化合物(PFAS)への市民の不安を解消するための早急な対策を求める陳情書

 

有機フッ素化合物(PFAS)による地下水汚染から国民の健康を守るための取り組みを求める意見書


 意見書を採決する前に討論があったので、詳しく知りたい方はここ🐔(小金井市議会YouTube)からご覧いただけます。

 反対をした自民・信頼の議員は冒頭で、「一言で言えば、国や東京都が取り組みを始めている状況にあり、その動きをみる必要があり、意見書を提出する時ではない」と討論していました。
 うーん。どのタイミングなら良いんでしょう。これを理由にするなんて、地方自治法に基づく意見書自体を否定しているようだ、と坂井は受け取りましたけども。


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可否同数→議長裁決になった意見書3つから見える、坂井が興味深いと思うポイントが2つある件。

2023-03-30 | 2023年第1回定例会

 議会構成が変わった小金井市議会。可否同数で議長裁決になった意見書3件を同時にアップします。坂井は3件とも賛成しました。

 *意見書の内容は、小金井市ホームページ内にある市議会のページ(→ここ🐔)からご覧いただけます。一括してPDFにまとめられていますので、議案の番号で探してください

 議長は基本的に採決に加わらないんですが、可否が同数となった場合には裁決権が認められています。


坂井が興味深いなぁと思うポイントは2点
(1)賛成・反対・退席の内訳が違う。
 各議員の判断基準はそれぞれですよね。
(2)
否決と可決がある点。
 鈴木議長の”議長の裁決権”と”現状維持の原則”に対する考えがみえました。←解説が必要になるので今回は掘り下げません
 過去には、五十嵐議長が可否同数になった"天皇陛下御即位奉祝「賀詞」決議に関する陳情書"を議長裁決で採択にしたことがありましたね。
     

 


【議長裁決で否決】議員案 第3号
出入国管理及び難民認定法改正の見送りを求める意見書  

賛成:10
緑・つながる小金井①(坂井)
子ども④(片山・古畑・渡辺大・高木) 共産③(森戸・水上・たゆ)  
こがおも①(水谷) ネット①(安田)

退席:2
みらい② (岸田・村山)

反対:10
自民・信頼⑤ (五十嵐・清水・遠藤・吹春・河野)
公明③(宮下・渡辺ふ・小林) みらい①(沖浦)  市民会議①(斎藤)


【議長裁決で可決】議員案 第5号
大軍拡中止とそのための増税等を行わないことを求める意見書



賛成:10
緑・つながる小金井①(坂井)
子ども③(片山・古畑・高木)  共産③(森戸・水上・たゆ)  
みらい①(岸田) こがおも①(水谷) ネット①(安田)


退席:2
子ども①(渡辺大)  みらい①(村山)

反対:10
自民・信頼⑤(五十嵐・清水・遠藤・吹春・河野)
公明③(宮下・渡辺ふ・小林)
みらい①(沖浦)  市民会議①(斎藤)


【議長裁決で否決】議員案 10号
普天間基地周辺の子どもたちを取り巻く空・水・土の安全の保障を求める意見書



賛成:10
緑・つながる小金井①(坂井)
子ども④(片山・古畑・渡辺大・高木)  
共産③(森戸・水上・たゆ)  
こがおも①(水谷) ネット①(安田)

退席:2
みらい②(岸田・村山)

反対:10
自民・信頼⑤(五十嵐・清水・遠藤・吹春・河野)
公明③(宮下・渡辺ふ・小林)
みらい①(沖浦)  市民会議①(斎藤)




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“公立保育園のあり方を検討する委員会を設置する条例”、坂井は賛成したけど議会は否決した件。

2023-03-29 | 2023年第1回定例会

 今定例会の市長提出議案で、唯一、市議会が否決したのが、白井市長の施政方針にも入っていた“公立保育園のあり方を検討する委員会を設置する条例”です。正式な議案の名称は、「小金井市立保育園の在り方検討委員会設置条例」。

賛成:10
緑・つながる小金井①(坂井)
子ども④(片山・古畑・渡辺大・高木)

共産③(森戸・水上・たゆ)
こがおも①(水谷)
ネット①(安田)

反対:12
自民・信頼⑤ (五十嵐・清水・遠藤・吹春・河野)
みらい③(岸田・沖浦・村山)  
公明③(宮下・渡辺ふ・小林)

市民会議①(斎藤)

※ 鈴木議長(みらい)は可否同数の場合のみ採決に参加 ※ 会派名は略称 ※ 敬称略  


 
 討論・採決の様子は、小金井市議会YouTube(→ここ🐔)からご覧いただけます。

坂井は賛成しました。
 市長の諮問から答申までわずか半年と、通常の半分のスケジュール。さらに、市民ワークショップなどの市民参加も充実しているので盛り沢山な内容なので、坂井としては、この内容を半年でやり切るのは厳しいのではないかと思いました。市長は、必要に応じて検討期間の延長もあると答弁しておられましたが、このスケジュールで行わなければならない理由は最後まで明確な答弁が出なかったんですよね。




一般会計歳入歳出予算説明資料 (←小金井市ホームページ)より


 市長が、この検討会に諮問するのは、「公立保育園の役割とあり方」とのこと。質疑で明らかになったのは、”廃園の是非は問わない”、”公立園の数についてこちらからは問わない”、”現状の条例と方針を前提とする”ということ。
 坂井は、廃園の是非は問わないけど、役割とあり方を検討していった結果、必要とされる公立園の数が導き出されることもある。ということだと解釈しました。市長は明確に答弁されなかったけれど、議員でおられた時に「お金を理由とした廃園ありきの方針はおかしい。役割から検討すべきだ。プロセスを踏むべき」という旨の主張をされていましたので。

 あと、坂井が気になったのは、このスケジュールには、パブリックコメントが入っていないんですよね。条例に基づいて検討会を立ちあげ、市長の諮問を受けて答申を出すという市政の重要事項なので、パブリックコメントは行うべきではないか?と質問したところ、検討委員会の答申を踏まえて、2月末〜3月頃に市がパブリックコメントを行うとのことでした。
 安心はしましたが、やっぱりこのパツンパツンのスケジュールへの懸念はあります。


 基本的に、市民参加の場で審議していただきたいと思うので坂井は賛成しました。


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