市議会は全員協議会で、「新庁舎及び(仮称)新福祉会館建設の再開及び長期財政見通しについて」協議しました。
市議会全員協議会資料を坂井ホームページにアップしました →ここ🐔から

P1-4 庁舎等複合施設建設事業の再開方針について(案)
P5-19 【別紙1】小金井市新庁舎・(仮称)新福祉会館建設 実施設計図【概要版】
P20 【別紙2】建設費の推移
P21 【別紙3】23区・26市における新庁舎建設事例
P22-31 【別紙4】長期財政見通し(令和3年度〜令和12年度)について
P32-34 【別紙5】庁舎等複合施設建設事業の経緯
P35-39 【別紙5-1】 庁舎等複合施設に対する決議への対応状況等
坂井としては、提案のスケジュール案で進めていただきたい!
これまでも発言してきましたが、現設計は100点ではなく、60点での合格点と捉えていますが、坂井は、現設計での早期建設を求めてきました。それは、これまで、私が議会にいる立場で、庁舎建設に関わってきたという経緯や責任もありますし、それだけではなく、市民参加で進めてきた経緯、今回示された財政調整基金の額、建設費の高騰、市長がおっしゃるところの機会損失含めて、現設計を基本に早期建設を目指して進めていただきたいです。
示されたスケジュールによると、第二回定例会に再開時予算が上程され、今年度中に、実施設計、市民説明会、建築確認申請となっていて、新福祉会館は2026年2月竣工、5月に供用開始。新庁舎竣工は2027年3月に竣工、8月に供用開始。私としては、このスケジュール案で、進めていただきたい。
設計に影響を及ぼさない範囲での気候危機対策の強化を!
資料によると、今後、検討する範囲とスケジュールは以下の通り。

市議会全員協議会資料 2023年5月18日 企画財政部庁舎建設等担当 P3より
構造に影響を及ぼさない範囲での検討をするとあるので、コスト削減のために太陽光パネル設置を減らしたことなども見直していただきたいところです。小金井市は気候非常事態宣言をしましたし。
あと、今回初めて実施設計が公になりました。Z E Bに関していうと、Z E Bでもなく、nealy ZEBでもなく、ZEB ready でもなく ZEB oriented…つまりはZ E Bの定義ではいちばん最低レベルということ。「構造に影響を与えない範囲での気候危機対策進めてくださいよ」ということを要望したところ、白井市長は「構造に影響のない範囲でどういうことができるか考えたい」と答弁されたので、次に市長から何が示されるか注目しています。
あと、コストダウンに資するものとして、駐輪場屋根の縮小とあります。これ、コストダウンを求められているので知恵を絞った結果ですよね。全部取ると3,000万円のコストダウンになるらしいですが、雨の日、自転車に乗っていると、屋根のある駐輪場は利便性が良いんです。お子さんを乗せている方はより一層そうだと思いますので、庁舎に近い部分は屋根を残していただきたいと要望しました。
建設費の見込みは、なんと約115億円
懸念していた建設資材の高騰、ロシアのウクライナ侵攻など想定が困難なこともあったとはいえ、2020年6月時点での概算では84,4億円だったものが、2021年11月には90.7億円に。そしてこのたび示された建設費見込みは約115億円までになってしまいました。

市議会全員協議会資料 2023年5月18日 企画財政部庁舎建設等担当 P4より
2030年度の財政調整基金額は52億円、積めることも判明!
長期財政見通しでは、2030年度の貯金総額が74億1,600万円(うち、なんにでも使える財政調整基金は52億円)です。ざっくりいうと、小金井市の財政調整基金額としては、24億あれば”適当”という考え方なのですが、そのおよそ倍はあるので、財政の懸念を理由として、市議会がSTOPするものではないと、改めて思います。
市議会には「ベスト」の提案をしていただきたい
どなたかからの質疑に対して、今回の提案は、「ベストではなくベターである」と白井市長が答弁したものだから、坂井としては、心情的に”カチン”ときてしまいました。市長がベストでない提案を議会にするだなんて、ひどい話と思います。
”3月議会での白井市長の言葉を借りると「議員の役割は民意の反映、市長の役割は民意の統合」とおっしゃっていたのですから、市長としては「民意を統合したベストの提案」と言っていただきたい”とお伝えしたところ、白井市長からは「現時点ではベストである」と答弁されていたので、良しとしました。
ということで、坂井から提案したこともありましたし、他の会派からの意見・要望もありました(ひとつの会派からは発言がなかったもの…)。市長は「若干、思うところがある」とも答弁されていたので、本日の全員協議会の意見要望を踏まえて、6月議会に予算を上程するできるように、庁内や議員とのコミュニケーションをとっていただきたいです。