1年間の予算を含む一般会計当初予算は、よっぽどのことがない限り賛成しています。
とは言っても、すべてまるっと賛成できるわけではなく、賛同できるものも賛同できないものも入っているのが実情です。今回は、重要案件に絞って討論で触れました。要点は市政の重要案件3つプラス全体的な市政運営で1つ。
坂井の視点 3プラス1
🐤議会の議決も経て進めてきた新庁舎等建設事業は、着実に進めていくべき。
🐤はけと野川をこわす都市計画道路の検証は、環境・動植物や地域コミュニティへの影響調査と、2路線の中止を都に要望する判断を望む。
🐤玉川上水は桜だけではなく他の樹木のいのちも等しく尊重した維持管理を求める。
🐤地方分権以降、市役所の業務は増えたが、人減らしの行革が続き、余力がない状況だ。繁忙期対応と市の課題解決のため、人員の適正配置の検討と必要な措置を求める。
賛成討論の様子は小金井市議会YouTubeでご覧いただけます→ここ🐔
賛成討論の全文を掲載
坂井の読み原稿を全文掲載します。正式会議録ではありません。
会派 緑・つながる小金井として、議案第7号、2024年度・令和6年度一般会計予算に賛成の立場で討論を行います。
まず市政の重要な課題である新庁舎建設について。新庁舎・(仮称)新福祉会館建設に向け実施設計及び施工者選考を進めるための経費が計上されています。小金井市の積年の課題である新庁舎等建設事業は、この間議会の議決も経て進めてきました。着実に進めていくべき事業であることを述べておきます。
個別事項については、2点に絞って、要望・意見を述べます。
都市計画道路に関する検証委託料について。はけと野川をこわす都市計画道路、優先整備2路線については、白井市長の市政方針の4つの重要課題にも入っている案件にもかかわらず、議会からの要求がないと予算資料が出てこない状況については遺憾であります。
この2路線に関して、市役所内で予算はつけずに二次検証を行うことが示されました。二次検証の意向調査について、いつ誰に何をどのように聞くのか、詳細も決まっていないという熟度の低い状況での提案ではなく、説明責任を果たせる状況で提案いただくべきでした。
質疑を通して市長の方針を出すのにも困難を極めました。予算特別委員会の区分質疑と総括質疑で市長方針に齟齬を感じたことから熟考する必要が生じ、わが会派として一般会計当初予算の総括質疑以降、協議を重ねました。つまりこの検証の目的は「中止の要望書を提出するためのプロセスとして、要望するためのしっかりとした手続きとしての二次検証」ですが、「結論ありきではないので、様々な観点から総合的に判断する」ということです。我が会派としては、白井市長の中止の要望書を提出するという方針を支持しております。要望書を提出するために環境・動植物や地域コミュニティへの影響等をしっかりと検討し、はけと野川の自然と文化を守るため2路線の中止を東京都に要望する判断となることを望みます。なお、今後、この検証に関しては建設環境委員会に報告しながら進めることを求めます。
名勝小金井(サクラ)名勝指定100周年関係経費について。わが会派としては、玉川上水は桜だけではなく他の樹木のいのちも等しく尊重する維持管理を求めてきました。そもそも、白井とおるさんの選挙公約に、名勝小金井(サクラ)に関する記載はなく、「玉川上水の生物多様性を尊重する」とありました。本事業は、小金井市として節目となる事業であり、小金井市長としてお立場もあるでしょうが、白井市長は、市議会においても「生物多様性については配慮をしていきたい」と答弁されています。市長として多様な立場の方と話し学びを得るのは必要ですが、それでもなお白井市長は「生物多様性への配慮」の考えを持ち続けているので、市民に対しても同様の説明責任を果たし、その姿勢を持って事業に取り組むことを求めます。
最後に、地方分権以降、市役所の業務は増える一方、人減らしの行革が続いたこともあり、人員に余力がない状況が常態化しています。繁忙が予想される部署や市政の課題解決に向けた人員の適正配置についてご検討いただき、必要な措置を講じていただくことを求めて討論を終わります。
関連する記事はここ🐔→坂井が、予算特別委員会で退席したのはなぜ。
25日23時50分頃に会期延長して閉会。久しぶりのてっぺん超えで26日0時4分の「おはようございます」から始まり、0時6分に終了した小金井市議会。その後も議会報編集部会があり、すべてが終わったのは1時頃でした。午前中、市立小学校の卒業式で、午後からだった影響もあります。
聞くところによると、1期目の議員はこれまでに経験がなかったようで「おはようございます」デビューだったということ。
さて。市議会の意思を内外に示す手段として「決議」があります。今回の定例会では4本の決議が提案され、1本可決。3本を否決しました。
🐤【可決】“はけと野川をこわす都市計画道路“白井市長の提案姿勢の反省と議会への説明を求める決議
🐤【否決】“はけと野川をこわす都市計画道路“ “十分な説明責任を行わない白井市長に市独自の2路線 二次検証は行わないこと“を求める決議
🐤【否決】“東京地裁判決を踏まえ、市民への謝罪と説明及びコンプライアンス遵守の行政執行“を求める決議
🐤【否決】公立保育園の廃園方針と廃園条例を撤回しない白井市長に責任を問い、1日も早い正常化を求める決議
🐤【可決】“はけと野川をこわす都市計画道路“白井市長の提案姿勢の反省と議会への説明を求める決議
ことの概要については、ここ🐔“はけと野川をこわす都市計画道路” 東京都に中止を求める要望書を提出する。としている市長が検証を行うのはなぜ!?(坂井ブログ内)で。
坂井は賛成。他会派と文章を練り上げ、決議の提案に積極的に関わりました。”はけと野川をこわす都市計画道路”に対する是非を問わず、議会にいる者としては、市長の方針が見えにくく、見解を引き出すのも困難でした。市長には説明責任を果たしていただきたいところ。
🐤【否決】“はけと野川をこわす都市計画道路“ “十分な説明責任を行わない白井市長に市独自の2路線 二次検証は行わないこと“を求める決議
坂井は反対しました。“議会や市民から指摘があいつぎ収集がつかなくなる恐れ”を指摘してますが、議会ですから見解は分かれるものです。市が必要とする二次検証を否定する理由はないので反対。
🐤【否決】“東京地裁判決を踏まえ、市民への謝罪と説明及びコンプライアンス遵守の行政執行“を求める決議
“公立保育園裁判敗訴”を受けての市長報告についてはここ🐔→急きょ入った本会議。市長は公立保育園廃止条例の「無効」判決を受け「控訴しない」と発言。(坂井ブログ内)で。
坂井は反対しました。判決を受けた小金井市の解釈は理解しがたい点は同意します。理解はできないけれど、解釈の違いがあることはそれとして受け止めています。
🐤【否決】公立保育園の廃園方針と廃園条例を撤回しない白井市長に責任を問い、1日も早い正常化を求める決議
“公立保育園裁判敗訴”を受けての市長報告についてはここ🐔→急きょ入った本会議。市長は公立保育園廃止条例の「無効」判決を受け「控訴しない」と発言。(坂井ブログ内)で。
坂井は反対しました。判決を受けた小金井市の解釈は理解しがたい点は同意しますが、市長の市立保育園のあり方を検討してから、公立保育園条例を提案するというプロセスを受け止めています。
議員のいちばん大切な役割は「議決」です。悩ましい議案もありますが、坂井としては、賛否を示すのが議員の責務と考えているので、本会議では賛否を示してきました。これまで、”会派”としての検討が必要なときに委員会採決で退席したことは数回あります。
(ちなみに。他の議員の話ですが、委員会と本会議での採決態度がひっくり返る場面を見たことがあり、ずいぶんアクロバティックなことが起こる議会だと思ったことがありました)
つまりは、私や私の周りにいる市民の方からすると重要案件である“はけと野川をこわす都市計画道路”の検証に対して、市長の方針に揺らぎがあるように受け取ったため、協議する必要性が生じたゆえの退席でした。
退席理由を説明する公的な場はないのですが、今回の予算特別委員会における採決では退席が多く、ざわざわしている界隈もあったように思いました。ことの経緯はここ🐔から→【小金井市議会初!?の”777”】予算特別委員会で一般会計当初予算を委員長裁決で可決した件。(坂井ブログ内)
一定の説明をした方が良いと判断したことから、本会議での討論で少し触れました。該当するところの討論原稿を貼り付けておきます。
(※坂井の手元の原稿であり、正式会議録ではありません)
都市計画道路に関する検証委託料について。はけと野川をこわす都市計画道路、優先整備2路線については、白井市長の市政方針の4つの重要課題にも入っている案件にもかかわらず、議会からの要求がないと予算資料が出てこない状況については遺憾であります。
この2路線に関して、市役所内で予算はつけずに二次検証を行うことが示されました。二次検証の意向調査について、いつ誰に何をどのように聞くのか、詳細も決まっていないという熟度の低い状況での提案ではなく、説明責任を果たせる状況で提案いただくべきでした。
質疑を通して市長の方針を出すのにも困難を極めました。予算特別委員会の区分質疑と総括質疑で市長方針に齟齬を感じたことから熟考する必要が生じ、わが会派として一般会計当初予算の総括質疑以降、協議を重ねました。つまりこの検証の目的は「中止の要望書を提出するためのプロセスとして、要望するためのしっかりとした手続きとしての二次検証」ですが、「結論ありきではないので、様々な観点から総合的に判断する」ということです。我が会派としては、白井市長の中止の要望書を提出するという方針を支持しております。要望書を提出するために環境・動植物や地域コミュニティへの影響等をしっかりと検討し、はけと野川の自然と文化を守るため2路線の中止を東京都に要望する判断となることを望みます。なお、今後、この検証に関しては建設環境委員会に報告しながら進めることを求めます。
坂井の賛成討論はここ🐔(小金井市議会YouTube)からご覧いただけます。
🐤 “公立保育園裁判の敗訴”を受けて白井市長が提案した“市立保育園の在り方検討委員会設置条例”
🐤 “介護保険料をアップする条例”
“公立保育園裁判敗訴”を受けての市長報告についてはここ🐔→急きょ入った本会議。市長は公立保育園廃止条例の「無効」判決を受け「控訴しない」と発言。(坂井ブログ内)で。
市長は「現状、5園を維持するのは極めて難しい。議論の幅を狭めるので、具体的に何園と申し上げるのは控える」としています。白井市長は、議員の頃からプロセスを大切にしておられました…プロセスを経ないと考え方を示せないとのことです。検討委員会では、なかなか難しい案件を協議いただくことになりますが、注目していきます。