坂井えつ子の市議会ホーコク

2015年補選で初当選。2021年本選で三選致しました。市議会ホーコクや日々のことを発信しています。

5年連続で、一般会計決算を不認定とした件

2023-02-17 | 2020年第4回定例会

季節外れの決算審査が終わり、本会議で採決しました。市議会は、2021年度 一般会計決算を不認定としました。これで、一般会計決算は5年連続での不認定。

坂井も不認定としました。評価できる取り組みもありましたが、一言でいうと「市長の市政運営」です。


 坂井の反対討論はここ🐔(小金井市議会YouTube)からご覧いただけます。
 

 討論の読み原稿を、貼り付けておきます。
   認第1号 2021年度 令和3年度小金井市一般会計歳入歳出決算の認定について、緑・つながる小金井は、不認定の立場から討論をします。  
 2021年度も、新型コロナウイルス感染症対応にも追われた1年でしたが、日々、住民福祉の向上のために働いておられる職員の皆さまには感謝申し上げます。
 わが会派も求めてきたことで、評価できる取り組みもありました。市長・教育長連名で気候非常事態宣言を発出したこと。本庁舎や西庁舎で再生可能エネルギー100%電力の導入が始まり、環境教育も進みました。更なる取り組みの強化を求めます。

 また、市営住宅、高齢者住宅にパートナーシップ宣誓制度を利用した方などが入居申込みできるようにする条例が改正されました。障害のある人もない人も共に学び共に生きる社会を目指す小金井市条例は、短期集中の見直し期間が課題となったものの、改正されました。そして、学校給食の指針が一部変更され、各学校に栄養教諭・栄養士を配置することが明記されたことも評価しています。
 しかしながら、不認定とした理由は、当時の市長の市政運営です。
 庁舎建設と公立保育園は、どちらも小金井市の積年の課題であり、先送りせずに動いたこと自体は評価しています。しかし、建設的な対話による調整は少なかった、もしくはなく、説明責任を果たしきれずに、政策意思を通していませんでした。難しい局面もあったことかと推察しますが、総合調整権を持つ市政の最高責任者のブレが市政や市民に及ぼす影響は大きなものでした。
 公立保育園は決算年度の7月にいわゆる廃園方針が示されましたが、保護者や市民への説明不足を理由に、9月には1年延伸が示されました。市議会は、6000筆以上の署名を集めた陳情を採択し、決議も可決しました。とても短期的なスケジュールによる廃園を打ち出し、保護者等に大きな混乱を招いたことは評価できません。対話の市政を掲げていた当時の西岡市長に、「市長にとって対話とはなにか」を問うた際、「対話とは対話です」と答弁されたのも衝撃的でした。新しく示す案件こそ、市民に、とりわけ直接影響を受ける当事者には説明すべきでした。
 新庁舎建設についてです。決算年度の10月、私を含まない16人の議員が「新型コロナウイルス感染症が社会経済状況や市財政に与える影響に鑑み、新庁舎等建設の見直しを求める決議」を可決しました。11月には、当時の市長が建設を進めますと発言するも、私を含まない16人の議員が「市民と議会の理解を得るまでの間、庁舎等建設に係る建築確認申請は行わないこと」の申し入れを行いました。当時の市長が、翌年3月に、「設計や建設の時期を大胆に見直すことも含めた市議会との協議の場」を求めるまで4ヶ月を要しました。具体的な方策を示さないままに時間が経過してしまったことは大変に遺憾であります。

 本決算は不認定としますが、小金井市の総合調整権を持つ市政の最高責任者が変わったところですので、新しい市長におかれましては、建設的な対話による調整に努めることと政策に関する説明責任を果たすことをもって市政運営につとめていただくきたいと要望し、討論を終わります。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【坂井は、当初予算に反対しました】当初予算を含む市長提案のすべての議案を可決。

2022-03-28 | 2020年第4回定例会

 市議会の会期延長もあり、3月28日が最終本会議となりました。市議会は、当初予算を含む市長提案のすべての議案を可決しています。
 一番、”重い”議案は、小金井市の1年間のお金の使い方を決める当初予算です。坂井は、ここ3年の当初予算に賛成してきましたが、2022年度の当初予算は賛成できませんでした。

端的にいうと、反対理由は新庁舎・(仮称)新福祉会館建設です。

坂井の反対討論はここ🐔(←Youtube)から。以下に、読み原稿を貼り付けておきます。

議案第7号2022(令和4)年度一般会計予算に、緑・つながる小金井として、反対の立場から討論を行います。

まず、新年度で、評価できることを2点ピックアップします。担当の取り組みを評価し、さらなるご尽力に期待します。
 1点目は気候危機対策です。
 環境教育事業支援委託やこども環境ワークショップ支援委託、住宅用新エネルギー機器等普及促進補助金など、気候危機に対する取り組みが入っていることを評価します。
 温室効果ガスのさらなる削減のためには、市役所本庁舎等での再生可能エネルギー100%電力の維持と、他の公共施設、とりわけ小中学校への拡大が重要となりますので、環境教育の充実と合わせ、電力購入の契約をする時機を捉えてのご判断を求めます。
 環境楽習館は、近年、真冬や真夏の気候には耐えられなくなってきましたが、当時の補助金事業が目的としていた都内における地球温暖化対策等の一層の推進を図ることにかなう形での存続を求めます。
 
 2点目として、障害者福祉です。
 障害のある人もない人も共に学び共に生きる社会を目指す小金井市条例の見直しにおいて、事業者による合理的配慮の提供が義務化されたことに伴う、事業者会等への財政負担軽減のための支援事業が入りました。この取り組みを評価しています。今回は、最低限の見直しとなりましたが、次の条例見直しに向けたスケジュールや論点も整理されましたので、次回改定に向けた取り組みに期待しています。
 また、医療的ケアを必要とする児童やその家族が適切な支援を受けられるよう、連携推進協議会の設置や、市内保育施設への訪問看護師が必要なケアを行うための委託料も評価しています。
 今申し上げた環境と人権、この2つは、特定の部署のみに留まらず、全庁的に取り組んでいただきたくお願い申し上げます。

 次に、要望を2点、ピックアップします。
 1点目。市民意見を聞きながら、まちづくりに取り組んでいただきたいということです。浴恩館公園内にある野外調理場は、意見交換の場が続いています。市民活動まつりの存続についても、市を含めた話し合いが続いています。いずれも、市民の声を活かし、結論を出していただくことを要望します。
 2点目。老朽化している文化財センター(浴恩館)の補修も必要ですが、新年度においては、文化財センターに保管されている文化財の保管、とりわけ文化財センター脇にブルーシートに覆われて保管されているものについては、新年度内に必要な予算措置を行い、保管していただくことを要望します。

 そして、ここで改めて1点申し上げますが、公立保育園の廃園方針に関して、パブリックコメント集計後に、西岡市長がどのような判断をされるかによって、西岡市政を見定めるということをお伝えしておきます。

 新年度予算に、賛成できない理由は、新庁舎・(仮称)新福祉会館建設です。
 新庁舎建設の建築関連予算が計上されない上に、今定例会において、市長が「設計や建設の時機を大胆に見直すことも含め、議会と協議する場を持ちたい」と発言されました。  
 新庁舎建設事業が立ち止まって検討している影響から、新福祉会館管理運営計画策定委員会に要する経費も計上されず、市民参加への影響も出てしまっています。
 わが会派は、現行計画は100点満点ではなく、ギリギリ合格点の60点かもしれないけれど、それはこれまでの経緯であり、現状、建設を止めなければいけない事由はないと判断していることから、現行設計でスケジュール通りに進めることを求めてきました。

 今定例会では、財政の見通しもより見えてきました。
 昨年11月に示された中期財政計画(案)では、2021年度(第11回補正)後の財政調整基金の年度末現在高を45億円、2025年度(令和7)末は8.5億円としていました。今定例会で示された2021年度の最終補正では、財政調整基金に12億、その他基金に6億円積めました。結果、2021年度末の財政調整基金の現在高は50億円となり、単純に計算すると2025年度(令和7)末は13.5億円となります。財政調整基金への積み立ては、毎年4,5億円と厳しく見積もっているという認識が必要です。
 コロナ下における市税収入も想定したほどの落ち込はなく、反対に、小金井市では、納税義務者や総所得の増に伴い、市税収入も対前年度比で5,8%増えています。
 コストダウンについては、92,4億円の建築費を90,7億円までコストダウンしていますし、抜本的なコストダウンについては現状の設計では困難であることもわかっています。

 市長は、昨年11月以降、およそ4ヶ月間、結論を出さず、3月15日に「設計や建設の時機を大胆に見直すことも含め、議会と協議する場を持ちたい」と発言されたことから、新年度は協議の場からスタートする予定です。わが会派は、早期の着工を目指し協議の場には応じます。
 新年度は、庁舎建設事業の分かれ道になると考えます。西岡市長には、無策の先送りは金輪際やめていただきたい。新年度中に建設関連経費を含む補正予算を可決し、ひとつひとつ課題を解決していくことを目指し、討論を終わります。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新庁舎建設事業が立ち止まってるので、市民参加の審議会も開催できないんですって&医ケア児サポートの件。

2022-03-11 | 2020年第4回定例会

市議会 予算特別委員会は3日目。坂井の質問を振り返ります。

新庁舎建設事業が立ち止まってるので、市民参加の審議会も開ないんですって 

 現在、小金井市新福祉会館管理運営計画策定委員会は、開かれず止まっています。昨年10月19日に第3回が開催され、会議の最後には”次回は、11月15日開催予定”と確認されていましたが、第4回は開催されず、今日に至っています。
 なので、2022年度も委員会に関連する予算が計上されていると思いきや、載っていないじゃぁないですか。なんということでしょう。現状を問うたところ、


(左側が2021年度予算 右側が、いま審査している2022年度予算)

答弁では、
・委員会は、全6回の予定だった。3回まで開催したが、4回目以降は庁舎建設事業が立ち止まっているので開催していない。審議すべき案件はまだ残っている。

・委員には”庁舎建設事業が立ち止まって検討している状況で、確定次第、いつ開催するか含めて連絡する”と説明している。

・2022年3月末に管理運営計画を策定する予定だったが止まっている。策定委員会の予算は、適切な時期に計上していきたい。

 とのこと。
 庁舎建設事業がストップしているので、市民参加の場もストップしてしまっているんですね。

 予算審査では”庁舎建設に関する事項”の質疑を行わずに保留にしていることから、詰めませんでしたが、このような状況に陥っていることをとても遺憾に思っています。(庁舎建設については、昨年末からの動きを坂井ブログにまとめてあります→ ”市長、無策の先送りはもうやめよう”〜庁舎福祉会館建設・第5次基本構想  

医療的ケアを必要とする児童が保育園に通う際の訪問看護が予算化
 市内保育園で、医療的ケアを必要とする児童(医ケア児)に対し、適切な医療行為や支援が行えるよう、訪問看護のための経費が予算化されました。予算額の根拠や広報について確認しました。
 
答弁によると、
・現時点では、
お子さんごとに必要なケアが見込めないため、最低限おひとりが週3日、年間約50週程度(@健康保険法 訪問看護療養費の指定訪問看護の費用の額を基本単価として計算)の予算措置。年度内でこれを超えるニーズがあれば補正予算で対応し、受け入れを検討していく。
・周知は、保育課窓口や入園案内で徹底していきたい。

 とのこと。
 他にも、医療的ケア児支援連携推進協議会の設置の費用も計上されており、医ケア児へのサポートが少しずつ整えられてきています。
医ケア児の保護者は、情報を探すことも困難だと聞いたことがあります。医ケア児や保護者が利用できるサポート情報を一元化したホームページを開設していただきたいと要望しました(過去にもしているんですが)。また、自立支援課や学校教育部とも連携しているそうなので、地域で学び、地域で暮らすためのサポート体制を整えていっていただきたいです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

市民活動まつり存続の危機を回避しよう!&メールやFAXも載せようよ@市報こがねい

2022-03-10 | 2020年第4回定例会

予算特別委員会は2日目。坂井の質疑を振り返ります。

市民活動まつり存続の危機を回避しよう!
 今年で11回目となる市民活動まつり。(ちなみに今年は3月13日開催!詳細は、第11回市民活動まつりブログで。)市内で活動している市民団体等の活動紹介・発表・交流の場です。小金井市も共催として関わっているのですが、なんと、この市民活動まつりが存続の危機に瀕しているということ。
 社会福祉協議会が事務局を担っているんですが、募金の減少や事務対応が困難という理由もあって、新福祉会館に引っ越すまでの期間は開催が困難という状況に陥っているとのこと。関係者で協議しているけれど、解決策が見いだせていないようです。
 
新福祉会館に引っ越すまでという期限つきなので、その間持続できるように、小金井市が尽力できることに、最大限取り組んでいただけるように要望しました。担当職員というよりも、市長意思が要になる案件と考えたので、答弁を求めました。

市長答弁(Youtubeはここ🐔から
)
 この件で、担当と市長、理事者で協議したことは今のところ
ない。担当課が、社会福祉協議会や関係者と協議を続けるということ。
 ”市が引くことで事業が継続しないことがないように”という指摘はしっかり受け止める。小金井市の多様な団体のつながりや交流、この事業が担ってきた意義は十分ある。市は、協力してきた立場で共催でもある。
 存続を阻害している要因があるならばどういうことなのか、それに対して小金井市がどのような協力ができるのか、10年以上の事業なので、なんとか継続していける道を模索していくのが私の姿勢だと考える。

 市民はボランティアでの関わりですし、万一、いったんお休みになってしまった場合、再び体制を整え直すという大変さを実感として持っていれば、ここが踏ん張り時ということは自ずとわかるはず。市長答弁が出たことを踏まえて、担当職員においては今後の協議に臨んでいただきたいです。

 

メールやFAXも載せようよ〜市報こがねい


(画像:市報こがねいNo.1502 2022年3月1日発行  7面)

 市民の方からご指摘いただき、改めて見てみると、問い合わせに電話番号しか掲載されていないものが多いこと。複数の手段を掲載していただきたいところです。

 とりわけ気になるのが福祉総合相談窓口の記事。「年齢や障がいの有無にかかわらず、生活上のさまざまな不安や課題等のお困りごとを抱える方に、寄り添いながら相談支援を行う福祉の総合相談窓口です。本人だけでなく、家族や関係者の方からの相談もお受けしております。まずは気軽にお電話ください。」とあるんです。他の連絡手段も書いていただきたかったところ。
 福祉総合相談窓口のホームページには、電話、FAX、メールアドレスと複数の手段が書かれています。

 内閣府のホームページには「障害のある人に対する情報保証のためのガイドライン」があり、配慮の大原則の一番目には”障害のある人の立場に立って考える」とあります。この視点、私も意識が足らなかったところです。
 市報を所管する広報秘書課が、関係課と協議・対応していくという趣旨の答弁が出ていたので、今後の市報も注視していきます。

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【日曜議会】動画はこちらから!

2022-02-20 | 2020年第4回定例会

年に1度の日曜議会。坂井の出番は最後でした。
取り上げたテーマは3つ「庁舎」「対話」「はけと野川を壊す都市計画道路」。
ワンフレーズで振り返ります。
▶︎ 「庁舎」は、”なるべく早く(進める)”と示されてましたが、”年度”がひとつの区切りになるのか?
▶︎ これまでと同じ「対話」をしていては進まない懸念を伝え、建設的な話し合いを求めました。
▶︎ 「はけと野川を壊す都市計画道路」は、施政方針に触れなかったことに対する遺憾を伝え、市長がブレないように念押し。

Youtubeの動画はこちらから。


 ちなみに。今年含めた7年分の西岡市長の施政方針の「むすびに」の部分だけ連続して読んでみました。何と言ったら良いのでしょうか。全体的に、一生懸命な様子が伝わってきます。西岡市長の決意のようなものが出てくるので、ピックアップしてみました。

 2022年度 精一杯努めて参ります
 2021年度 精一杯取り組む覚悟であります
 2020年度   全力で働いて参ります
 2019年度   精一杯の努力をしてまいる覚悟でございます
 2018年度 今後も市民サービスの向上に努めていく決意であります
 2017年度   恐れることなく挑戦を続け、変革を目指す歩みを進めてまいりたいと思います
 2016年度 全力で市の舵取り役としての職責を果たしてまいります

 私からは、初心を振り返り、「市の舵取り役」としての職責を果たしていただきたいとお伝えしました。舵取りの意味は「物事がうまく運ぶように、誘導・指揮すること」です。ぜひ、お願いしたい。総合調整権を持つのは市長なんですから。…船が、座礁することなどないように。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする