坂井えつ子の市議会ホーコク

2015年補選で初当選。2021年本選で三選致しました。市議会ホーコクや日々のことを発信しています。

議会運営委員会では、”議員定数2減条例”を否決

2020-01-29 | 閉会中の委員会

簡単にいうと、議員提案議案の「議員定数を2減らす条例」を、議会運営委員会では否決しました。

坂井提案の議会改革事項は引き続き協議に。

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概要を説明していくと、、

議員提案議案の「議員定数を2減らす条例」を、議会運営委員会では否決しました。

賛成2:吹春、遠藤
退席1:斎藤
反対4:岸田、水谷、坂井、水上

*委員長(小林)は可否同数の場合のみ採決に加わります

議会の最終意思は本会議で決まります。2月19日の本会議で採決する見込み。まだ最終確定ではありません。

私は反対しました。基本的に、多様な民意を反映するため、多様な議員が議会に必要と考えています。その上で、今回、反対した理由は、小金井市議会基本条例第21条に規定する手続きを踏めていないから、です。


(議員定数)
第21条 議員定数は、この条例に規定した議会としての機能を果たすのにふさわしいものとすることを基本とし、小金井市議会議員基本条例により定めるものとする。
 2 議員定数の改正にあたっては、市政の現状及び課題を十分に考慮し、市民の意見を聴取した上で定めるものとする。

2012年に市議会に対する市民の意識調査を行っていますが、議会基本条例の制定(2016年)より前ですし、8年前の民意は根拠とするのではなく、改めて現時点での市民の意見を聴取する必要があると考えています。

 

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他、議会改革で坂井が提案した項目及び、坂井提案ではないけれど坂井が提出した資料。

A)<議会によるシチズンシップ教育>出前授業の企画・実施
坂井提案ではないのですが、提案会派が当時、議会運営委員会にいなかったので、坂井が資料作成を受けました。

 

a) 出前講座のやり方及びメニュー案〜議論を深めるためのたたき台〜

b)議会パンフレット案(議会でできることのまとめ)

色々とアイディアを盛り込み過ぎたようで、内容を詰めるのに時間を要しそう。現段階で、できることに絞ることになりそう。次回へ持ち越し。

B)防災服をゼッケンベストに変更する
坂井が提案した理由)防災服→略帽、上衣、ズボン、ベルト、靴で合計2万5800円。消費税10%で議員24人だとおよそ68万円の経費を要します。採寸の上、議員に貸与されています。
採寸するので、貸与とはいえ個人仕様。使い回しが困難で、太ったり痩せたりするとサイズが合わなくなります。お財布にも環境にも優しくない。議員という立場が分かれば良いと考えているので、採寸不要のフリーサイズでより安価なゼッケンベストに変更しようという提案をしています。

他会派から、ゼッケンベストのイメージがわかるものと、26市の状況調査を依頼されたので資料を提出しました。

資料を請求した会派から特段の質疑なく終わりました。他会派から、「武蔵野市はなぜゼッケンなのか?」という質問をいただき、次回までに調査することとなりましたので、次回に引き続き協議。

 

C) 傍聴者アンケートの常時実施
坂井の提案理由)現在、日曜議会ではアンケートを行っていますが、定例会でも行い、議会運営等に活かしていくことが必要。

こちらも特段の質疑なかったのですが、議論を進めるために、次回、坂井がアンケート案を提出することにしました。

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今年の議会報告会実行委員になりました。

 

メンバーは1期生、2期生が多いです。

 

 

 


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議員有志で「手話などのコミュニケーション勉強会」〜手話は表情、表現含めた豊かな言語である。

2020-01-17 | 日々のこと

 手話などのコミュニケーション勉強会第2回目「手話言語条例の必要性について話そう」でした。全議員に呼びかけて行なっていて、私は呼びかけ側のひとりです。

 小金井市登録手話通訳者協会と小金井市聴覚障害者協会からお越しいただき話を伺いました。印象に残ったことがいくつかあります。いくつかピックアップすると、

●手話や手話通訳に対する理解が低い。たとえば、聴覚障がいのある人がいない状況で手話通訳をしていると「無駄」と言われることがあるが、聴覚障がいのある人がいつ来ても大丈夫な状況にしておくことが必要。

●千葉の台風被害の際、停電になったことで、TVも見れず、暗い中で手話で話ができなかった。

● 勉強会などで、「手話通訳を必要な方は事前申し込みを」ということがある。キャンセルする時も連絡を入れる。聞こえる人には不要な手続きを取らねばならなく負担。

● 簡単な手話でも、たとえ少し間違っていても、手話で話しかけられると安心する。

●”通常の”学校では「聞こえないから○○できない」と”できない”ことを教えられた。子ども達の夢を潰していく。ずっと手話を使って育ち、生きてきた。ろう学校では、手話が第一言語。手話は表情、表現含めた豊かな言語である。

 もう2年ほど前になるけれど、「静かで、にぎやかな世界~手話で生きる子どもたち~」というTV番組をみて、手話という言語の豊かさ、美しさ、そしてろう学校で学んだ子ども達が、生きていく力をつけていく姿に感銘を受けました。

 小金井市には、”障がいのある人もない人も共に学び共に生きる社会を目指す小金井市条例”がありますが、コミュニケーション手段ではなく言語としての手話の大切さを尊重していくために、より良い方法を探っていきたいです。

 

手話講座の時間もありました。

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 関連する話として。
 以前、千葉県での障害者差別解消条例の制定に尽力された野沢さんのお話がとても印象的でした。初めてお話を聞いたのは西東京市でしたが、その後、小金井市のイベントにもお越しくださいました。(西東京市でのお話は、坂井ブログ内「手話通訳は誰のためのもの?手話を使わない手話通訳」で)

 

 

 


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議会運営委員会視察2日目〜京丹後市議会。

2020-01-16 | 視察
 議会運営委員会の視察2日目は、京丹後市議会へ。
 
 
 
 視察項目は3つ。「議員定数等に関する調査」「議会基本条例の改正」「市民と議会の懇談会」
 
 率直な感想は、意識が高い!ということ。(後で個別にお話聞いたところ、やはり改革に時間はかかるようです。。)
 
 総括的にいうと、議員定数の削減するか否か、議会議本条例をどう変えていくか、議会報告会を年何回行うのか、を議論する前に、まず考えるべきは、〝どういう議会を目指すのか〟ということ。議会は執行部とどう対峙していくのか、市民との距離をどうしていきたいのか。
これは先の議員研修会のお話と通じます。
 
 
以下、概要を=============
 
議員定数
 議員定数は、市議会議員の改選前に見直すことが議会基本条例に定められています。議会の評価を議会もするし、市民にもしてもらう狙いがある。前回は定数維持したけれど、今回は2削減で調整がついたとのこと。
 議会改革と言うとどうしても定数削減になるので、まずは講師を招いて、議会の役割を市民とともに学んだそう。その他、懇談会を行ったり、アンケートを行うなどして市民意見を聴取。
 結果、アンケートで55%が削減、40%は維持、数%は増員となったので、半数以上が削減とした市民の声を尊重したというお話も。
 
 思うに、市民の意見聴取は必須です。今、小金井市議会の議会運営委員会でも、議員定数2削減の議員提案条例を審議しています。小金井市の議会基本条例にも、「議員定数の改正にあたっては、当市の現状及び課題を十分に考慮し、市民の意見を聴取した上で定めること」とありますので、条例に則った対応は必須です。
 
議会基本条例の改正
 議会基本条例に(緊張感の保持)において、「反問権」(議員の質問に対して質問すること)が規定されています。質問の意味の確認だけでなく、予算の根拠は?と市長が議員に問い返すこともあるそうです。
 また、都市計画マスタープランなど、小金井市議会では、議決しない案件も京丹後市議会では議決事項です。議決事項になっても、質疑がないものは、議決事項から外すなどしているそうです。
 
 思うに、議員が政策提案する際に、言いっ放しではなく、より考えや質問を深め、政策の優先順位まで考えて質問するようになりますね。そして、市議会の議決事項が増えれば、議会のチェック機能をより果たすこともできます。
 
 
市民と議会の懇談会
 懇談会で得た意見をきっかけに議会発の政策提案になれば!&参加市民が満足し、また来たいと思えるような懇談会を目指していらっしゃいます。
 以前は、議会報告メインでやっていたけど、意見交換に重きをおくように。ひとテーブルに市民5人程度、議員1人のカフェ方式で行っていて、聴取した意見は一定の書式にまとめ、委員会の所管事務調査として審議したり、各議員が質問していく等で活かされていますが、今のところ、予算化まで至ったものはないそうです。
 
 カフェ形式でやるなら、人数が集まった方が良いので、広報して待っているだけではなく、自治会などに直接出向いて、参加を呼びかけているとのこと。
 
 また、ひとテーブルに議員は1人としているそうです。


 
 思うに、広く市民に向け開催する議会報告会で把握した市民ニーズを議会で審議して政策提案につなげていくことも必要と考えます。また、私は、議員がファシリテーション力を高めることも大切と考えているので、その点どうしているのか質問したところ、うまくファシリできなかったことは議員自身が自覚していく、とのこと。場数をこなすことが必要ですね。議員同士でワールドカフェをやったこともあるそうです。
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 最後に、視察先でのチェックを心がけている女性議員比率。
 京丹後市議会、定数22人中女性は3人。(市長選が6月にあるようで。ひとり議員辞職されたので現在1人欠員)女性議員比率は14.64%
 
 
 
 京丹後市議会の議会だよりはA4サイズの24面。表紙写真を公募していて、市民が撮影した写真が使われています。
 

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議会運営委員会視察1日目〜堺市。

2020-01-15 | 視察

議会運営委員会の視察。1日目は、大阪府堺市へ。「議会BCP(業務継続計画)」「議会力向上の取組」の2点についてお話を伺いました。
 

議場で集合写真。


端的にいうと、
1)災害発生時に、議員(議会)は行政の災害対応を混乱させないよう情報提供することが大切。
2)議題の論点が何かを市民に示すことが議会の重要な役割!

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概要を説明していくと…

議会BCP(Business continuity planning 業務継続計画)
 パット見、何のことやらわからなかったのですが、災害発生時にも、継続して議会として担う責任を継続して果たすための計画のこと。つまりは、災害発生時の市議会の役割等を定めたもの。議会基本条例に災害発生時の対応の規定があることから、BCP策定に至ったとのこと。
 お話を聞いて重要と感じたのは、災害発生時に、議会から行政への被災情報提供はまとめて行うことが大切という点。以前、災害が発生した際、議員が収集した被災情報を個々に危機管理室に伝えたことがあった。優先対応せざるをえず、混乱したことがあったと。これを経験に、生命に関わることなど緊急案件以外の情報は議会でまとめて伝えるようにしたということです。
 同様の話は、これまでにも聞いたことがあるので、小金井市議会でも早急に整えたい仕組みです。

 



議会力向上の取組
 いちばん、実現したい!のは、委員間討議の充実。
 議会の通常の進行は、質疑→討論→採決ですが、堺市議会では、事前エントリー制で、質疑後、討論前に委員間討議を行うことができます。
 ”論点ごとに委員間討議を行うことを通じて、合意できる点がないか討論”することが目的。委員会によって時間に制限があります。(常任委員会は、いち議題につき30分以内。予算、決算委員会は全体で30分以内。ただし、委員長において弾力的な運用OK、40分程度やったこともあった)
 成果は、否決か!?と思われる議案を継続審査するようになったり、可決するけれど付帯決議を出す事例もあったとのことです。あと、傍聴者にとって、何が論点なのか明確になったということ。これがとても大切なところ。市議会の責務の一つは何が論点かを議論によって市民に示すことなので、堺市議会の取組を参考に、委員間討議をより充実させていきたい!
 
 課題は、論点が明確にならないと座談会のようになるので、“合意に向けた討論”に意識を向けているということでした。
 
他、参考にしたいところ
●高校生対象の議会報告会実施にあたって、議長副議長が直接、市立のみならず、府立、私立校にも出向いた。
●議会改革は、年間スケジュールを定めて議論する。一定期間かけて一致しないものは、議論を終了する。必要に応じて。次年度に改めて提案する。

 
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ちなみに、堺市議会は48人中、女性議員は9人。女性議員比率は18.75%。堺市議会も長提案議案を否決したり、修正可決する“モノ言う議会”です。(先の市長選で現職が破れ、新市長が誕生したそうで、今後どうなるか)
 

 

Welcome to Sakai!


 


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成人式に参列してきました。

2020-01-13 | 日々のこと

成人式に参列してきました。今年、成人を迎えたのは1323人。女性617人、男性617人。うち外国籍の方が70人とのこと。

自分がハタチだった頃は大学生で、大人のような大人でないような感じ。アルバイトが楽しかったな、将来不安は感じていたな、と記憶しています。

新成人の皆さまも苦楽、さまざまあったと思います。これまで生きてきてくれてありがとう&おめでとうございます。とお伝えしたいです。

あと気になったフレーズが一つありました。「女性は華やかで輝き、男性はたくましく凛々しい」って挨拶です。性別によって輝いたり、凛々しかったりしますかね?たくましく凛々しい女性や華やかで輝いている男性もいます。こうやって、じんわりと、女性は”女性らしく”、男性は”男性らしく”と刷り込まれていくんだよな、と。私は、これに限らずひとまとめにして言われるのがとても苦手です。言葉のチョイスは慎重に。

 

 

はからずとも、恒例となっている市長挨拶で仰る”大切なこと”のチェック。今年は2つでした。

1 夢を大切に
2 ありがとうの気持ちで自分の道を歩く

ふむ。ちなみに。

昨年は2つ

1 夢を大切に
2 ありがとうの気持ちで自分みがきを

一昨年は3つ

1 夢を大切に
2 自分の頭で考える
3 ありがとうの気持ちで自分の道を探求する

でした。


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