10時~10時20分 本会議。
会派代表者会議等を開くため休憩。…も、決議の調整に時間を要し昼食休憩もはさみ6時間経過…
16時過ぎに再開し17時50分頃まで本会議。
陳情3件、議案7件について審査。
私は、陳情1件、議案1件について討論をしました。
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28陳情第53号 小金井市議会議員の定数について、市民意向調査の実施を求める陳情書 →否決
28陳情第53号 小金井市議会議員の定数について、市民意向調査の実施を求める陳情書に反対の立場から討論します。
市民の代表である市議会議員の定数について、市民の意見を聞くことには賛成しますが、本陳情書では、「市民意向調査の多数意見を参酌して、仮に意向が定数条例の改正を要するものではあれば、2016年第3回定例会において、適切な措置を講じるよう求めて」いる点において、あまりに拙速であるため、より丁寧な手続きを要すると考えます。
議会基本条例制定に向けて2012年に実施された市議会に対する市民アンケートでは、市議会議員の定数が24人であることを知っていますかの問に対し、66パーセントが知らないと回答している一方、市議会議員の定数についてどう感じますかの問いに対し、45.5パーセントが多いと回答しています。
また、市議会議員がどのような活動をしているか知っていますか?に対しては、56,9パーセントが知らないと回答し、地方自治の二元代表制についてご存じですか?に対しては62.5パーセントが知らないと回答しています。
そもそも、市議会の役割が十分に認識されていないなか、この市民アンケートにおいても、前段の説明が不十分であり、設問が適切だったのかにも疑問を感じます。
他の議会では、議員定数が次々に削減されています。市民の政治参加の大切な手段である投票を通じて選ばれる議員は、市民の代表として、市政をチェックし、市政に声を届けていく役割を担っています。定数削減により反映されなくなる市民の声をどうやって拾っていくのかが明確に担保されていないなかでの定数削減には反対です。
まずは、議員の仕事や二元代表制について周知を進め、議会の役割について理解していただくことを最優先すべきと考え、本陳情には反対します。
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議案第43号2016年度小金井市一般会計補正予算(第1回) →可決
緑・市民自治こがねいを代表して、議案第43号2016年度小金井市一般会計補正予算(第1回)に賛成の立場から討論します。
賛成の立場ではありますが、いくつか意見・要望をさせていただきます。
第一に、自転車対策に要する経費です。
本会議の質疑の中でも、合意がとれていない地権者の方がいるのではないかという指摘がありました。組合施行といえこのまま駅前大型開発を進めていって良いのでしょうか。高層ビルやマンションが立ち並び、チェーン店で賑わうようなまちが、西岡市長が掲げる「歩いて楽しい賑わうまち小金井」なのでしょうか。
私たちは、便利さや物質的な豊かさを追い求め続ける社会から、自然や資源を大切にする持続可能な社会にシフトしていくべきと考えます。
第二に、B型肝炎ワクチン接種に要する経費です。今年10月からB型肝炎ワクチンが定期接種化されます。
ワクチンによって救えるいのちがある一方、副反応というリスクもあります。子宮頸がんワクチンでは、重篤な副反応に苦しめられている少女たちがいます。ワクチン接種によって人生を奪われた人がいるのも事実です。
ワクチンを打つことが健康な体づくりにつながるのでしょうか。様々な病気を経験しながら自分で免疫を作り身体を強くしていくことが本来ではないでしょうか。
ワクチン接種に際しては、メリット・デメリットをしっかりと説明していくこと、任意接種であることがしっかりと伝わるようなお知らせをしていただきたいことを強く要望します。
第三に、住民基本台帳事務に要する経費です。いわゆるマイナンバー制度における個人番号カード申請件数が多いことから、事務補助職員をおくための経費です。
国民一人ひとりに番号を割り当て、管理社会を推し進めるような制度には反対ですが、現場では実務に支障をきたしているため反対はしません。国の補助金が降りる見込みとのことですので、しっかりと補助金をとっていただきたいと思います。
第四に、東京都のモデル事業である不登校児童・生徒支援事業に要する経費です。子どもに学校復帰を強要するものではなく、子どもの要望や気持ちに寄り添った安心して学べるための支援にしていただくことを要望します。
最後、西岡市長が基本姿勢として掲げる対話の場に関する予算も、今回の補正には入っておりません。ひろく市民に周知された対話の場は就任半年が経ったいまも行われていませんが、いつ開催されるのでしょうか。公約撤回とも受け取れる6施設複合化プロジェクトについても、現段階で市民にしっかりと説明をし意見を聞くべきです。
西岡新市長が就任されてから半年経過し、少しは慣れてきていらっしゃることかと思います。前市長とは違う市政運営を進めていただけるよう期待を込め、本補正予算には賛成します。
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ほか、気になったのは
28陳情第49号 女性の人権問題解決を世界に訴えることを日本国政府に求める陳述書 →否決
陳情項目に 慰安婦問題について、「強制連行、Sex Slave(性奴隷)の事実はなかった」とする文言がありました。
私は、2009年に韓国にあるナヌムの家に行きました。そこで聞いたハルモニ達の話は事実と受け止めています。「給仕の仕事があると聞いていたのに…。」「車に押し込められ連れてこられた」「殴られる、殺されるが当たり前だった、いま生きているだけで幸せ」…。聞いているだけでも苦しかったし、話をすることでハルモニ達に思い出したくもない当時のことを思い出させてしまうことも苦しかった。それでも話をしてくれたハルモニの想いは、二度と同じ思いをする人をうみださないで欲しい、戦争を繰り返さないで欲しいということ。
その想いを私は受け取っています。本陳情には反対しました。
議会運営委員会をはさみ、18時15分過ぎから18時40分頃まで再び本会議。
議案1件 議員案(意見書)8件・(決議)2件を審査。
私が案文を作成した「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」の施行に合わせ、合理的配慮の提供を求める意見書は全会一致で可決。
参考人が変更になった経緯については、報道をみる限り、見解が分かれているところで、真実もわからないので言及しませんでした。伝えたいのは、ALS患者の方の意見陳述が拒否されたことは遺憾であり二度と繰り返さないで欲しいこと、いかなる人も障がいの有無によって差別されるべきではないこと。
ちなみに。決議2件は、
西岡市長に対し、「6施設複合化」公約の事実上の破たんについて、市民への率直な説明と謝罪を求める決議→否決
西岡市長に対し、全員協議会での議長の発言を重く受け止めることを求める決議 → 全会一致で可決
本会議が終わったあとも、議会基本条例策定代表者会議や、議会報編集委員会等が開かれ、本庁舎を出たのは20時でした。本日をもって第2回定例会終了です。
坂井えつ子にとって、2回目の本会議だったわけですが、いやはや、発言するときには緊張しています。知識不足や発言できなかったことについて反省。発言したらしたで、内容の過不足が気にかかります。反省の積み重ねですが、力に変えていければ…と思っています。
さぁ。次は、市議会だよりに載せる文章づくり。閉会中の委員会、行政視察と続きますが、それについては追ってお知らせします。