A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

【ご案内】京都芸術センター通信(明倫art)2018年11月号(vol.222)

2018-10-30 22:55:23 | お知らせ
京都芸術センター通信(明倫art)2018年11月号(vol.222)にて、あしやシューレで開催されました寺田就子展のレビュー「センス・オブ・ワンダー」を寄稿させて頂きました。
http://www.kac.or.jp/24441/


ウェブからお読みいただけますので、ご興味お時間ございましたらぜひご覧ください。



【ご案内】京都新聞2018年10月20日ギャラリー

2018-10-20 23:43:25 | お知らせ
本日の京都新聞朝刊の美術欄「ギャラリー」に展評を寄稿させて頂きました。芸術の秋、見応えのある展示がたくさんあります。お出かけの参考になりましたら幸いです。

三宅唱+YCAM ワールドツアー in Kyoto with AMP*(ホテルアンテルーム京都 11月18日まで)
中尾美園展(ギャラリー崇仁 10月21日まで)
山里奈津実展(KUNST ARZT 10月21日まで)
新井九紀子展(ギャラリー揺 10月21日まで)
宮本佳美展(イムラアートギャラリー 10月27日まで)
木野智史展(ギャラリー恵風 10月28日まで)

なお、メインで取り上げた映画監督・三宅唱さんの映画は、ただいま出町座にて『きみの鳥はうたえる』公開記念「特集:三宅唱と柄本佑と染谷将太と石橋静河の映画」として特集上映が開催中です。引き続き、10月27日より『きみの鳥はうたえる』が上映されます。こちらも合わせてご覧頂くと、映画・映像表現の現在形を見ることができるかと思います。
https://demachiza.com/movies/2418

【ご案内】奇跡の黄金比

2018-10-06 07:38:14 | お知らせ
本日より始まりましたいう下記の長いタイトルの展覧会フライヤーにコメントを寄稿させていただきました。
不思議な黄金比を確かめにぜひお出かけください。

「あの!しまだそう(ペイントマスター)とご存知!!中屋敷智生(トリックスター)と噂の!!!池田慎(ファンタジスタ)とまさかの!!!!京谷裕彰(ロマンチスト)が 奇跡(とわ)の黄金比(めぐりあい)」展
【会期】
10/6(土)ー8(月)
12(金)ー14(日)
19(金)ー21(日)
【時間】13:00~19:00
【会場】Finch Arts(フィンチ・アーツ)
〒604-8016 京都市中京区下樵木町202-2 立誠ビル4F(ponto15)
http://finch.link/

【ご案内】京都新聞2018年9月29日ギャラリー

2018-09-29 23:43:46 | お知らせ
本日の京都新聞朝刊「ギャラリー」に展評を寄稿させて頂きました。
諸事情により、まさかの2週連続となりました。同欄を担当されている加須屋先生、小吹さん、沢田さんの記事を楽しみにしている大多数の方々には申し訳なく思います。

Obsession Conception Possession(ギャラリーフロール 9月29日まで)
八木翔子展(KUNST ARZT 9月30日まで)
立見祐一展(ギャラリー知 9月30日まで)
藤原正和展(同時代ギャラリー 9月30日まで)
長嶋柊展(art space co-jin 10月14日まで 月休)
横溝美由紀展(ART OFFICE OZASA 10月20日まで 日月休)

なお、台風24号接近に伴い、展覧会会期や開場時間に変更が生じております。
お出かけの際は、事前にご確認の上、お気をつけてお出かけください。

【ご案内】京都新聞2018年9月22日ギャラリー

2018-09-22 22:01:00 | お知らせ
本日の京都新聞美術欄「ギャラリー」に展評を寄稿させて頂きました。

タラ・マハパトラ展(haku|exhibition=寺町通綾小路上ル 10月14日まで 火休)
堀越千秋展(アートスペース感=堀川通今宮一筋下ル東入ル 9月23日まで)
清水紗希展(KUNST ARZT=三条通神宮道東入ル 9月23日まで)
麥生田兵吾展(Gallery PARC=室町通六角上ル 9月23日まで)
ユートピアとの境界展(BAMI Gallery=壬生川通花屋町下ル 9月24日まで)
矢野洋輔展(ギャラリーモーニング=三条通岡崎道 9月30日まで 月休)

昨今はアーティストから美術館学芸員、大学の先生方もギャラリーを見に行かず、新聞も読まないようですが、1人でも誰かのお役に立てるとうれしいです。
芸術の秋、どうぞよい一日を。

【ご案内】京都新聞2018年9月8日ギャラリー

2018-09-08 23:24:13 | お知らせ
9月8日(土)の京都新聞朝刊にギャラリー展評を寄稿させて頂きました。
この1週間は災害の映像を目にし、心配や不安の中で過ごした方も多かったかもしれません。
日常に戻る気分転換にお出かけのご参考になりましたら幸いです。

神馬啓佑展(VOU=東洞院通四条下ル 9月18日まで 水木休)
版画旅行12(ギャラリーモーニング=三条通岡崎道 9日まで)
繁田友香展(KUNST ARZT=三条通神宮道東入ル 9日まで)
木村千穂子展(京都トアロード画廊=一乗寺出口町 10日まで)
Book Book こんにちは(誠光社=中町通丸太町上ル 15日まで)
eeny, meeny, miny, moe | yellow(eN arts=円山公園内 30日まで 月〜木休)

【ご案内】Jun Fujiyasu’s Work 2008-2017

2018-08-22 23:19:42 | お知らせ

告知が遅くなりましたが、写真家・藤安淳さんの現時点での集大成となる写真集にテキストを寄稿させて頂きました。
双子を撮る写真家の写真集に双子の批評家がテキストを寄稿するというのは、かなり奇跡的な出会いがないと実現しないと思われます。

例によって、販売もネット掲載も図書館にも所蔵しておりませんので、出会う確率は双子に出会うこと以上に難しいかもしれませんが、お見かけする機会がありましたら、ぜひご高覧ください。すばらしい1冊です。

Jun Fujiyasu’s Work 2008-2017
写真:藤安淳
寄稿:平田剛志
デザイン:塩谷啓悟
ディレクション・編集:玉置慎輔
翻訳:クリストファー・スティヴンズ、内田千恵、スノードン英美里京子
発行:藤安淳
発行日:2018年6月10日
形態:45p ; 15cm
内容:
DZ dizygotic twins
34
empathize
コンセプト/Concept
「Think Twice」平田剛志
略歴/CV


【ご案内】森岡真央展「ママ、きいてちょうだい」

2018-07-04 22:23:41 | お知らせ
審査員をさせて頂きました展覧会企画公募・Gallery PARC Art Competition 2018 ♯01「森岡 真央:ママ、きいてちょうだい」が7月6日(金)より7月22日(日)まで開催されます。

森岡 真央:ママ、きいてちょうだい
2018年7月6日(金)〜7月22日(日)
Gallery PARC
http://www.galleryparc.com/exhibition/exhibition_2018/2018_07_06_morioka.html

実物を見ないと大変わかりづらいの作品ですので、ぜひ会場でご覧頂くことを強くおすすめします。誰かに話したくなるくらいの驚きを与えてくれるでしょう。お天気に気をつけてお出かけください。

なお、恒例の審査員によるレビューテキストは、京都芸術センターの勝冶真美さんです。こちらもお楽しみに。

【ご案内】福田真知展「SURFACE/フンイキ」

2018-07-02 22:48:42 | お知らせ
大阪・The Third Gallery Ayaにて開催されます福田真知展のフライヤーにテキストを寄稿させていただきました。

また、7月6日からホテルグランヴィア大阪で開催されます「ART OSAKA 2018」でも福田さんの展示が個展形式であります。
蒸し暑い日が続いておりますが、どちらも会期が短いので、お見逃しのないようぜひお出かけください。

福田真知展「SURFACE/フンイキ」
2018年7月3日[火]-7月8日[日]
火曜-金曜 12:00–19:00 土曜・日曜 12:00–17:00
The Third Gallery Aya

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ART OSAKA 2018
The Third Gallery Aya Exhibition PLUS #6121

2018年7月6日[金]-7月8日[日]
7月6日[金]14:00–20:00*招待客・プレス関係者のみ
7月7日[土]11:00–20:00
7月8日[日]11:00–19:00
ホテルグランヴィア大阪 26階 6121号室

http://www.thethirdgalleryaya.com/exhibitions/2018/06/surface.php


存在の時間
平田剛志

 人物が揺らいでいる。福田真知の映像作品《jewel》と写真作品《SURFACE / フンイキ》は、人物を後ろ姿から定点撮影または365度から数百枚撮影した後、画像編集ソフトPhotoshopによって不透明度を1パーセントで合成して制作された。福田は、絵の具を何色も塗り重ねるように、写真を重ねて人物の「フンイキ」を平面(SURFACE)に変換・複製(reproduction)したのである。それにより、画面には微かな動きや揺らぎが生じ、絵画的な写真・映像が生成されるのだ。

 このような複層的な写真として、多重露光によって複数の人物を撮影した北野謙の「our face」シリーズが想起されよう。しかし、両者は複数枚の写真素材という膨大な量は共通でも、対象は異なる。北野は複数の人物の写真を1枚の画像に重ね合わせた「集団」の写真である。対して、福田は撮影時間や角度は異なるものの、すべて一人の人物を撮影した写真である。また、北野の被写体は正面像で、福田は背中ないしは365度からの撮影である。以上の点から、福田は人物を正確に再現したり、数量を提示することが目的ではないことがわかる。

 では、なぜ福田はカメラで被写体を撮影、記録しながら、Photoshopで写真を加工・編集するのだろうか。それは、写真の機能である写実性、記録性を捨像するためである。福田が画像に求めるのは、被写体の正確な「記録」ではなく「雰囲気」である。この雰囲気を可視化するために「不透明化」が行われるのである。そもそも「雰囲気」とは、その場や人を取り巻く空気や気配、気分であり、正確に規定できない「状態」である。存在する人やものが発する曖昧で不確かな雰囲気は、記録ではなく薄れゆく記憶のなかにこそあるものだろう。

 福田作品は、不透明な肖像を通じて、写真や映像の客観性、再現性とは何か、既存の形式やジャンルである絵画と写真・映像、静止画と動画、写実性と抽象性という見えない領域をも揺るがすのである。

「リプロダクション・ノート」 『Reproduction』(成安造形大学、2017年、17-19頁)を加筆修正。

【ご案内】櫻井類 個展「つぶら/不思議なそのとおり」

2018-06-25 22:17:37 | お知らせ
京都・galerie16で開催されます櫻井類 個展「つぶら / 不思議なそのとおり」のギャラリートークに参加させていただきます。

櫻井さんの作品を拝見したのは2012年の大阪・ARTCOURT Galleryでの「Art Court Frontier #10」が初めてでした。櫻井さんともその時にお話させて頂いた記憶があります。その後、展覧会で作品を見続けながらもタイミングが悪くご本人にお会いすることなく時が過ぎていきました。
この度、6年ぶりにギャラリー・トークというかたちで櫻井さんと再会し、お話をさせて頂くこととなりました。この巡り合わせも「不思議なそのとおり」なのかもしれません。連日の蒸し暑さの中、さわやかなトークができるかわかりませんが、避暑がてらお気軽にお越しください。

櫻井類 個展 Rui SAKURAI Exhibition
「つぶら / 不思議なそのとおり」
2018年6月26日(火)〜7月7日(土) 
12:00 - 19:00(日曜日、最終日は18:00まで)
月曜休廊
galerie16
http://www.art16.net/

☆ギャラリートーク 7月1日(日)15:00〜
ゲスト・平田剛志(美術批評)
予約不要、フリー