佐渡の翼

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ブラッセリー「ポールボキューズ」(大丸百貨店12階)  投稿者:佐渡の翼

2010年06月17日 06時00分36秒 | 国内高級ホテルレストラン・料亭食べ歩記
フランスではブラッセリーとは、「軽い食事ができ、お酒も飲める庶民的なレストラン」の事を意味する。従ってあくまでも高級フレンチレストランとは一線を画しているので、優雅にゆったりと食事をしたい人には不向きなレストランである。東京駅八重洲口に大丸百貨店が入る「グラン東京ノースタワー」と言うのがある。ここの12階と13階はレストラン街になっており、12階には庶民向けの、そして13階には富裕層向けのちょっと高級感のあるレストランが入居している。筆者は、3月上旬のとある日に、12階にある庶民派フレンチレストラン「ポールボキューズ」を訪ねてみた。Prefixのコース料理に、前菜、メイン、デザートの三点セットで2,860円と言うのがあったのでそれを注文した。

案の定、店内は中流層と思われる客でごった返していたし、恐らくブロガーらしき、デジ一で料理の写真を撮りまくる女性一人客などもいた。椅子はアルミ製の安っぽいものだし、脱いだコートは自分でハンガーに吊るすシステム。当然サービス料などは取らない。筆者は、オープンキッチンの前にある二人がけの席へと案内された。目の前にはコレド日本橋やシャングリラホテルなどがよく見え、眺望は抜群だった。しかし客席間のスペースが狭く、何と言っても「わっせ、わっせ」とした雰囲気が落ち着いて食事をする気分を削ぐ事おびただしいのだ。前菜として「市場からの新鮮サラダ」をオーダーしようとしたら、ウエイトレスのおねーさんが、筆者の鶏肉嫌いを知ってか知らずか、「あのお~、このサラダには鶏肉のパテが入っておりますがよろしいでしょうか?」と尋ねてきた。よろしくはないので、「小エビとアボガドのサラダ」に変更してもらった。変更料としてちゃっかり300円を取られた。このサラダにはサウザンアイランドドレッシングがかけられていた。味は可も無く不可も無くと言った感じだ。

メインは「ガンバス海老のポワレ リゾットを添えて」である。これを選ぶと300円の割り増し料金を取られるシステムになっていた。リゾットとは本来はイタリア料理の一種で、米をバターで炒めてからスープやサフランなどを加えて炊き上げたご飯を意味する。ま、洋風のお粥に近いような代物だ。海老のポワレはそれなりのお味がしたが、リゾットにはふんだんにバターが使われ、しかもアメリケーヌソースというかなり濃厚なソースがかぶさっていたため、半分ほど食べたところで「カロリーの取り過ぎ」という指令が脳から飛んできた。筆者がリゾットを半分残したのを見たおねーさんが、皿を下げながら「あのお~、お客様あ~、お口にあいま」と言いかけたのを筆者は遮りつつ、「いえ、量が少し多かったので」、とにこやかに微笑みながらいつもの言い訳をしておいた。

デザートは「ムッシュ ポールボキューズのクレーム・ブリュレ」である。要するに焼きプリンのような代物であり、甘すぎるのとカロリー過剰につき、二口食べただけで終了とした。飲み物はコースには含まれておらず別料金だったが注文せず、水を飲み終えた後、会計(3,460円)を済ませ、早々にこのお店を去った。



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