武雄温泉駅へと向かう国道へ出るべく、武雄温泉楼門前から南東の方向に伸びている路地を進んでいたら、左手に食堂を見つけた。「温泉街のごはんや ごっつあんです」と書かれた幟があった。店構えは黒塗りで、最近出来たようなお店だった。店外にメニューが書かれた看板が掲示されていたので、それを見たら、唐揚げ定食、チキン南蛮定食、焼肉定食だのと言った体にあまり良くない揚げ物メニューのオンパレードであった。かろうじて食べられそうなのは、焼き魚定食と野菜炒め定食だけだったが、時刻は午後1時近くで、とにかく空腹を満たさねばならなかったので、このお店に入る事にした。扉を開けると「いらっしゃあ~い」の威勢のいい声が聞こえて来た。入ってすぐの左手に個室があり、右手に小上がりがあり、そして5席ほどのカウンター席があった。昼だけの営業で夜は営業していないようであった。
筆者は、店の男性氏から「今からですと、20~30分ほどかかるですよんねん、それでよろしいでしょうか?」と佐賀弁で問われたので、「ええ、いいですよ」と答えてカウンター席の端っこに座った。そして野菜炒め定食を注文した。運ばれて来る先客達の注文メニューをつぶさに見ていたら、唐揚げ定食とチキン南蛮定食がほとんどであった。佐賀の人はこういう物ばかり食べているのだろうか?注文してから出来上がりまで30分も要する割には、見た目は普通の定食である。一体どういう調理法をしているのか不思議に思った。
30分経過後に野菜炒め定食が出来上がった。案の定、野菜炒めの味出しにと豚肉を混ぜてあったが、筆者は器用に豚肉だけを弾いて取り出し、野菜だけを食べた。これにご飯、ポテトサラダ、冷奴、味噌汁が付いて650円の安さである。脂ぎとぎとの野菜炒めであったが、佐賀日和と言う佐賀産米が美味しかったのと空腹のため完食してしまった。お代を支払った後に、這う這うの体で筆者はこのお店を後にした。
ごはんやの外観
メニュー
ごはんやの真向かいにある観光案内所
店内にあったメニュー
単品も各種あるそうだ
野菜炒め
御飯
ポテトサラダ
味噌汁
ごはんやさんは、札之辻の跡地に建っている