11月10日、筆者は無性にオークラのオーキッドルーム特製のフレンチトーストが食べたくなり、職場の朝食をキャンセルして虎ノ門へと向かった。午前6時55分にオークラの駐車場に到着した。そこから本館のロビー階(5階)にあるオーキッドルームへ行き、7時丁度にお店に到着した。先客は上品そうな初老のご夫婦が一組だけ。一人客でもちゃあ~んと、4人掛けのテーブル席へと案内してくれた。天井がやけに高く、高級感は申し分なしだ。筆者は、「フレンチトースト1枚、フルーツとプルーン添え(2310円)」をオーダーした。入り口のメニュー看板には「15分ほどお時間がかかる」と記載されていた。飲み物は紅茶をストレート(ミルクやレモンを添えない物を意味する)でと御願いした。やがてどこぞの社長らしき、ネクタイスーツ姿の初老の紳士が筆者の隣の予約席にやってきた。するとすかさず、ウエイトレスが近寄り、アイステイーを運んできた。どうやら常連宿泊客らしく、客の好みはあらかじめスタッフ達は心得ていたようだ。12分ほど経過したところで、ウエイターが筆者の席に恭しくやってきて「あと3分ほどで出来上がります」とフォロウを入れた。ここは2時間超もわざと待たせる田舎ラーメン屋ではない、ホテルオークラなのだ。痒い所に手が届くサービスは730円では享受できぬ。つぶやきおやじは「金さえ払えば美味しいものは食べられる」とつぶやいたが、その通りだよおやじ。金さえ積めばいくらでも美味しい物は食べられるし、金さえ払えば人の心以外は何でも買える。いや、相手が金に困っている人ならば金で心だって買えるかもしれない。だが筆者はそのような金の使い方はしない。金を持っていると分かっただけで女は寄ってくるので断るのに苦労しているくらいだ。おやじよ、耳の穴かっぽじってよお~く聞けよ、「君のような貧乏、田舎物、味音痴、高級料理の食べ歩き経験不足な輩がお店同士の味を比較しても意味がないんだよ。味の分かる人が比較して初めて意味があるし、そうしなければ、そのお店の味のレベルがどの程度のものなのか読者は理解できまい」。おやじよ、当ブログの記事内容に言及してつぶやくのは一向に構わぬが、筆者を怒らせるようなつぶやきは慎んだ方がいい。筆者は怒らせると怖い!素人は火傷しかねまい。このおやじ、再三当ブログの記事内容の信憑性を疑うつぶやきをする猜疑心の強い御仁のようだが、そんなに信用できなきゃ、自分で確認しに行けばいいだろうに。
きっかり15分でフレンチトーストが出来上がった。このフレンチトーストは、卵、牛乳、砂糖、バニラエッセンスを混ぜ合わせたものに、食パンを両面丸一日ひたし(片面約12時間)て作るので非常に手間がかかる。だから一日20食限定である。まずは何も付けずに一口食べてみた。う~ん、プリンと玉子焼きの中間みたいな味わいで、ふっくらでさくさくしている。だが筆者には少し甘味が足りなかったのでメープルシロップをかけて食べてみた。うん、これで丁度いいな。超美味い!フルーツとプルーンも全量を食べ干した、筆者は朝食をどか食いする癖があるが、これだけでは何だか物足りないくらいである。わずか5分で食べ終えて完食写真を撮影したら、それをちらりと見たウエイトレスが含み笑いをしながらさあ~っと近づいて来て、その皿を下げた。ホテルオークラでこんな茶目っ気のある行動をする人は筆者くらいのものであろう。紅茶とサービス料を含めたお代は3523円。キャッシャーのおじさんの顔を見たら、和食の山里で袴姿で客を出迎えていたあのおじさんだ。そうか、今度は配置換えでオーキッドルーム勤務となったのか。このおじさんもけっこう長く勤めていらっしゃるんですよ。このおじさんから「フレンチトーストのお味はどうでしたか?」と尋ねられたので「とっても美味しかったですよ」と正直に答えておいた。