昨年の12月中旬のとある日、筆者は銀座三越6階にあるデイビット・マイヤーカフェを訪ねてみた。午前11時10分頃にお店にお邪魔した。三角形の店内には窓側に二人掛けのテーブル席が8席ほどあり、中央に4人掛けのL字型のテーブル席があった。お昼にはまだ早いと言うのに店内は満席の御盛況だ!このカフェ、何でも米国のロサンゼルスで3店舗のレストランを展開するデイビット・マイヤー氏のオリジナルレシピを忠実に再現したハンバーガーを提供する事で有名だそうだ。筆者は無論このハンバーガーを注文したが10分ほどで出来上がった。ハンバーガーのパテは牛肉100%で、ミデイアムレアー状態に焼かれていた。パテの上にはチーズが乗せられ、更にその上には特性ソースで和えたキャベツとオニオンがあった。フレンチフライはガーリックマヨネーズに付けて食せとのご指示だ。このハンバーガーを手に持ってかぶりつくのはちとはしたない。そんな店内の雰囲気だったので、パテだけをナイフで切って味わう事にした。う~ん、美味い!ハンバーガーの本家本元の米国で大人気のお店のハンバーガーである。それは当然だろう。しかも上品な味でしっとりとした肉質だ。1890円を支払う価値は充分にあった。これぞ誠のハンバーガーである。
それに引き替えマクドナルドの200円ハンバーガーなどは、パテが薄っぺらくてパサパサしており、とてもじゃないが食べられる代物ではない。ところが、このマクドナルドのハンバーガー店の佐渡への出店を熱望し、新潟へ行く時の楽しみの一つがこのお店のハンバーガーをパクつく事だという佐渡島民がいるらしいと言うのを聞いた時は噴飯物であった。その程度の味覚しか持ち合わせない一部の島民に迎合したお料理を提供する飲食店が島内には何軒かあるのだから、その店で食事をした、都会からやってきた食通観光客から「佐渡なんて一回行けばそれで上等」と言われても返す言葉があるまい。とは言え、都会でもマックのハンバーガー店の前で行列を作る貧しい若者連中はたくさんいる。彼らはマックのバーガーが美味いから行列を作るのではなく、単に金が無いだけで、安く食べられるジャンクフードの店の前に群がっているに過ぎないのだと思う。そういう連中が好んで行くルミネあたりの幾つかの飲食店の味のレベルが相当に低い事は食通なら誰でも知っている話だ。しかし筆者は不思議でしょうがない。佐渡にもモスバーガーのお店がある、にも拘らずマクドナルドのハンバーガーを食べたがる人がいると言う事が。そんなにマックのバーガーが美味いのだろうか?