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反貧困全国キャラバン2013

2013-10-22 | 県労福協

今年も反貧困キャラバン2013がスタートしています。

県内では10月20日(日)~22日(火)までキャラバン行動が実施されています。昨年は、地区労福協・事業団体の皆さんに協力を得て街頭に立ち、反貧困のチラシの配布や署名活動を実施しました。

しかし、今年のキャラバンは街頭でのチラシの配布を行わず、静岡文化芸術大学で、静岡県司法書士会主催で県労福協後援のシンポジウムと静岡大学で反貧困全国キャラバン実行委委員会主催の講演会とキャラバンカーによる広報活動が行われます。

現在、奨学金を延滞している方が今年の3月時点では、1万人もいて、滞納している方の大半が年収300万円に満たないとうデータもあり、奨学金問題が社会問題化しています。

静岡文化芸術大学で行われたシンポジウム「奨学金問題を考える」では実際に奨学金を借りた方の体験談報告があり奨学金の返済に苦慮しているとのことでした。今回の方は4年間で奨学金を約230万円借り、その返済についての相談でした。体験談をを聞く中では、日本学生支援機構の説明不足もあり、対応に問題があったのだと思いました。 

司法書士と相談の様子

岩重弁護士の講演では、大学の学費が高く、家計が苦しいため、奨学金に頼らざるを得ない実態があり、深刻化している奨学金問題が構造的に生み出されていると話をしていました。滞納者に対する回収が強化されているとも話をしていました。また、海外の奨学金は給付型であるが学生支援機構の奨学金は全てが貸与型であること、延滞金の利息も10%と高いことも紹介されました

奨学金を利用する時は、延滞金には10%の延滞利息がかかることなど奨学金制度を良く理解してからでないと大変なことになることを知ることが出来ました。(AKI)

講演する「奨学金問題対策全国会議事務局長の岩重弁護士」

街頭での広報活動に使用されたキャラバンカー