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消えかけている愛の灯を

2009-08-23 | poem
すぐに吹き消されるような愛なら、最初から灯さない方がいい。
そんな生命の灯ではこの世界は生きていけない。
ただ、誰もが愛され生まれてきた。弱々しい火など最初からあるはずはない。
では、どこからくい違ってきたのか。人々の灯が弱々しく翳りはじめている。
すぐに吹き消されそうな輝きがあちらこちらに見うけられる。
これはどうしたことか・・。
あれほど愛の輝きが生まれた時の息吹は強いものなのに。今でも生命の息吹は響いているはずなのに。
こうして出会う灯は今にも消えそうな青みを帯びた火ばかり。

時代性と言えばそれまでか・・。人々が愛を強く求めている。
求めているという言葉では言いきれない、希求しているとでも言うのか。
青い火は人の弱まりを示している。こんな弱々しい灯でこの世界を渡っていこうとは・・。
先にある悲劇がすぐに予見できようものだが・・。
それでも毎日は続いている。耳に聞こえてくるのは、青い火の弊害ばかり。
行きようのない失望感とたえず襲いかかる閉塞感にさいなまれて。
こんなに灯りが弱いから先の見通しもきかない。
こんな時は大きな輝きが望まれる。そして、見せかけだけの強い輝きが人々の灯をさらに弱らせていく。

人々よ、気づきなさい。あなたが愛をほとばしらせていた時のことを。
今のあなたとなにが違うのか?
思考は狭い暗闇の堂々巡り。それなら、目をつぶればいい。
そして、自らの感覚を信じ、明るい方へ行きなさい。
研ぎすまされた感覚の夜に祭壇の前に立ち。膝まづき、明るい方へ祈りを捧げなさい。
自らの輝きをもう一度思い出すために。自身の灯をふたたび深く愛せるようになるために。

今のあなたに必要なのは遠い愛の記憶。これは目や耳に届くものではない。とても繊細なもの。
純粋で輝かしい愛を感覚を通してよみがえらせることができる。
夜空に多くの星が広がるように、そんな広大な感覚があなたの胸にも訪れるのです。
それまでは神聖な祭壇の前で愛を乞い祈りなさい。
一度は見失いかけた自身の心をふたたびそこに見出せるまで。
そして、自分がいかに愛によって生きてきたか。いかに愛によりそい生きていく存在かを、もう一度知るために。

ヒカリの祭壇を前に真摯に祈りなさい。自らの灯を純粋に輝かせていくために。
そして、知っていく過程で良いものと悪しきものの区別を。
今までの視覚とは異なる見方ができてくるはずだから。
愛の灯をともし生きていく存在であることを。
遠く夜空の彼方からこの世界へ訪れた時の感覚を、もう一度自身の中に思い出すために。


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2 Comments

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ふと・・・ (ルイカ)
2009-08-28 00:33:34
期待しすぎるから

失望が深い。

信じすぎるから

裏切られる。

何も期待するな、簡単に信じるな

そんな風にしか思えなかった少し昔を思い出しました。
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Unknown (makoto)
2009-08-29 20:20:21
結局どこかで自分を納得させようとしている。そんな時期がありますよね。ただ、その納得には失意という弊害がたぶんに含まれているのですが・・。
真実はけっしてそうではないのに
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