左手のピアニスト
○日時 2007年6月12日(火)19時00分~20時40分
○会場 松本市音楽文化ホール
○演奏 舘野泉(ピアノ)
○プログラム
吉松隆 タピオラ幻景 作品92(舘野泉に捧げる)
末吉保雄 土の歌・風の声(舘野泉に捧げる)
バッハ(ブラームス編)シャコンヌ二単調 BWV1004より
スクリャービン 左手のための2つの小品 前奏曲と夜想曲 作品9
吉松隆 ゴーシュ舞曲集 作品96(舘野泉に捧げる)
アンコール2曲
フィンランドで活躍している舘野泉さん。
ご存知のとおり、2002年脳溢血で倒れ、その後2004年に左手だけで演奏するピアニストとしてカムバックした。
当夜のプログラムも左手のための曲ばかり。しかも舘野泉さんに捧げられている曲があるのは素晴らしいことではないか!
前半2曲は、北欧を彷彿させるような幻想的でキラキラしたタッチの曲。とてもキレイな音色。
シャコンヌはブラームス編曲版があることは知らなかったが、それが左手による演奏だとは!もともとヴァイオリンの曲で倍音で演奏するので、ピアノ・・・しかも片手だけの演奏は不可能と思えたが、まさにシャコンヌが奏でられている。ステージを見なければ両手で弾いているよう・・・!
アンコールの1曲。舘野さんのスピーチから・・・
“この曲はもともと左手のために書かれているのですが、今夜は一部私の右手も添えて演奏させていただきます”
この言葉に、思わず客席から感嘆の声が・・・!