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失われた30年と選挙制度の明日 新聞記事より

2023-07-05 15:19:16 | 社会

この記事を読みました。抜粋ですが長いです。

 

失われた30年と選挙制度の明日

 

衆院小選挙区比例代表並立制(以下、現制度)は、

当選者1人の小選挙区制が大衆迎合のポピュリズムを助長し、

課題先送りの温床になった点で、日本の長期低迷と結びつく。

2大政党制を目指したのに多党化が進み、

自民党1強、野党多弱の政治は粗っぽい。

 

6月、現制度の問題点を話し合う自民、公明、立憲民主、

日本維新の会、国民民主、共産の6党による衆院制度協議会に、

30年近く前のトップ会談で現制度の導入を決めた当事者が招かれた。

野党だった自民党総裁を務めた河野洋平元衆院議長と、

日本新党代表として8党連立政権を率いた細川護熙元首相だ。

 

2人の考えは対照的だった。

河野氏は、小選挙区で敗れても比例選で復活当選する

重複立候補の見直しを求めた。

小選挙区と比例で「民意の集約と反映」を両立する発想は、

長所を相殺した。

問題ある候補を落とす「懲戒投票」が利く小選挙区の機能も、

重複立候補が打ち消してしまう。

ただでさえ「死に票」が多いのに、ますます1票が軽く見えないか。

 

ブームの寵児だった細川氏は、以前は現制度への疑問を

つぶやく場面に遭遇したこともあるが、

今回は「穏健な多党制の中で機能している」とほぼ全肯定した。

 

米国の大統領選のように得票総数で下回った候補が

当選可能な昔ながらの仕組みを墨守する国もあれば、

イタリアのように頻繁に選挙制度を変えてきた国もある。

その点、日本の選挙制度に対する向き合い方は

中途半端に映る。

 

協議会の設置も、「1票の格差」を2倍未満に収める

アダムズ方式による選挙区の区割りの見直しの多さに

驚いた政治家が重い腰を上げたからで、動機は利己的だ。

抜本改革につながるかどうか、心もとない。

 

政治改革ブームでは、衆院の選挙制度さえ変えれば

政治が良くなるとの誤信があった。

地方分権や参院、国会、政党の諸改革が伴わず、

順序も間違え、ひずみが大きくなった。

同じ轍を踏まないか、心配だ。

 

1994年1月29日未明に細川氏と河野氏が衆院の講堂で

合意書に同じペンで署名した時、

議事堂の外では雪が舞い始めていた。

選挙制度改革には多大なエネルギーが要る。

政治家もメディアも雪の中で高揚感に上気し、

先々の弊害に思い至らなかった。

 

あのエネルギーを取り戻し、熱狂ではなく冷静に筋道を

探る態度で臨まなければ、

失われた30年が40年になる日が訪れかねない。

~~~

私は小選挙区制が良いとは思えない。以前もブログに書いたと思う。

大政党や風の吹いている政党に有利。

完璧な制度はないけれど。

そして、政党を渡り歩く政治家も嫌い。

世渡り上手なのか支離滅裂なのか!?

そういう人が当選することも多いので、私は情けない思い。

。。。

映像の世紀バタフライエフェクト NHK 月 10pm

「チャーチルVSヒトラー」をNHK+ で見た。

普段、見ていないけれど今回は見たかった。

10日は「JFKをつくった3人のケネディー」これは必見!

 

 



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