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降旗康男監督、高倉健を語る の記事を読みました。
高倉健さんの出演作のうち20本のメガホンを取り、もっとも信頼されていたのが降旗監督だった。
僕にとって、健さんの作品で最も印象深いのが特攻隊を描いた「ホタル」です。(2001年)
鹿児島知覧基地の近くで食堂を営んでいた鳥浜トメさんの番組を健さんが見て、
「特攻とは何んだったのか」を問う映画を作りたい」と言ってきたのが始まりでした。
これはまた随分面倒な話をもってきたな、と感じました。
しかし同時に、絶対にやらなきゃいけないテーマだとも思いました。
これは高倉健がいなければ実現しなかった映画なんです。
健さんは東映で特攻隊の映画にいくつか出ていてね。
でも忠君愛国を信じて飛び立つ映画の中の若者と、トメさんの話は全然違っていた。
本当のことを伝えずにギャラをもらい、そのまま死んでいくのは嫌だ、と。
知覧に行くと、朝鮮出身の特攻隊員の碑がありました。
植民地の若者が出撃する話を中心に据えようと思い付き、韓国ロケもすることになりました。
すると、健さんが「韓国に行くのなら『アリラン』を歌わなきゃいけませんね」と言ったんです。
その言葉から脚本が出来上がっていきました。
健さんが亡くなった時、「ホタル」は、ほとんど取り上げられなかった。
韓国とギクシャクしている今の時代にふさわしくないと判断されたのでしょうか。
「あなたへ」が最後の作品になりました。この映画のクランクアップは、健さんが門司港の
岸壁を歩く長回しのラストシーンでした。
僕自身、あれが健さんの最後のシーンになってもいいように、との思いで撮ったんです。
「ホタル」は見ていないのですが、また、TVで放送してくれると思うので、その時は見逃さないようにしよう。
BSプレミアムで健さんの映画をまとめて放送していたけれど、その時、これも放送されたと思う。
戦争の映画は、見たくないのですが、健さんの気持ちが入った映画なので見たい。
朝鮮出身の特攻隊員がいたことは、全く知らなかった。