怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

平和と職業選択

2019年01月26日 | 奉仕活動
このアフガニスタン人難民B君とは確かすでに知り合ってから3年ほど過ぎていると思う。
難民のためのボランティア活動にいつも来ている。「ブログにあなたの写真を掲載していいですか」と尋ねたら喜んで承諾してくれた。
それがこれ。

私はずっとどこかで見たことがある顔だな、と思っていた。
このような東洋人顔のアフガニスタン人は多くいて、中にはほとんど中国人にしか見えない男性もいる。(発している雰囲気で日本人男性には見えにくい)
はて、実家生活でこんな顔をした人がいたか、ここで知り合い中国人男性にこんな顔がいたか・・・と三年ほど考えていた。

で、ついに見つけた、似た顔。

髪型まで一緒じゃあないか・・・・
この動画をB君に見せると、彼はにっこり笑って言った。
「本当だ、似ている・・・・」
私にはこんなにそっくりなことに驚愕してのけぞるほどだったが、B君はさして興味もなさそうだった。

「いつか、日本に行きたいです。私は行くことができます」
つまり、ここで正式な滞在許可とアフガニスタンのパスポートを所持しているのだろう。
・・・・ちょいとアフガニスタン国籍者の日本観光目的入国を検索してみたら、もう、最初の数行で面倒くさいことがわかった。
B君よ、日本旅行はハードル高いぞ、と言いたいが、黙っておこう。

ちょいと想像すると面白い。
B君が東京を歩いたら、きっと私同様「どこかで見たことがある顔」とすれ違いざまに思う人は多いと思う。
全身から発する雰囲気が、日本人のそれとはかなり違うので、似た人、の域を超えないと思う。
藤原竜也が通りを普通に歩いていたら、芸能人として、一般人とは違うオーラを発しているから、それで気付く人が多いに違いない。(実際そうした芸能人を見たことがないので私の想像)

B君は他のアフガニスタン人男性と比較してもかなり整った顔立ちをしている。
また、接した雰囲気も非常によろしく、好感を持つことができる。
だが、ここでは難民だ。
母国の長い戦乱の中で生まれ育った運命だ。
顔も性格もいいのに、いまだきちんとした定職を持つことができず、政府の援助で生きている。

国の平和は人々の能力を最大限に活かせる基本的な条件であるのだろう。
似た顔の二人を比較しながら、そんなことを考えさせられた。



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