怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

映画 沈黙

2017年01月25日 | カテゴリー分けするのに飽き
友人に誘われて観にいってきた。
先週から公開されている「沈黙」。
もう、最初から最後までおもいっきり陰鬱で、途中から良い展開になるのではないかという期待も裏切られる凄まじい作品だ。
江戸時代の農村の貧しい風景、人々の小汚い服装、前かがみで歩く様子が悲惨さをますます増長していた。

クライマックスと思われるシーンはさすがにうるうるした。
拷問されている村人を目の前に、棄教を迫られるポルトガル人宣教師。その宣教師を説得する棄教した元宣教師の会話だ。
キリスト教の説くところの「愛」がどういうものか確認できると感じた。
わたしのうるうる体験をお勧めしたい。

あまりにも重い内容の作品なので、夫にその報告をするのが億劫に感じた。
毎日二回の国際電話連絡を欠かさない私たちだ。その日、お互い何をしたか話すんだ。
「サイレンスっていう映画をN子さんと観ました」
「え?何?タイレンツ?」
私の英語の発音が悪いのか、Sの音をちゃんと聞き取ってくれなかった夫。

たまげたことに、遠藤周作の原作はドイツ語になっているらしい
日本語の本はそんなに厚くなかったから、では、ドイツ語で「沈黙」を読んでみよう、と夫に買っておくことを頼んだ。

ちなみに、ドイツでは3月にこの作品が公開されるらしい。
日本では英語だが、ドイツではドイツ語吹き替えになってしまうだろうな。もう一度ドイツで観てもいいと思っているけれど、何言っているかわかんないだろうな。



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