怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

白鳥の恐喝

2016年07月02日 | カテゴリー分けするのに飽き
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午前中に在外選挙を済ませた後、少々街中をぶらつき・・・
 
同行した在独日本人仲間E子さんと協議の結果、南に位置する湖を散策することにした。

駅の目の前に広がる湖に感動。
 
さすがヨーロッパ、視覚的に美しくまとめる能力は東洋人より優れている。

泳いでいる人をうらやましく目にしながら、私たちは脚だけ水に浸していた。

小魚を指差して「これ、佃煮にしたら旨そうだね」などとロマンチックでない話をした。
観光客の食べ物目当てに寄ってくる鳥たち。
 
白鳥は、遠くから見る限りでは優雅で美しいものだ。2000年に欧州を訪れたとき、初めて間近に白鳥を見て感動したのだけれど、同時に恐ろしい動物であることも知った。
前知識が有るにもかかわらず、また、少々感動してしまった。が!!

写真写りはおとなしくて優美そう。でも、現場では少々パニックだった。
こいつ、犬のように唸っていたのだものっ
「おい!メシっ。何も持っていないのかよ!」と言っているようだった。
隣に座っていた女性たちも後ずさりしていたので、私だけの感覚ではない。

おののいている後ろで、通りがかった子供が「そいつ、噛むんだよ!噛むんだよ!」と叫んでいた。
大きくて頑丈そうなくちばしだ。
あれで、突かれただけでもかなり痛いだろう。
ウィキペディアに「翼で殴って昏倒させた人間の頭を上から水中に抑え付けて殺害してしまった例」があると出ていた。
本当に恐ろしいトリだぞっ。
白鳥と言えば「白鳥の湖」。あの魅力的な曲を作ったあの人はこの鳥の凶暴性を知らなかったのだろうか。
そういえば「白鳥」と名付けられている城もドイツにあるじゃあないか!遠めに見たその鳥の印象だけで名付けられているのだろうな。

さて、家に戻って、義母にこの経験を話した。
義母は昔の思い出話をしてくれた。
義母の義母はニワトリを飼っていた。そのうちの一羽は人を攻撃する癖があって困っていたのだそう。
ある日、また飛び掛って太ももを蹴られたので、そのニワトリの脚を持ってブンブンと振り回したのだそう。
その後、ニワトリは義母の義母に近づくことをしなくなったのだとか。

では、それを応用して湖の白鳥にやってみたらよろしい、と思った。
このコブハクチョウはかなりでかい。重そうだ。大きい欧州人男性なら振り回せるだろうか。
そんなことを公衆の面前でしようものなら、すぐさま通報され、動物虐待の罪に問われることだろう。
観光客たちは、おとなしく、白鳥の恐喝に従うのみ、である。




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