怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

いちいち私の行動を心配してくれる迷惑と嬉しさ

2018年12月03日 | 奉仕活動
定期的に開催されている「おいしいものツアー」に招かれて参加した。
午前11時に朝市が行われている会場に行くと、主催者Bさん、インゴルシュタット市市議会議員とその奥さんから布袋と硬貨型チョコレートを数枚渡された。

Bさんからの挨拶と解説。

すでにBさん夫婦とは長い付き合いの私、簡単な仕事を任された。ツアーの旗を高く掲げて持って歩け、との命令。

印刷された赤いマークは、ドイツで最も古い政党のSPDだ。
そう、この無料行事はSPDの宣伝の様子。
週末の昼に四人揃って食事する機会を大事に思っている義母はこれに参加するのをちょいと嫌がっていた。
特定の政党の催し物に深くかかわるのをちょいと警戒している様子だ。事後に夫に上の写真を得意げに見せたら「何か問題が起こったら私にすぐに電話しなさい」と怒った調子でまくし立てたものだからたまらない。
実際のところ、もう何年も前からSPDの一般公開されている催し物には何度も招かれていて参加している。費用がかかったこと、何かに署名することなど一度もなかった。
心配性のウチ一家だ。彼らに迷惑にならないよう、いろいろな物事を我慢して行動していたけれど、またできないことを増やすのは残念だ。次回からは黙って参加しよう。

さて、まずは軽食を食べさせる屋台へ。
ここで、渡されたチョコレートコインを使う。配られたのはこれ。うーん、伝統食ね。
ナイフ・フォークなどは提供されない。こうした屋台では手づかみで食べるのが普通なのだとか。
話は義両親に聞かされていたが、実際に遭遇する機会はなかった。
手、洗ってないぞー、風邪、流行っているぞー、と恐怖感を感じながらもおいしさを楽しんだ。

次に向かったのはオリーブオイルを売る店。
ここは試食だけだった。店主が自分の店の特徴などを解説してくれる。

チーズ屋。試食だけだったが、おいしかった。かなり興味深い話をしてくれたが(季節によって牛に食べさせるエサが変わるのでチーズの味も変わる、など)ドイツ語の壁はいまだ高く、また、方言で話す人も多く、聞き取りは難航。

さまざまな加工をしたオリーブの店。

こうした料理は世界中に似たようなものがあるな。マレーシアの朝食を思い出す。具はじゃがいもだった。
ここではチョコレートコインで小さいパックのオリーブの実をもらった。

パスタの店。イタリア人青年二人が経営。母国の味をここで披露して生活している。楽しい人生を送ってほしい、などと思ってしまった。

何しろ、話を聞く私たちも、暖冬とはいえ外気温2,3度の戸外にずっといるのはそれだけで体力を消耗する。
足元に暖房器具を置いて商売している人もいるけれど、扱う商品は温まってはいけないものも多い。

肉屋。家族経営で、動物飼育から肉製造までやってこうして販売している。
「Hofladen im Moos」 盆も正月もない・・・おっと、クリスマスも復活祭も、動物の世話をしながら過ごすのだろうな。長期の休暇旅行などめったにできないだろう。
それでもこうした人生を選ぶのは、それなりに意味を見出しているからだろう。
私たち夫婦だって、結婚後一度も休暇旅行などしたことがないし、週末でさえ夫は事務所にこもっているものね。

他の野菜も並んでいるけれど、ここはドイツ国民食、じゃがいも屋。日本の米屋みたいなものだろうか!
おばちゃん一人でせっせと働いていた。暖房一切なし!
じゃがいも6個が入った小袋をもらった。

写真撮影できなかった卵屋、パン屋でも試食や試供品をもらった。
こうした費用は、SPDを支援しているインゴルシュタットの金持ちペータース夫人が負担している。

約1時間半のこの朝市ツアー終了に提供されたこれ、シュナップス。
私は飲めない、と遠慮したが、なぜだか日本風に飲め飲め攻撃をかけられ、仕方なく一口分をもらった。
気分が悪くなるどころか、身体が暖まった。なるほど!寒いときにはアルコールが効果的に飲めない人にも機能するのだな、と知った。








2 コメント

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Unknown (suzu )
2018-12-03 05:21:43
暑い日にお酒を飲むとアルコールがまわって悪酔いしそうですが、逆に寒い日は、血管が収縮してるのか?で、うまく温まるんですね。イギリスの暗く寒い日、外から帰ってくると頭がぼーっとしてしまって、ウィスキーで目が覚めるような気がします。
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Unknown (エラメイ)
2018-12-03 11:33:48
色々美味しそうですね。じゃがいも大好きなので、どんな味のものがあるのか興味があります。

確かに日本に置き換えて考えた場合、与党にしても野党にしてもこのような催し物があったとしても、参加するのはちょっと考えてしまうので、ご家族のご心配もわかるような気がします。
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