怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

ヒ素汚染されている米を食べる私を批判する義母だ、なんとかしなくては・・・・

2019年01月17日 | 頑張って食べる
約40時間前から少々機嫌が悪い私。

義母が健康雑誌で見つけた記事の話を私にした。
米のヒ素汚染問題だ。
米にはヒ素が含まれているので大量に食べるべきではない。料理するときはよく洗い、大量の水で加熱し、残った湯は捨てるようにしたほうがいい、と言った。これは主にバスマティやジャスミンなど長粒種米に適する調理法だ。
私が普段口にしている日本米に近い品種の品をそのようにしていいのだろうか。

いずれにせよ、義母の口ぶりはヒ素の問題ではなく、私が米飯を頻繁に食べていることが気に入らないとしか受取れない。
義父はすでに何年も前からそれを私に指摘していて慣れっこになっていたものだ。だが、義母が米飯食テーマについて私に言ったのはこれが初めてだ。かなりの衝撃で、すぐに落ち込んだ私。
もしかしたら、本当に私がヒ素にやられるのを心配して言っているのかもしれない。
日本人と違い、こちらの人々はあまり相手のことを考慮せず、考えていることを口にする傾向がある。
ヨメの食文化を真っ向から否定する発言はよろしくない、って思わないだろうな。

さて、この義母発言対策にどう対応するか悲しい思いで考えた。
まずは、義母の目の前で米飯を食べるのを極力少なくしよう。また、調理するのも控えよう。
炊飯器で自室で炊くのもいいかもしれない。いや、独特の炊飯時の香りは家中に漂うだろうが。
これからの私の人生は一日三度の食事ではなく、2度程度に抑え、その量も減らしていこうと計画していたところだ。
もしかしたら、米飯食さえ断つことができるかもしれない、とうっすら考えた。

あれこれ考えても、気分はよくならない。
義両親が私を残して買い物に出かけた。一年に何度もない一人で家にいることができる数時間だ。
ティーンエイジャーの頃から好んで聞いているこの曲を家中に響き渡る爆音量で流しながらこれを書いている。

「雨の歌」と名付けられていて、実家生活で雨の日に聞くと、空気に含まれたたっぷりとした湿気と音楽が結びついたものだ。
こちらに来てから、雨天でもじめじめしないこの曲にちょいと違和感を感じた。何度も繰り返して聞いているうちにこの曲もこちら風に聴こえるようになってきた。

では、米飯の習慣も変えていくことができるだろうか。
考えるとうんざりする。
凄まじい数いるここの外国人たちのほとんどは自分の食文化を守っている。なぜ、私だけ・・・

アフガニスタン人難民Nとウクライナ人難民G子がやってきた。

どうしてお互い意味が通じるのか不思議なくらいへたくそなドイツ語会話をしているこの二人。
G子が言った。
「私は国から月に50ユーロしかもらっていません。本当に大変です」
狭いながらも住宅は提供され、不味いながらも食事も無料で食べられる。とりあえず生きていくことはできるが、小学生の息子にはほとんど何もしてやれないことを嘆いていた。
アフガニスタン人Nは「僕は350ユーロだ」。
なるほど、同じ難民でも入国年によってさまざまなのだな、とすぐそばで盗み聞きの私。
Nの住居と食事、その他医療費なども国の負担で生きているだろうから、小遣い月350ユーロって、わたしよりいい暮らしをしていることになる。
それでも、この二人は将来の見えないここでの暮らしについて嘆きあっていた。

わたしの米飯問題など、取るに足らない問題だ。
反省。