怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

ドイツ、DV

2011年12月23日 | いろいろ
街中でこんなパンフレットがあった。

言葉の壁が高いわたしには、まず、写真を見て何を伝えようとしているものなのかを判断する。女性が大きな荷物を抱えて子供と一緒に歩いている・・・
一人親家庭支援の宣伝かな、と思い、次に書かれている文字を読んではっとした。


Tatort、 Familie、 Wege、 Gewalt (犯行現場、家庭、道、暴力)
DVの被害にあっている女性のための印刷物だ。その下のMigrantinnenに唸った。外国人女性のためのものである。(なのにドイツ語しかないってのは凄い)


パンフレットにはドイツ語で様々な支援があることを説明している。

同じ講座に通うカザフスタン出身の30歳女性が言っていたなぁ。
「私は前の男とは殴られて別れたのよ。殴られたら、警察を呼ばなくちゃあだめね。そしたら母子寮で1~2ヶ月暮らせるわ。警察呼ぶのよ、警察!」
まるで、私が殴られて困っているかのようにいろいろ語ってくれたものだ。
彼女は8歳の女の子のお母さんだ。「いい男がいたらまた結婚したいわ。もう一人子供がほしいし」とも言っていた。
ドイツ人男性からの肉体的な暴力、というのはほとんど意識をしたことが無かったが、
世界中の男類はそういった要素を持つことがある、という事実を認識しなくてはならない。
彼女、次の男はちゃんとしたのを見つけろよって、口にせずに応援している私。

ついでに、昔話。
といっても2009年のこと。ウチの階段を登りきる少し手前でつまずいて派手に転んだ私。
持っていたマグカップが唇に当たり、大出血!あわてて近所の医院に駆け込んで数針縫ってもらった。
その数日後、街を歩いていると・・・
こんなポスターを見かけた。
まったく、私は同じところを切っていたので、笑ってしまった。
すれ違う人々は私を見て「あのアジア人、ドイツ男に殴られたのだな」って思っていたことだろう。
(先日まぶたの上を縫ってやってきたトルコ人少年17歳は、ディスコでけんかになって殴られたと言っていた。皆にからかわれていたけど!顔の傷はいろいろ考えさせられちゃう~)
義母の勧めで、絆創膏などで傷を覆うこともせず、黒い縫い糸もあらわに街を闊歩していた私・・・すごいだろ~
会う人ごとにこのポスターに書かれているドイツ語そのまま「階段で転んだのよ」と話した。
本当に、そうなんですものっ!!!みんな、信じただろうか。

この街に住むイタリア人夫婦の子供が家の中で骨折をして病院に行ったとき、医師達からしつこく「どのような状況で骨折したのか」を尋ねられたのだそう。子供を連れて行った旦那さんはドイツ語があまりできなくて大変だったらしい。
家庭内暴力の可能性を病院側は疑わなくてはならないらしい。


あとからもらってきた様々なDV関連パンフレット。いつかブログ記事にしようと2年以上保存していたもの。

男選びは少なくともDVがないことに気をつけなくてはならない、って周囲の独身者に警告したい私。
外国生活で誰かに殴られるなんて、ぜひとも避けたい。
(たったいまウィキを読んだら、ヨーロッパは日本よりDV発生件数が多いらしい。驚き!)