林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

広辞苑を読もう

2017-06-22 | 知ったかぶり

ところで、安倍晋三は例の加計学園の加計孝太郎理事長を「腹心の友」といった。
日本語として、ちょっと違和感がある。

古い電子辞書に載っている広辞苑に拠れば、

【腹心】①はらとむね。②心の奥底。
    ③どんな秘事でも打ち明けて相談することができる者。心から信頼できる者。「-の部下」

とある。
ここにもあるように、普通、腹心は「部下」に繋がり、「友」はおかしいのではないだろうか。
ま、どんな秘事でも......の部分がピッタリするので「腹心の友」にしたんだろうね。

それはともかく「友」には「刎頸・ふんけい」が付く、とじじぃは大分以前に田中角栄から教えられた。

【刎頸の交わり】その友人のためなら、例え首を斬られても後悔しない程の真実の交友。生死を共にする親しい交友。

ね、こっちの方がしっくりきますよね。
でも、お気の毒ながら安倍晋三にはこういう違いが分からない。言葉の意味をいい加減にしか覚えていないのだ。

【いい加減】①よい程あい。適当。ほどほど。「ーに焼き上がる」「冗談もーにしろ」
      ②条理を尽くさないこと。徹底しないこと。深く考えず無責任なこと。「-なことを言うな」
      ③(副詞的に用いて)相当。だいぶん。かなり。「-待たされた」「-いやになる」

だいたい、官僚が書いた「云々」を「でんでん」と読んだ安倍晋三だ。
今度は「腹心」を「ばくしん」と読んでいる。(こちらの動画をお確かめ下さい

安倍内閣の閣僚の国語の知識は酷いもので、現
麻生財務大臣が首相だった時に「未曾有」を「みぞうゆう」と読んだ。
菅義偉官房長官は
「地位に恋々」を「地位に連綿」と、義家弘介文科省副大臣は「便宜を図る」を「便箋を量る」と読んだとか。

お粗末な政治家が国の指導者になっている。
夏休みはゴルフや海外視察でなく、もっと本を、特に広辞苑を読んでほしい。
また腹心の部下ならば上司の政治家が読む原稿に、しっかりと振り仮名を付けないといけない。

文科省は財務・経産・外務省より大切な官庁である。
いつまでも三流官庁だなんて言われないように、難しい漢字で、安倍晋三の足を引っ張ってね。

「おもてなし」を漢字で書けば「忖度」になるのではないか、と思う今日この頃です。

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2 コメント

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政治家の言葉 (小肥り)
2017-06-23 16:51:20
「腹心」は「部下」以外無いでしょう。
「友」に続けたいときは、あの「刎頸」でしょう。
凄い言葉ですね。これだからいいのでしょう。
一生に一度くらい使ってみたい。
数年前に放送されたNHKの朝ドラマ「花子とアン」で
「腹心の友」という台詞が無闇に出てきて違和感がありました。
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 (森生)
2017-06-25 19:26:00
小肥りさま
加計孝太郎氏は刎頸でも腹心でもない「友」ですね
安倍クンが責め立てられてるのに 姿を現さない
本当の「友」なら 表に出てきて 晋三クンを庇うべきです
水面下に隠れていて 狡い

最近 必至に応戦している籠池さんが 愛おしくなってきました

それにしても 大先輩である小肥りさまからのコメント 光栄です
森生は コメントはしてませんが 毎日 覗いてます 
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