林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

宵待草

2013-09-20 | 歌の翼に

   

ありゃりゃ、「中秋の名月」はゆうべだったんだとさ。そして、ゆうべは月も出たそうな。
パソコンを弄っていたので忘れてたよ。

中秋の名月は当然、毎年が満月かと思ってたら、次の中秋の満月は8年先なんだとさ。
今年、去年、一昨年と中秋の満月が続き、来年からは満月じゃない、なんて話、あなた分かりますか?
熱海海岸での間寛一クンの台詞のようで、お宮さんも信じられないだろうね。

   

月に関する歌といえば「宵待草」だ。だが、youtubeをいくら探しても、「これは」という宵待草はありませんな。
高峰三枝子李香蘭はおばば過ぎるし、園まり石川さゆり由紀さおり嬢はいまいち。チカラ入れ過ぎ。
ジプシー音楽化したアルフレッド・ハウゼは論外。

倍賞千恵子嬢がややいいけれど、このワッセワッセと刻むリズムは如何なものか。
矢鱈にハープを掻き鳴らす小川寛興の編曲は品が無い。
歌唱力がある人だから、伴奏はシンプルがいいと思うよ。
それに、夢二の同じ歌詞を繰り返し歌わせているけど、間に西條八十の追加作を入れるとよかった。つまり

     待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月も出ぬさうな

     暮れて川原に星一つ 宵待草の花のつゆ 更けては風も吹くさうな

     今宵は月も出ぬさうな

   

十年前から加齢性黄班変性症で、モノやコトが歪んで見える。
ついでに断っておくけど、性格がだんだん悪くなっているのは、悪化する目の所為だから、おじぃを哀れんで欲しい。

黄班変性症は、十三夜も十五夜も十六夜も同じに見える。
目を患うおじぃにとって、二日や三日の誤差はどうってことないのである。
だから中秋の名月は、今宵拝もうか、と。

     ......なぬ、今夜は曇り?「今宵は月も出ぬさうな」ってか? やるせないねぇ。

名曲「宵待草」については、ウィキペディアがトリビアなお勉強になります。
なお作曲した多忠亮は古事記を編纂した太安万侶の子孫とか。

挿絵は氏原忠夫と竹久夢二です。
この娘さん、泣きはらした目というより、やけ酒飲み過ぎて、酔い醒ましに外に出てきたみたいです。
とするとこのしどけなさは、満月アタマの旦那を待ちわびるお妾さんかも。

130920



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