黄班変性症

６年前の夏、突然ものが見にくくなった。
医者に診て貰ったら、黄班変性症と言われた。
それ以来、毎食後、錠剤を３個ずつ飲んでいる。

右目の網膜の先の、黄班という何も無いところに、毛細血管が出て、視野の一部が欠けるのだという。
目を瞑り空を見ると、アフリカ大陸型の小さな穴が見える。新聞などを読んでいると、視野の真ん中がぼやけて、活字がはっきりしない。
そのくせ、視野の外周の部屋の糸屑などは良く見える。

原因ははっきりせず、先生に聞いてもむにゃむにゃ言っていて要領を得ない。
最近、この病気が増えているらしく、新聞記事や広告に時々出るようななった。
記事によると、原因は「加齢」である。先生、優しいね。

３ヶ月に１回、診察がある。
形どおりに視力の検査があるが、どういうわけか、いつも努力してしまって、実力より、何段階かいい結果を出してしまう。

同じ検査表を使うから、欠けた位置が左右上下かを凡そ覚えてしまい、目を凝らすと正解となる。だから、実力以上の視力となる。
我ながら損な性格だと思います。

若い頃の視力は1.1だったが、今は努力効果で0.7だ。
レーザー光線で手術する治療法が開発されたそうだが、先生は、このまま様子を診ようと言っている。

近頃、ナイジェリア・カメルーン・ガボン辺りが、大西洋にせり出してきました。