林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

杉花粉症

2009-04-15 | 床屋放談

 

杉花粉症という病気が無かった2~30代の頃、私は慢性鼻炎だった。
今ではカラダが枯れてきたのか、鼻水も涸れ果てて自然に治ってしまった。
花粉症の人はまだ若い証拠です、喜んで下さい。

わが町は杉檜に囲まれているのに、特に花粉症が多いこともないようだ。
だから杉花粉症は杉だけの所為では無い、と思う。

 

最近、杉を目の仇にして、また雇用創出策として年間百万本伐採してしまおう、とか、花粉の少ない品種に植替えよう、とかいう方針があるが、どうもアヤシイ。

杉だって好きで花粉をばら撒いてるのではなく、密植されたままなので、自分の子孫を残すために花粉を沢山撒き散らすそうだし、間伐や枝打ちをきちんとしていれば花粉の素になる花が付く暇が無いそうだ。

 

近くの多峰主山も日和田山も戦後暫くまではまだ雑木林で、今頃は三つ葉ツツジや山ツツジが満開となり、山肌が紫や赤に染まった由。
その後、補助金で杉檜を山頂にまで植え、手入れや搬出の為に道路を開いた。

現在、この二山は概ね放置されている。
林道は奥武蔵グリーンラインに出世し、大雨に弱く、粗大ゴミを捨てに行く道路になった。

バブル崩壊後、雇用対策として間伐をしたことがあったが、乱暴な作業だった。
だから、林野庁を解体せよ、と説いている平野虎丸さんのご意見は勉強になる。



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