逆上がりのポイントは次の二つ。
体を後ろに倒すことができる。
腰を鉄棒に近づけ、鉄棒の上に載せることができる。
このポイントは重要ではあるが、ポイントが分かったからといってすぐに出来るようにはならない。
それぞれの運動にはそれをささえる基礎感覚、基礎技能があるからだ。
まず、基礎感覚、基礎技能づくりをしっかり行うことが重要である。
基礎感覚には次のようなものがある。
そしてその感覚を育てる運動がある。
逆さ感覚 ブリッジ、足うち、倒立
高さ感覚 ジャングルジム、跳び箱、うんてい
回転感覚 ゆりかご、よこまわり、前転、後転
振りの感覚 こうもり振り、あしかけ振り、懸垂振り
平衡感覚 平均台歩き、片足ずもう
この感覚の中でも逆上がりにとくに必要になってくる基礎感覚は、逆さ感覚、高さ感覚、振り感覚である。
では予備運動として効果があるものは、正面支持、ふとん干し、前方回転下り、だんご虫である。
特に、ふとん干しから正面支持の状態になる運動は、逆上がりの終末局面を体得する運動なので、中心的行う。
次に基礎技能を身につける運動である。
この技能につながる運動は、ジャングルジム逆上がりやまわりなどである。
回りは、逆上がりに必要な後ろへ倒れる感覚、逆さ感覚、回転感覚を育てることができる。
逆上がりに比べて体を引き上げるという動きが小さいため、やりやすい。
できれば連続何回というようにしたり、複数ならばリレーに形式にするなどして、楽しみながら基礎感覚・基礎技能を育てられるといい。
次は実際の課題運動づくり。
ここで効果的なのが「段階別台付き鉄棒」である。
この指導には時間が必要になるが、効果的な言葉がけが大切である。
子どもの動きが変化する指示である。
さらには運動をイメージしやすい言葉と言ってもいい。
鉄棒の高さは、おへそから胸のあたりにする。
踏み切りと腰の落ちをいかに改善していくかもポイントとなる。
踏み切りに関しては、「ポンと音がなるように踏み切り板を強く蹴りなさい。」と支持し、強くけることを身につけさせる。
腰が落ちる子には「磁石のようにおへそを鉄棒に近づけなさい。」と支持する。
しかし、ここでは筋力も関係してくるので、腰を持ち上げる補助も必要だろう。
振り上げ足の方向がおかしい子には、「鉄棒の上に太ももをのせなさい。」と指示し、少しずつ鉄棒に太ももがのるようにする。
体を反らせてしまう子には、「最後まで自分のつま先をみてやりなさい。」と指示する。
目安としては、10日間で出来ない子の7割が成功することを目指す。
子どもたちのモチベーションを持続させるには、長時間の指導は逆効果である。
1回の指導時間は、長くても15分程度。
これ以上ながくすると手や足が痛くなり、鉄棒をいやがるようになる。
短い時間で、継続して行うことがポイントである。
SCENE26(saitani)
体を後ろに倒すことができる。
腰を鉄棒に近づけ、鉄棒の上に載せることができる。
このポイントは重要ではあるが、ポイントが分かったからといってすぐに出来るようにはならない。
それぞれの運動にはそれをささえる基礎感覚、基礎技能があるからだ。
まず、基礎感覚、基礎技能づくりをしっかり行うことが重要である。
基礎感覚には次のようなものがある。
そしてその感覚を育てる運動がある。
逆さ感覚 ブリッジ、足うち、倒立
高さ感覚 ジャングルジム、跳び箱、うんてい
回転感覚 ゆりかご、よこまわり、前転、後転
振りの感覚 こうもり振り、あしかけ振り、懸垂振り
平衡感覚 平均台歩き、片足ずもう
この感覚の中でも逆上がりにとくに必要になってくる基礎感覚は、逆さ感覚、高さ感覚、振り感覚である。
では予備運動として効果があるものは、正面支持、ふとん干し、前方回転下り、だんご虫である。
特に、ふとん干しから正面支持の状態になる運動は、逆上がりの終末局面を体得する運動なので、中心的行う。
次に基礎技能を身につける運動である。
この技能につながる運動は、ジャングルジム逆上がりやまわりなどである。
回りは、逆上がりに必要な後ろへ倒れる感覚、逆さ感覚、回転感覚を育てることができる。
逆上がりに比べて体を引き上げるという動きが小さいため、やりやすい。
できれば連続何回というようにしたり、複数ならばリレーに形式にするなどして、楽しみながら基礎感覚・基礎技能を育てられるといい。
次は実際の課題運動づくり。
ここで効果的なのが「段階別台付き鉄棒」である。
この指導には時間が必要になるが、効果的な言葉がけが大切である。
子どもの動きが変化する指示である。
さらには運動をイメージしやすい言葉と言ってもいい。
鉄棒の高さは、おへそから胸のあたりにする。
踏み切りと腰の落ちをいかに改善していくかもポイントとなる。
踏み切りに関しては、「ポンと音がなるように踏み切り板を強く蹴りなさい。」と支持し、強くけることを身につけさせる。
腰が落ちる子には「磁石のようにおへそを鉄棒に近づけなさい。」と支持する。
しかし、ここでは筋力も関係してくるので、腰を持ち上げる補助も必要だろう。
振り上げ足の方向がおかしい子には、「鉄棒の上に太ももをのせなさい。」と指示し、少しずつ鉄棒に太ももがのるようにする。
体を反らせてしまう子には、「最後まで自分のつま先をみてやりなさい。」と指示する。
目安としては、10日間で出来ない子の7割が成功することを目指す。
子どもたちのモチベーションを持続させるには、長時間の指導は逆効果である。
1回の指導時間は、長くても15分程度。
これ以上ながくすると手や足が痛くなり、鉄棒をいやがるようになる。
短い時間で、継続して行うことがポイントである。
SCENE26(saitani)