後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

木枯らし途絶えて

2008年12月08日 | Weblog
御堂筋の銀杏である

土曜日、日曜日の2日間
丼池(どぶいけ)で働いた
元の職場の若い職員が
新妻を連れて現れた

その卸問屋の地下食堂は見もの
大阪はすたれてえへん
東京とは違いまっせ
庶民の活気が溢れ出ている

何せ、安い、美味しい
問屋の職員も派遣もお客さんも
渾然一体となって食べる
セルフだが、当たり前のことで
東京の気どりなど全く無い
ここに大阪の活力の源泉がある

あの人もこの人もみんな一緒
だからライバルやし敵や
ほんでも結局はみんな一緒や
50歩100歩や

潰れた船場吉兆からも100メートルほど
不況などどこの話やねん
要るもんは要るんやさかい
安う買うたらええねん!
そんな御仁が押し掛けている

普段は座り仕事
それが一日中の立ち仕事で
しかも一日喋りっぱなし
これでは身が持ちまへん

昨年は不思議おじさんが担当の日は
抜群の売り上げだったとか
帳合いの某大手商社の担当者が
興奮して報告してきたものだ

思わずほくそ笑んだ
当り前じゃろが!!

どんな業界だろうが
セールスでトップになる自信が密かにあった
しかし今までセールスはやったことがなかった
直接に客に話しかける
醍醐味である

てなことを言っているが
さて今年の成績はどうだったのだろうか

早朝の御堂筋は秋の終り
皆様へのプレゼントの一枚

木枯らし途絶えて
冴ゆる空より
地上に降り敷く
奇すしき光よ
もの皆憩える
しじまの中に
煌めき揺れつつ
星座は廻る

世界は変わらないようでいて
実は常に変化している