後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

菜種の芽がでた

2012年10月11日 | Weblog
大阪平野は菜の花の郷であった
「菜の花や 月は東に日は西に」
1716年に大阪は毛馬(今の都島区)で生まれた俳人
与謝蕪村の句だ


いきなり余談だが
大阪市の区の数は東京都より多い
ではいくつなのか?
(大阪市は24区、東京都は23区)

堺市が生んだ明治の歌人と言えば
与謝野晶子である

「住の江や和泉の街の七まちの
鍛冶の音きく菜の花の路」
「いづら行かむ君の案内に菜の花の
二すぢ路の長しみじかし」
「大空の日の面をば濡らすごと
菜の花に降る春の雨かな」

食用油が採れる植物はそれなりにある
日本では食用の採油作物として
古くから胡麻、菜種が栽培されてきた
加熱と圧搾だけでそれなりに油が搾れる

椿油は主に整髪用に使われた
(死ぬまでに一度椿油で天ぷらを食べたいものだ)

現在出回っている多くの食用油は
大豆、トウモロコシ、菜種、米糠等が主流だろう
中にはオリーブ、綿実やヒマワリ等もある
これらの多くは加熱・圧搾だけ(一番搾り)では
油はほとんど採れない(オリーブと菜種を除く)
溶剤(ノルマルヘキサン)に溶かして抽出し
その後に加熱して溶剤を揮発させている
菜種も搾りかすを溶剤抽出するので
一般的な製品は混合されている

ヤバい!
いつものように話がぐるっと遠回りし始めた!

不思議おじさんが講師となる勉強会は
確かに飽きさせることのない話題の豊富さはあるのだが
糸の切れた風船のようにどこかに飛んでしまって
いつ戻ってくるのだろうと心配をしてしまう 
とのお小言を多く頂いていてきた
申し訳ないことだが なかなか治らない

食用油の話を始めると
いつ帰ってこれるかわからないので元の菜の花に戻る

話は「菜の花プロジェクト」のことだ
この活動の話をするとまた飛んで行ってしまうので
下記のアドレスでお調べ願いたい
http://www.nanohana.gr.jp/index.php

不思議おじさんが長くかかわった「せっけん運動」がその始まりであり
故郷の新旭町で第1回全国サミットが開催され
全国ネットワークが設立された
(不思議おじさんの次兄もお手伝いしたとのこと)
プロジェクト代表の藤井絢子さんとは
もう30年以上のお付き合いだ

大阪狭山市では地域を3つに区分し
自治会だけでなくNPO、企業、市民団体等が加わり
税金の使い道を提案できる「円卓会議」が組織されている
不思議おじさんが関わっている「第3中学校区」では
菜の花プロジェクトに取り組むことになった
(火付け役はもちろん不思議おじさんである)

初年度の今年は大阪狭山市の3分の1の地域で
まずは菜の花をいっぱい咲かせることにした
菜種は新旭町農協から取り寄せた
庭の片隅、団地のベランダ、小学校
公民館や市役所など街を黄色に染める計画だ

職場でも土曜日に菜種を蒔いた
写真撮りを忘れたのでお見せできないが
見事に芽が吹き出した
蒔いてから5日目だ



卒業式、入学式には
満開の黄色の花が
若者の笑顔を祝ってくれることだろう








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