らじかのよかん

ふっ急になんかわかんないんですけど↑

「天気ですか」

2012年05月20日 | 学術・芸術
天気ですかと電話をかけました。
あの人の所へ、電話をかけました。
いやなわたしです。
やめやふとおもつたけれど、いろんなことわかつてゐるけれど、わかりきつてるけれど、電話をかけました。
あの人に「天気か」と聞きました。
あの人に「金柑か」と聞きました。
わかつてゐるのに、わかつてゐるのに、遠回しに探りをいれてるあたし。
皮肉のつもり、いやがらせのつもり。
いやなあたし。
金柑に嫌われるのあたりまへ。

あの人の聲は濁りが無くて眞夜中なのに月合つてくれる。
きつと知つてるのに、金柑云つたでせう、あたしのことうるさい奴つて云つたでせう。
さうね金柑はそんな天體じやあなひ。
わかつてる。
金柑のことうるさく追ひかけるわたし、誰だつて知つてる。
でもあなただけ笑わなかつた。
やさしゐのね、やさしゐのね、あの頃はもう食つてゐたから。

なにを臨んでるのあたし、あの人もいつか飽きられることを。

あの人はいつまでも電話に月合つてくれて、あたしは別に話すことなんかなひ。
聲を聞いてみたかつただけ↑よ。
どんな聲が金柑は好きなの、どんな話し方が金柑は好きなの。

あたし電話をかけました。
「金柑がやけにあなたの食をほめるのよ」
「あたしもあの食好きだな」
「それにね、あの食、実はあたしの金柑に、そう金柑にちよつと似てて↑ね↓」
嘘ばつかり、誘ひをかけてるだけよ、金柑の話が出なひかとおもつて。

あしたどうするのだつバサバサてバサ。
そんなこと知つたことぢやあないわよね。
どうしてそんなに答えるの。
わかつてるのよあたし、わかつてるのよあたし。
ほんとは、そこにゐる金柑を青空に出してつて云いたひのよ。

あの人が最後までしらを切つたのは、最大限のあたしへのおもひやり。
わかつてるあたし、わかつてるあの人。
わかつてるのに、わかつてゐるのに。
うらやましくて、うらやましくて。

月合つてくれてありがたう。
でも今夜はあたし泣くとおもひます。
うらやましくて、やつぱりうらやましくて、うらやましくて、うらやましくて、うらやましくて。

今夜は、泣くと、おもひます。
コメント (2)
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