ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

パシフィックコースト航空博物館~「911・ファーストレスポンダー」

2014-08-02 | 航空機

今年はどんなところを見学しようか、西海岸にいるときから
ネットで調べていたのですが、まずは着いて1週間経った今日、
サンフランシスコ郊外にある

The Pacific Coast Air Museum

に行ってみることにしました。
ぐぐるマップによると、2時間かかるとのこと。
息子をドロップオフしたあと、直接現地に向かうことにしました。

 

おそらく現地に着いたら昼ご飯どころではないでしょう。
わたしはいつも水とお茶だけ飲んで家を出、運動してから
帰って来るまで何も食べない習慣なのですが、
2時間のドライブに備え、ちゃんと朝ご飯を食べて行くことにしました。


というわけでスタンフォード大学の前にあるモールのベーカリーカフェ、
「メイフィールド・カフェ」へ。



オムレツを注文しました。
付け合わせの野菜はチャービルを炒めたもの。
全粒粉パンかサワドーか選べるトーストは全粒粉を選んで完璧。



さあ、出発です。
ナビによると、101でサンフランシスコ市内からベイブリッジを渡り
オークランド経由で博物館のあるサンタローザに行く模様。 

しかしナビを無視して(笑)I-280を走ります。
この高速道路沿いに、ベテランのための国立墓地があります。
車を走らせながらそちらを見ずに撮ってみました。
門の正面には星条旗の立つ小高い山があり、時々半旗になっていて、
今日誰か戦死か殉職した軍人のお葬式があるのだと良く思ったものです。

イラク侵攻の後はまさにしょっちゅう行われていた気がします。

こういうのや民家の庭に黄色いリボンが掛けられていたりするのを見ると、
この国では戦争をしているのだという感慨を持ったものです。



画像に写っているのはごくわずかの部分で、気の遠くなるほど広い敷地に
それこそ気が遠くなるほどたくさんの墓標が立てられていて、
これが全てアメリカのために命を捧げた軍人のものなのだとあらためて思います。

慰霊の方法は違いますが、日本の場合はそれが靖国神社であるわけで、
たとえどの地で身を朽ち果てさせてもその魂は靖国神社に戻るもの、
と日本人は信じてきたのですから、アメリカのこのような戦士の墓のように
当然のことながら靖国神社は彼らが命を捧げた国家が管理するべきだと
わたしは思うのですが・・。



墓地の横を通り過ぎたとたんこのような空になりました。
ここは我が家がかつて住んでいた地域なのですが、ほぼいつも、
特に朝は確実にこんな風に曇っていて気温も寒いのです。
これはこの辺だけに霧がかかりやすいからです。

今にして思えばなぜわざわざこんな地域に住んだかって感じですが、
(別に賃貸料も安くはないし)ある意味最もサンフランシスコらしい気候を
体験できたという気もします。



曇りの地域を1分で過ぎ(笑)ベイブリッジを渡ります。
となりのピンク色のバンはスシレストランのロゴが書いてありました。
ベイブリッジは1989年の地震のとき一部崩落し、その後大々的な工事で
どんな震度にも耐えられるような仕様に作り替えられ、
2013年にようやく完成しましたが、それがこれ。
SFから外に出る場合には無料ですが、市内に入るのには6ドル必要となります。

わたしはこの日、

サンフランシスコ→ベイブリッジ→オークランド→サンタローザ→
ゴールデンゲートブリッジ→
サンフランシスコ

というルートを選んだので、6ドルは払わなかったのですが、その代わり?

 

オークランドからサンタローザに行く途中のこの長い橋の手前で
やはり5ドル徴収されました。
今、なぜかGGブリッジは無料になっているのですが、いずれにしても
どこかで橋代を払わなくては帰って来ることは出来ないようです。



ワイナリーで有名なナパバレーのブドウ畑が見えて来ると
もうそこはソノマ郡サンタローザ市です。
我が家はお酒を飲めないのですが、在住中何度かナパに行きました。
ワイナリーはテイスティングとワインのおつまみを試食でき、
外でサンドイッチなどが食べられるので、別に買わなくても楽しめます。

ここにある高級ワイン、オーパスワンのワイナリーは他のと少し格が違うというか、
さすがに高級感あふれる佇まいで敷居が高い感じがしました。

自宅にセラーを持っている友人が日本から来たとき、ここに連れて行ったのですが、
オーパスワンを木箱買いして日本に送らせていたのでびっくりしました。

ワイン好きのワインにかける情熱の一端を見た気がしたものです。



という航空博物館とは全く関係ない話をしているうちに到着。
破棄する航空機の尾翼を廃物利用して目印に使っています。

ここソノマには空港があります。
その名称は

チャールズ・M・シュルツ・ソノマカウンティ空港

と言います。
だれだそのチャールズは、と思われた方、これですよ。



こういうイラストが、このエアミュージアムの案内板にも多用されていて、
このときなぜかには思いが至らなかったのですが、実はここサンタローザは
スヌーピーの生みの親、ピーナッツの作者であるシュルツの出身地。



かつてサンタローザ陸軍航空フィールドであったこの飛行場は、
終戦後の1946年に「戦争の遺跡」の一つとして市民空港となり、
その後地元に30年以上住んで名作を生み出したシュルツの名が冠されました。



エアポートのマークはしっかりスヌーピー。
スヌーピーのいでたち(といっても犬なのでゴーグルとマフラー)は
第一次世界大戦の「フライング・エース」のもので、
飛行機はソッピース・キャメル。(のつもりの犬小屋)

わたしはシュルツという名前からてっきり作者はヨーロッパ在住だと
思っていたのですが、父親がドイツ系のアメリカ人だったんですね。



映画「おかしなおかしなおかしな世界」にはこの空港が
登場しています。
5人の男たちが宝を追い求めて上を下へのドタバタ活劇、
という映画で、航空機を使用するシーンもあったようです。

駐車場に車を停めようとして、向かいのエプロン脇に
こんな飛行機が停められているのに気づきました。



あれー、どこかで見たことあるな。
この船底は二式大艇、じゃなくてU−2、でもなくて・・・

アルバトロス?

展示飛行機ではなく説明がないので推測ですが、これは見た目間違いなく
アメリカの救難飛行艇

HU-16 

でしょう。
昔、これがまだUFであった頃、海上自衛隊がUF−2の供与を受け、
その後US−1の開発を経て配備されるまでの間、日本でも使用されていました。

機体に911と書いてあるところを見ると、緊急発動用の救難艇ですね。

などと感心しながらいざ入って行こうとしたら、はて。
入り口らしきゲート状のものがない。
駐車場の前に建物があって、ドアは閉まっているし。
しかしよく見たら、ドアに「ここからお入り下さい」とあります。

どうやらここも、ヒラーなどのように特殊な財団となって
基金を持っている博物館とは違い、細々と企業の寄付を募って
退役軍人などが中心になって作った組織が維持している、
アメリカ特有の航空博物館である模様。

去年訪れたオークランド空港の

ウェスタン・エアロスペース航空博物館
Western Aerospace Musium

と同じような感じの博物館(というかそっくり)です。
小さなドアを開けて入って行くと、案の定そこはギフトショップと
料金徴収カウンターのある小さな部屋で、そこに座って
元男前みたいなアメリカンじーちゃんがサンドイッチを食べてました。

「こんちは。大人一枚お願いします」

じいちゃんはサンドイッチを置いて立ち上がり、無言で口を指差し

(今食ってるからちょっとまってくれ)

とわたしの脳内に語りかけました。
日本では口にものを入れたまま

「おいひー!」

と叫ぶCMがあったやに伺っておりますが、
これは欧米文化圏では大変行儀の悪いことなのです。
勿論日本でもそうなんですけどね。

立ったままもぐもぐしている人を眺める
何とも言えない気まずい時間の後、やっとのことで

「すまんかったね。大人一枚ね」

とじいちゃんからわたしはチケットとマップを受け取りました。
そしてシャキーン!とカメラを構え、飛行機の並ぶ展示場に。

 

・・・・向かう前に、まずはその辺に転がしてある展示から(笑)

ここサンタローザにあった陸軍航空基地の主力攻撃機は
P−38、あのめざしのような双胴の戦闘機でした。

P−38といえば、第2次世界大戦中、陸軍の撃墜王であった



リチャード・ボング(1920~1945)

が乗って、ラバウルで我が海軍航空隊に恐れられた機です、
これはそのP−38が搭載していた20mm機関銃とエンジン。

この部品はサンタローザで事故を起こしたP−38の部品で、
パイロットはパラシュートで脱出したものの、高度が低く
助からなかったとのことでした。

ところで、ボングのwikiページを見ると、かれが

ゴールデンゲートブリッジを僚機と共に低空飛行でくぐり、
通行人や車から多数の苦情を受け、上から叱られた

という話があるのですが、ボングが所属していたのって、
どうやらサンタローザ、つまりここだったみたいですね。

ついでに、ボングは若干25歳で、しかも1945年8月6日に亡くなっていますが、
これは戦争とは関係なく、シューティングスターのテストパイロットとしての
任務中の殉職でした。

彼は第一線を外されたのが不満で戦地に戻せと言っていたそうですが、
とにかく美人の婚約者マージと結婚もし、幸せの絶頂でのできごとです。

本人にしかわからないことですが、どうせ飛行機で死ぬのなら
戦線で華々しく散りたかった、などとは思わなかったでしょうか。



PITTS SPECIAL N17J

聞いたことも見たこともないと思ったら手作りです。
元NASAリサーチセンターのテストパイロットだったジョン・M・マンケ氏の作品。



なぜか月面探査機と同型のものが。
ちょうどこの日、この設備のメンテナンスの日だったらしく
いろいろと道具が周りに散らかしてありました。
ちょうどカウンターの人がそうだったように、お昼を食べていたようです。

スケールモデル、ということなので同じ大きさのものを
NASAのブループリントから起こした設計図で作った、とありました。
自由に座って写真を撮って頂けますのでどうぞ、とのことでしたが、
ごらんのようにお取り込み中だったので遠慮しました。

っていうか、一人で来てるから写真撮れないし。



slickというのは戦時中の俗語で「イケてる」みたいな感じでしょうか。
chickも「ひよこ」ではなくこの頃の俗語で「女の子」の意味です。
今はこういう言い方はしません。

日本で現在「ナウいギャル」とか「手荒くナイスなメッチェン」
とかいってもほとんど通じないのと同じようなものですね。

今回の訪問でまたわたしの「ノーズアートコレクション」が増えましたが、
未だに「む、これはやりおるな」と感心するほどのアートには
お目にかかったことがありません。

これなどは離れて見ているのでまあましな方ですが、
細部はともかくデッサンがかなり狂っているのが惜しい。



9月20、21日に航空ショーがあるというお知らせ。
この航空博物館が満を持してお送りする?エアーショー

・・・ん?

このポスターはオスプレイではないか!

イベント案内を見たところ、このショーはマリーンコーアから
オスプレイが飛来するほか、退役した戦闘機が「たくさん」、そして
ヘリコプターのアクロバットで有名なパイロットのソロ、
脚が不自由なハングライダーのショーマン、ダン・ブキャナンなど、
アメリカの航空界ではおなじみのメンバーによるショーが行われるようです。

アメリカにいたら見に行きたかったなあ・・・特にオスプレイ(笑) 



さて・・。

なんだかすごく見慣れたヘリコプターなんかもありますが、
後はおおむね久しぶり、というか一年ぶりのアメリカンな飛行機たち。

ざっと見回しても、その姿形にほとんど見覚えがあるぞ。

去年エアーミュージアムを、空母ホーネットも含めて散々見て回り、
後から調べたりした関係上、大抵の航空機は初見ではなくなったと、
そういうことなんですね。

継続は力なり、をこのとき実感したエリス中尉でございます。



さて、冒頭写真はご存知F−15イーグルですが、当ミュージアムでは
あの911のとき、最初に現場に到着したのと同型のイーグルを
911の犠牲者たちに弔意を表する意味で展示してあると書いてあります。



これによると、あの同時多発テロで175便(とされる航空機)がサウスタワーに
突っ込むのとほとんど同時刻に、超音速で15分飛んで現場にいたのですが、

そのポイントでは飛行機を止める権限がなかったため

そのポイントでは飛行機を止める権限がなかったため

そのポイントでは飛行機を止める権限がなかったため

何もしなかった、と書いてあるのです。
サウスタワーは最初に飛行機がヒットした方ですよね。
つまりこのデュフィー少佐とナッシュ曹長は、その後、

ノースタワーに飛行機がヒットするのも止めなかった

ことになるのですが・・。
なんで?

そこで世間に流布しているアメリカ陰謀説を信じたくなるんだな。
先日も、墜落した飛行機と共にこのF−15が目撃されていて
93便はF−15が撃墜したと言う仮説を証拠をあげて立てている文章を読みました。

そして、1年後の2002年9月11日に、

ある空軍パイロットが理由も明らかにされないまま叙勲された

というニュースを、これと関連づけています。
同時多発テロの様々な検証は、すでにあの事件を
ずさんすぎて証拠を残しまくりの自作自演と思わせるに十分なくらい
多角的かつ多面的にいろんな人々が行っていますが、
このF−15の「不思議な行動」もまた、それを疑わせるのに十分です。



「ワシントンDCを守った」とされるF−16。
彼らが93便を撃墜した、という説を唱えている弁護士もいますね。
この弁護士はブッシュ元大統領を訴えている訴訟団の弁護士です。


「ファーストレスポンダー」

は、実は現場に到着したとたん、無線連絡でもしかしたら
ビルにヒットする航空機を攻撃することを制止されたのかもしれません。

飛行機を撃墜することでもしそれが市街地に落ちたとしたら
被害は計り知れないものになるという理由で・・・?

もしあれが陰謀で、最初からビルには爆薬が仕掛けてあったとしたら
飛行機は何が何でもWTCビルに突っ込まなくてはいけなかったのですから。


そういうことがあって、このイーグルドライバーたちはあまり
世間的には「ヒーロー」として騒がれたりインタビューされたり
しなかったのではないかとわたしには思えます。

アメリカと言う国の底知れなさと言うか怖さというのは、
あの事件に限らず「何かを知っている」人たち、
墓場まで持って行く秘密を持たされている人たちがいて、
普通の一般市民として普通の生活を送っているということです。 


この「ファーストレスポンダー」や9月11日に叙勲されたパイロット、
まだ倒壊していないビルを「倒壊した」とフライングしてしまった
BBCのキャスターや、機内からかけられた(かかるはずのない携帯から)
電話の「通話記録」を隠蔽した携帯会社数社の責任者・・・・。

もしかしたら家族にも言えない「闇」を心に抱えたまま、今日もまた
仕事に行ったり、帰ってきて子供たちとディナーを囲んだり、
休みには裏庭でバーベキューをしているのかもしれません。

それはもしかしたらアメリカに限ったことではないのかもしれませんが。



見学しているのはわたしを入れて3組。
そのうち一組は、ちょうど

「グランパ!」

とこのおじいちゃんに呼びかけて帰るのを促していました。 
おじいちゃんは足元が覚束ない感じでしたが、それでも
誰よりも熱心に飛行機を見て歩いていたようです。



もう一組がこの2人組。
やはりかなりのお歳らしいじいちゃんと、東洋系の若い男性。
通りすがりに会話を聞くと、若い男性が説明をしてあげているようでした。
もしかしたら解説のボランティアなのかもしれません。

どちらにしても、スタッフの方が客より多い状態で、さらには
わたし以外は全員男性でした。
こんなマイナーな航空博物館に平日の昼間、東洋人の女性が一人でやってきて
熱心に写真を撮り、解説ももれなく読んだりしている・・・・

どうみても世界基準で「変わってますね」の一言により片付けられそうです。


しかしそんな視線を今更気にするエリス中尉ではありません。
そのうち二組の客は帰ってしまい、ソノマの強烈な陽射しの下、
たった一人でわたしは愛しの航空機たちと触れ合いまくったのでした(笑)


勿論続きます。 






 



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13 Comments

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はっきり書いてありますよ (雷蔵)
2014-08-02 15:57:12
立看板にはこう書いてあります。

They had no authorization at that point to stop the plane by using lethal force.

これは「その地点で武力を行使して航空機を阻む許可が得られなかった」という意味です。

ハイジャックされた民間人を数百名乗せた民航機がまさかWorld Trade Centerビルに突っ込むとは予想もしなかったので、その時点で攻撃命令を出せる権限のある指揮官(自衛隊だと航空方面隊司令官=空将)が民航機の攻撃を許可しなかったという意味になります。その時点では多数の民間人を殺す決断は出来なかったのでしょう。陰謀説は考え過ぎではないですか。

ワシントンDCに向かった民航機は、World Trade Center突入より後だった(と記憶しています)ので、要撃機に対して撃墜命令を出したのでしょう。

自国民を多く乗せた民航機を射撃するのは、あまりにも重い任務です。叙勲で報いるのは当然だと思います。
返信する
ですから (エリス中尉)
2014-08-02 16:22:13
「なぜ」WTC突入に対する航空機阻止の許可が出せなかったかってことなんですが。
サウスタワー突入する段階では、おっしゃるように予想外の事態であったためそれを許したとしても、
その直後、別の航空機がノースタワーに向かって突っ込んできたわけですから、
同様の事態が予測されますね?
普通ならせめて2機目は洋上で阻止しようとしませんか?
普通なら。

ワシントンDC郊外に墜落したユナイテッド93は、公式には
「93便の乗客がテロリストと戦った」とされており、(映画にもなりましたね)
政府はこれは単機墜落したと公式発表しています。

わたしはパイロットが叙勲されたのがおかしいといっているのではなく、
事件から1年後の9月11日、世界中が事件の犠牲者に対する慰霊の祈りを捧げている真最中に
一見911とはなんの関係もなさそうな空軍パイロットに対して叙勲が行われ、
しかもその叙勲理由が世間には一切公表されなかったらしいことが
実に不可思議だと言っているのです。

世の中には「考え過ぎ」の人たちがいっぱいいるものらしく、
911に関する疑問点や矛盾点をあげた資料や書籍はそれこそたくさんありますから、
お暇なときにでもご覧になって、それから判断されてもいいのではないかと思います。
そのうえで疑問を持つも良し、やはり考えすぎだと一笑に付すも良し。

わたしはあのビルが航空機の突入で倒壊したということからして
「物理的にありえない」という立場です。
返信する
陰謀説! (雷蔵)
2014-08-03 06:32:36
そういうのがあるとは知らなかったので、インターネットで検索してみましたが「ウ~ン」という感じでした。エリス中尉程、勉強している訳ではないので、一笑に付すとまでは行きませんが、陰謀?であれだけのテロ行為を行って、米国政府が利益を得るとは思えないのです。

World Trade Centerビルの倒壊ですが、高層ビルは基本的に金属の骨組みだけで上階の荷重を支えています。建築時に上階を作っていって、ゆっくりゆっくり荷重が増えて行く分の静荷重には耐えられる強度を持っていますが、航空機の突入によって崩壊した上階の荷重の増加は想定外です。

あまりにも短い時間に想定を超えた荷重が掛かれば、骨組みは耐え切れず、短時間で崩壊すると思います。一つの階が崩壊すれば、その下の階の骨組みにかかる荷重はそれだけ増すので、あの日、多くの人がニュースで見たように、あるとことから一気呵成に崩壊するのではないかと思います。

普通に見ると、高層ビルはがっちりしているので、上の方に航空機がぶつかっただけで全部崩れるのは?と思われると思いますが、理屈を考えると案外、そんなもんじゃないのかなと(一応、構造力学をやった)私は思います。

船でもそうですが、金属は一見、丈夫に見え、しなりますが、竹のようなしなやかさはないので、限度を越えた力がかかると一気に壊れます。

動画サイトで魚雷攻撃を受けた艦艇が轟沈する画像が見られますが、魚雷の爆発で船がビックリするくらい大きくしなり、簡単に折れてしまう様が見られます。限度を越えると金属は一気に壊れます。
返信する
WTCの設計者は (エリス中尉)
2014-08-03 11:11:02

日本人なんですね。
この設計に当たっては航空機(しかも旅客機)の突入を想定し、それに耐えられるように
計算がされていたというのはお読みになりましたか?
政府は「ジェット燃料で骨組みが溶解した」と説明していますが、ご存知のように
ジェット燃料のケロシンが鋼鉄を溶かすことは不可能です。
WTCは、エンパイアステートビルに航空機が突入したという過去の事故例を踏まえ、
(もちろんこのときエンパイアステートビルは倒壊してませんね)
外装にメッシュのような物を施し、基幹となる鉄骨を外に出さない設計をしたそうです。
つまり「網戸に鉛筆を指したような状態」で被害を最小限に抑える工夫がされていたそうです。

>竹のようなしなやかさはないので、限度を越えた力がかかると一気に壊れます。

これは間違いだと断言させて頂きます。
このビルはNYの海からの風にいつもあおられる場所に建っており、
当然柔軟性のある構造をしています。
そもそも百階を超える高層ビルが「竹のようにしなやか」でないなどということはありえません。
滅多にないとはいえ地震も起こるのですから。

そもそも火災で鉄骨が溶けてビルが崩れ落ちたというのは世界にも過去例がありません。
(政府はそう報告書を出しているのです)
しかも突入された箇所は上層階なのに一階まで一気に崩れ落ちるというのはあまりにも不自然ですし、
政府の説明そのものが怪しくありませんか。

そして所有者のシルバースタイン氏はこの事故の少し前にWTCをそれまでの港湾公社から買い取り、
しかもテロに対象を絞った多額の保険をかけています。
WTCビルはこの時点で経年劣化しており、テナントが減っていた上、
ビルはアスベストの問題もあって補修が必要だったのですが、
それをすると新しく立て直すくらいの経費を要すると言われていました。
要するに所有者に取ってはお荷物だったんですね。

ちなみに、このビルの警備会社のCEOは、ジョージ・ブッシュ元大統領の弟です。
事故の直前、セキュリティが何日かにわたって解除されたという証言があり、
航空機突入直後は「爆発音があちらこちらで聞こえた」という証言が聴かれました。

>あれだけのテロ行為を行って、米国政府が利益を得るとは思えないのです。

利益。
あったではありませんか。
あれをきっかけにブッシュがイラクに侵攻することができたのをお忘れですか?
もっと言うなら、米国政府にとっての利益かどうかではなく、
それによって利益を得た団体(経済界)は確実にあったではないですか。
定期的に戦争を起こしたい、起こさなければ立ちいかない業界が政府を動かし続けてきたからこそ、
これまでアメリカはあらゆる戦争に介入し続けてきたのではありませんか?

それから、航空機が突入してもいない、火災が起きたわけでもない、
ツインタワーから離れたところに建っていた
WTCの第7ビルが、全く同じように
足元から(まるで爆破解体したように)同じ日に倒壊しています。
これは何だったのでしょう?

疑問は「ビルの倒壊」だけに留まらないのですよ。
調べれば調べるほど矛盾点が噴出してきます。
返信する
「そんなことを言う人」って、 (エリス中尉)
2014-08-04 13:15:44
まさかわたしのことですか?
「戦争の目的の一つは利益享受である」
というのは考察した事象を述べたに過ぎず、何故「そんな事を言う人は軍隊を体験しろ」
となるのか理解できません。
そもそもわたしはこのことを肯定も否定もしていないのですが。

議論するつもりはありませぬが聞き捨てならないので一言。
返信する
否定も肯定もしないなら (雷蔵)
2014-08-04 16:10:35
「戦争の目的の一つは利益享受である」なんて、書かないで欲しいのです。あまり想像力がないので、そう書いてあると書いた人はそうお考えなのかと思います。

軍隊を経験していなければ、武器を使ったことがなければ、人に対して武力を行使するというのはどういうことなのか、やられた側はどういうことになるのか、戦争の重みを実感として捉えるのは難しいと思います。

失礼なことを申し上げましたが、そういう経験のない人に「戦争の目的の一つは利益享受である」なんて軽々しく言って欲しくないのです。
返信する
わたしが言い出したことではないのですが・・・ (エリス中尉)
2014-08-05 04:01:16
「全ての戦争(自衛のためのものも含む)の目的は利益享受である」

というのは肯定するもしないもこの世の真理であると思いますが・・・。
古代ギリシャの哲人は人間の行動の基幹は

「名誉・恐怖・利益」

であると定義付け、未だにそれは戦争の三大要因であるとされています。
特にアメリカは自衛のための戦争を経験したことがなく、その全てが石油などの物理的「利益」、
そして覇権という「名誉」を目的にして来た国で、
それは誰にも否定できない事実です。

ついでに言うと、戦争は常に国民感情が原動力となるというのが定説ですが、アメリカの場合

「戦争を作る」

ということに関しては前科があります。
「ノースウッズ作戦」などがそうですね。
これが「利益目的」でなければ何が目的でしょう。
返信する
鉄は溶けないが (リュウT)
2014-08-05 10:06:48
こんにちは。
鉄屋を営んでいる私です。
建物崩壊に関して、横からちょっと失礼します。

「ジェット燃料で骨組みが溶解した」は何かの誤訳では?
直接報告書を目にしていないので何とも言えませんが、
熱ではそうそう溶けないですよ。
ただ、熱で鉄が変成して計算上の応力に耐えられなくなる事はあります。
航空機の衝突には耐えられますが、長時間の火災までは計算できません。
通常の火災だと熱伝導で熱が分散されるうちに消火してこういう事態にならないですが、
911のように長時間燃え続ける火災となると話は別です。
クリープ破断とかクリープ破壊とかで検索してください。
破断面は切れたような状態になりがちで、
それをもってテルミットだのおっしゃっていらっしゃる方もいましたが、
まぁそういう事だと私は理解しています。
WTC7も消火活動をしない火災からの同様の現象と思われます。

また、熱伝導で柱全体に熱が入って全体の強度も相応に低下しており、
荷重と衝撃によりあのように崩れるのは自然です。

ちなみにエンパイヤステートビルの事故は
帰着近くだったので積載燃料が少なかったそうです。
B-25だそうですし。
事故二日後には営業再開とか。火災もその程度だったようですね。

アメリカの陰謀と仮定しても、
WTCビルを崩壊させる必要は無いですよね。
航空機がド派手に突っ込んだ、多数の死者が出た。
それで終わりでいいでしょ?
仮に戦争をおっぱじめる事が目的ならその目的は充分達成しています。
不思議と思わせるような爆破(?)崩壊をわざわざしませんよね?

また、戦争を起こすのに国防省の職員を犠牲にするかな?
別の目標に向かわすか、事前に知っていたらその前に撃墜しますよね。

陰謀と考えるにもまた不自然な点が多々あるのも事実ですよ。
可能性はゼロじゃないけどなぁ・・と思いつつ、そういう主張される方は
「アポロは月に行っていない」という主張をされる方とほぼ同一。
牽強付会な所も見受けられ、彼らの主張を私はあまり信用していません。
返信する
リュウTさんが否定派なら (エリス中尉)
2014-08-06 02:52:05
わたしも否定派でいいです。

ってそこで終わっちゃいけませんが、まあその程度です。答えの出る議論じゃありませんしね。
ただ、議論そのものを楽しむことは自由ですので(楽しんでるのか?)いくつか(笑)


鉄の熔解に関しては、当初そのようにされた発表に対してある学者が反論したところ、
なぜか大学を解雇されたという事件があったのを記憶します。
さすがにその主張は素人にもおかしいと思われそこからいろんな疑問が噴出したため、
それについては現在ほぼスルーみたいですが。

>911のように長時間燃え続ける火災となると話は別です。
ぜんぜん長時間じゃないです(笑)
航空機激突から1号棟は1時間42分、2号棟はわずか50分で崩壊していますね。
火災が起こってからはもっと短いでしょう。
普通の出火から消し止められる時間より短いと言っていいのではないでしょうか。
マドリードのビル火災ではまるまる2日、48時間火が消えませんでしたが、
それでも鉄骨は崩壊せず見事に残りました。
50分の火災では、たとえジェット燃料が燃えたのだとしても
鉄骨が応力に耐えられなくなるには時間が短すぎます。

>アメリカの陰謀と仮定しても、WTCビルを崩壊させる必要は無いですよね。

わたしは上記のノースウッズ作戦と同様のものををアメリカが政府が実現させたと思っています。
つまりノースウッズのときにそれを阻止したのは大統領であったケネディですが、
今回は大統領にはイラクに侵攻するという目的があったため、
お荷物となっていたWTC1、2号棟(ついでに7も)の廃棄を兼ねてターゲットにし、
テロ特化保険もかけた上で作戦実行したのだと。

最初の突入のときブッシュは連絡を受けてもぼーっとしたまま何の対策もとらず、
その中で2度目の突入を許しました。
当時のサンフランシスコ市長は黒人でしたが、彼は前日にライスから「明日の飛行機に乗るな」
と忠告を受け飛行機をキャンセルしています。

最後に株価の動きからです。

「サンフランシスコ・クロニクル」紙は、911全米同時多発テロの発生直前、
ユナイテッド航空株のオプション取引で、投資家が
250万ドル以上の収益を見込んでいると報じました。
巨額の未収収益の存在からは、身元不詳の投資家が、
テロ攻撃について事前に知っていたという疑いを抱かせます。
テロ攻撃の3営業日中に、ユナイテッド航空株およびアメリカン航空株で行われた
ハイレベルなプット・オプションの買いと空売り。
このことに関してアメリカ証券取引委員会も当時調査に動いたそうです。
(勿論その後調査が何らかの結論を見ることはなかったようですが)

一方、元イスラエル情報部員が設立した反テロリズムのシンクタンク、
インタディシプリナリ・センターは、ビン・ラディンの資産についてのレポートのなかで、
インサイダー投資家がほぼ1600万ドルの利益を手にした取引には、
2つの航空会社と、ワールド・トレード・センターの22階を独占していた投資銀行、
モルガン・スタンレーが含まれると報告しています。
この件で一番儲けたのはなんと被害者のMSだったんですね。
ちなみにこれも有名な話ですが、崩壊したWTCの死者には、
4000人以上いたイスラエル国籍のユダヤ二重国籍米国人が一人も含まれていません。
一人も、です。

ほかにもいろいろありますが、実に興味深い事実ばかりで、
不謹慎ながら推理小説を読むような気すらしてきます。

ちなみにわたしはアポロ11号の月着陸については別に何も疑ってません(笑)
返信する
捕捉 (エリス中尉)
2014-08-06 03:03:05
>WTCビルを崩壊させる必要は無いですよね。

すみません。
上コメントはこのことに対する答えになってませんでした。

「一気に爆破解体することで、その後の処理が楽になり、
かついろいろと隠したい証拠品を全てスクラップとして処理できる」

これでどうでしょう。
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