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「いずも」引き渡し式観覧記~「きりしま」が「ちびしま」に!

2015-03-26 | 自衛隊

「いずも」観覧記第一弾にたくさんの方からコメントありがとうございます。
皆さまへの返答はできるだけ観覧記の本文中でさせていただこうと思います。

さて、冒頭画像は引き渡し式当日のニュース写真を雷蔵さんが送ってくださったのですが、 

「きりしま」が「ちびしま」に!

というタイトルが付いていました(笑)
そう、「いずも」の引き渡し式が行われる同じ岸壁の向かいには、
ちょうど「きりしま」がドック入りしているんですね。

「いずも」と比べるとあの大きな「きりしま」がまるで「ちびしま」状態に・・・。
というわけで当意即妙に笑わせていただいたのですが、実は現地に着いた時、
わたしも真っ先にドック入りしている護衛艦の「174」を目に留め、

あっ、「ちびしま」だ・・・・じゃなくて「きりしま」だ! 

と当ブログアイコンに使わせていただいているmizukiさん作の絵を
思い出してその偶然にじ~~~~んとなっていたのです。
だってそうでしょ?
自衛隊所属の艦艇は星の数ほど・・・・はないにしても、とにかくたくさんあるのに、
よりによってこの日対岸にいたのが当ブログアイコンの「174」だったなんて。

これが感動せずに居られるでしょうか。



ということで、紅白の垂れ幕から上を撮影してきました。
なんと、ハッチ部分がベニヤ板で覆われています。
塗装のやり直しのためにこんなことまでするんですね。

ちなみに、写真には撮れませんでしたが、「きりしま」の艦尾にはちゃんと

自衛艦旗が

掲揚されていましたよ。
ドック入り中も掲揚降下されるんですね。

(足軽零戦記者さま、前回の護衛艦旗は全て自衛艦旗と訂正させていただきました。
ご指摘ご訂正ありがとう存じます。
そういえば前に同じ間違いをして、現役の自衛官から”それ違いますから”っていわれたんだった) 


ところで、昨日も最後に思いっきりTBSのニュースの「中国と近隣諸国を刺激」という

それだけで小一時間ノンストップで理路整然とツッコミ可能な記事に対し、
思わず鼻で笑わせて頂いたのですが、
YouTubeによるとNHKも酷かったみたいですね。



これがニュース解説のフリップ。
空母じゃないよ、ヘリコプター搭載艦だよ、とそらとぼける安倍首相、
それを腕を組んで睨んでいる中国の習近平総書記。

昨日「いずも」は「ジョージ・ワシントン」より小さい、と書いたのだけど、
これを見る限り米空母は遠近法を考慮しても「いずも」の3分の1にしか見えません。

こういうとことでこまめに印象操作を仕込んでくるのがテレビ的手法なのですが、
いやー、それにしてもNHKってどこの国営放送なんでしょうね。
まるで我が安倍総理がよっぽど疚しいことをやってるみたいじゃないの。
このニュース解説も酷かったですよ。

「いずも」は国際基準で見ても空母である

とまず「他国を攻撃するために」戦闘機を搭載して攻めに行く空母と「いずも」は
同質のものであり、いざとなれば作り変えも可能であることを強調し、さらには

国民の多額な税金つぎ込んで作るからには国民に対して納得のいく説明が必要だ

ときたもんだよ。
「納得」というのはつまり、中国様の懸念通り、

「もしいざとなった時にはこれを空母にして攻めに行くつもりで造りました」

というのが本音です、と白状すれば許してやるって言いたいのかしら。
説明も何も、「いずも」がヘリ搭載空母であり、その目的は


●洋上における司令塔
●監視警戒
●大規模災害に対応

であると防衛省は口を酸っぱくして?広報していると思うんだが。
それを、

大きさは空母だからきっとそのうち戦闘機を積むにちがいない!

と決めてかかって、暗に憲法違反であるから国民に説明を!ってこれ、なんなんだろう。
なんか、愛しているって男が言ってるのに信じないで、あなたはモテるからそのうち浮気するんでしょ!
きっとそうだわ!とかいって勝手にヒステリーを起こしてるメンヘラお嬢さんみたいな?

違うかな。


オスプレイを積めるとかいう報道もそうだけど、「搭載できる」というのは

ただ乗せるだけのことを言うんじゃないですからね?
員だけでなく整備士やその設備、昇降機や格納庫だって機種が違えば規格も違うのだから、
現行のSH-60以外のものをそう簡単にぽんぽん積めるもんじゃないと思うのよ。
ましてや戦闘機となると、ほぼ一から造り変えるくらいの大規模改修が必要なのでは?

わたしは素人なのでそう思うだけだけど、多分これ正しいと思います。(ですよね?)

国内のメディアがこれだけ発狂するから「中国と近隣諸国」とやらも
マッチポンプで呼応するが如くに「刺激される」んじゃないんですかね。

そもそも、「いずも」がたとえ空母であったところで、現実に空母を保持して
実際に南シナ海で脅威となっているような国に「自分とこは持つけどお前は持つな」
などと言われる筋合いは全くないと思うし、潜水艦で領海内をウロウロしたり、
尖閣でゴタゴタしたり、サンゴを勝手に取りに来たりする国があるから、
こちらとしてもこういうものを装備せざるを得ないわけで。

某国から日本を防衛するために作ったのに、どうして当の某国に配慮せねばいかんのか。

ついでに、メディアの決まり文句では、必ず「中国などその他近隣諸国」と言ってますが、
これはごまかさずにちゃんと「中国、韓国、北朝鮮」と言いましょう。

この2カ国がつまり世界的に「悪玉」と認められた北朝鮮とつまりは同じ側であることを
ぼかしているうちは、報道としての公正性を認めるわけにいかないと思いますよ。



さて、それでは、この日のことを順を追ってお話ししていくことにしましょう。
わたしは未だにIHIとJMUの関係がよくわかっていなかったのですが、
ここ横浜の新杉田には、もともとIHIのあったところで、どちらもがここに共存しています。

JMUはこれも前にお話ししましたが、IHIの造船部門とユニバーサル造船が合併したもので
IHIの造船部門は石川島播磨重工業と住友重機械の合併したもの、
そのユニバーサル造船も日本鋼管と日立造船が11年前に合併してできたものです。

ちなみにユニバーサル造船の舞鶴事業所は帝国海軍の舞鶴工廠を起源としてるそうです。


いただいた招待状には「9時半までにおいでください」と書いてあったのですが、
自衛隊イベントは
何時間も前から待つという習性が染み付いてしまっているわたし、
少しでも早く行って前列に座らねばという強迫観念?から、前日にJMUに電話して、

「朝は何時から入れてもらえますか」

とわざわざ聞き、

「8時半くらいからですが、あまり早く来られてもお待ちいただく時間が長くなってしまいます」

と少し言いにくそうに言われてしまったのは、少し恥ずかしかったです。

というわけでとりあえず8時40分を目指して(笑)行くことにしました。



広大な構内の移動にはわざわざ大型バスが用意されていました。
バスには何人かの人々が乗り込んでいたのですが、着いてみると入り口で
招待状の提示を求められ、その種類によって行き先が違いました。
ほとんどが別の部屋に入ってしまい、この部屋に通されたのはわたしを入れてわずか3~4人。

どうやら他の人たちは皆艤装員、つまり自衛隊員の家族であったようです。

この記念式典に参加している人たちは4種類のカテゴリに分けられ、

防衛省出席者

防衛省招待者

会社招待者

艤装員家族

という分類です。
わたしは地球防衛協会から出席したのですが、この枠でいうと「会社招待者」となっていました。



同じバスに乗ってこられた会社招待者で、ニコンの一眼レフを構え、
わたしと同じようなもの(お花とか)を撮りまくっていた方と声を交わしたのをきっかけに、
お互い自己紹介と情報交換が始まりました。
というか、わたしが”ふゆづき”の経験を踏まえて


「写真を撮られるのなら前列の中央寄りがいいですよ」

とアドバイスをしたことからそれでは岸壁までのバスには一番乗りしましょう、
ということになり、この日一緒に共同戦線を張ることになったのでした(笑)

この方、Mさんは昔某大に入学したものの、自分が合っていないと見極めて早々に辞め、

旧帝に入り直したという過去がおありだそうです。
今は会社経営者ですが、趣味は鉄道で写真をFacebookに挙げておられるとのこと。

「そういうののために写真を撮るとなると、場所とかこだわってしまいますよね」

ついわたしがこのように言うと、

「あなたはFacebookとかやってらっしゃらないんですか?
え?何もやっていない?せっかくいろんなところにいって写真を撮って
それだけいろんなことをご存知なのに、もったいないなあ」

しかしわたしは、ブログならやっています、と喉まで出かかってすんでのことでやめました。
どうしてこういうときに、ブログ主であることを決して言えないんだろうなあ。

なんかのトラウマかしら(笑)


「本でもお書きになったら僕買わせていただきますよ」

はあ、まあそのうちいずれ、なんかのきっかけでそんなことになったときには。

それにしてもさすがは大きな造船会社、しかも「いずも」の引き渡し式。
1時間使う待合室のために、白いテーブルクロスを敷いたテーブルに綺麗なお花を飾り、
女子社員にお茶を運ばせるとは。

そのとき、社員の男性が10時半の引き渡し式のために10時から入場が始まるので、
9時50分から岸壁への移動が始まる、ということをアナウンスしました。

「バスには一番乗りしましょう」
「もう外で待っていた方がいいですね」

二人で一番先に待合室を出て、待機していたバスに寒いから入れろと開けさせ、
(わたしが言ったんじゃありません) 一番バスの一番前の席に乗り込みました。



走ること1分、鉄扉で普段は仕切られているらしい施設の一角に入っていくと、
「いずも」キター!
ああいよいよ・・・・・・、胸が高鳴ります。



甲板の人影はカメラマン。
どうやら式典前に報道陣に中を公開しているようです。

公開したってほとんどそんな写真記事にもならないのに・・・。
ムック本とか模型会社の記者かな?




後ほど出航見送りの時に、近くに立っていた人がJMU社員だったらしく、

「吃水は7mなんですよ」

と話していましたが、これを見ると正確には水深目盛は7、4mを指しています。



隣のMさんもバシャバシャとニコン特有の音を盛んにさせながら写真を撮っています。
この角度から見ると、昇降機の部分の出っ張りが大変大きなものであるとわかりますね。

さて、「いずも」就航のニュースは、我がメディアが、
(といっても、メディアがわたしの所有物だといっているわけではありませんので念のため)←皮肉
マッチポンプで騒いだおかげもあって、世界中の注目するところとなりましたが、
海外(中韓以外)のこのニュースに寄せたコメントを集めたサイトで、こんな声がありました。


「中国の国家主席さんはやっちゃったね。
安倍さんに口実を与えたのは、あなただ」

「中国が領土の拡大を狙っているのに日本を縛り続けるなんて馬鹿げてる」

「いいね。日本は海軍力をもっと向上させる必要があるんだ」

「そろそろ日本は本当の表舞台に戻っていいときなんだよな。
日本はきっと世界に力になれるよ」


何だか 我が国のメディアが本来言うべきことばかりのような気がするのですが・・。



続く。 




 







 



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3 Comments

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空母と言い張るなら… (佳太郎)
2015-03-26 21:52:51
戦闘機飛ばしてみてくださいよと言いたいですね。絶対墜落しますよね。
空母の定義は艦上機を飛ばせるかどうかだというのを見たことがあります。そして軽空母は短距離離着陸機を運用できるかどうか、ヘリ空母はヘリコプターを運用できるかが基準だとか。ヘリ空母では短距離離着陸機すら飛ばせないので空母には当たらないという事ですよね。マスコミはちょっと調べればわかることも調べないようですね…
まったくどこの国のメディアなんだかと聞いてみたいものです。

やはりこういう式典に出ると輪が広がるのですね。こういった所で話をすると盛り上がりそうです。こういった人との出会いは大切にしていきたいものですよね。

しかしシャッター音でカメラを判断できるとは、さすが音楽をやっている方と言うべきか…
返信する
これから40年使うんですから (雷蔵)
2015-03-26 23:54:39
F-35Bは搭載出来る設計だと思います。

いずもは海上自衛隊で最大のヘリコプターであるMH-53Eまで搭載出来ますが、下記の大きさです。

全長(胴体のみ):22.35m
高さ:8.46m
幅:8.41m
機体重量(自重/全備):15.071t/33.339t

これに対して、F-35Bは

全長:15.60m
高さ:4.6m
幅:10.6m
機体重量(自重/全備):13.888t/27.000t

問題ないんじゃないですかね。もちろん、ヘリコプターと戦闘機では搭載品が全然違うので、それなりの整備機材を新たに積む必要があります。

昨日も書き込ませて戴きましたが、通信衛星を導入する際に、周辺諸国が普通に使っているものは我が国が使うのも差し支えないという論理を通したので、今後、防衛省(海上自衛隊)がどうするかは周辺諸国次第だと思います。

今後40年の間に例えば、中国が本格的な空母機動部隊を持つとか、もっと強く出て来るようなら、我が国も戦闘機の搭載を考えるんじゃないでしょうか。それくらいの拡張性は考えていないと財政が厳しい中でこんなに大きな船を作る意味がないと思います。
返信する
「いずも」、頼もしいですね (昭南島太郎)
2015-03-27 17:00:21
エリス中尉

先日、昭南島海軍RSS ENDURANCEを間近に見て感動してた太郎ですが、「いずも」を間近に見ると圧巻なのでしょうね。
支那や半島の敵性国家から日本国を守る頼もしい護衛艦ですね。
改めて今の日本国家が正しい方向へ進みつつあるような気がします。

海外にいますと日本のようにあちこちから雑音を聞くことはないのですが、
何の根拠もなく好き勝手なことを報じるメディアは本当、公害ですよね。

そう言えば、昭南島は今年独立50周年を記念して新しく海軍所属の沿岸警備艦が就役するに際して、艦名募集をしています。
採用艦名となったら賞金SG$3,000で、長男が応募してました(笑)。

外は灼熱、室内極寒の昭南島より

昭南島太郎
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