アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

救いの一直線の光り輝くエネルギー

2024-05-07 03:58:30 | ジェイド・タブレット

◎ジェイド・タブレット-10-35

◎垂直上昇への仕掛け-35

◎無上の垂直道-1

◎クンダリニーとは、ニルヴァーナがマーヤーを仮現せしめるための・・・

 

チベット死者の書から、

『しかし生前にガイドとよばれる実際的な教えを受けてきたすべての人々は、この導きが適用されると原初のクリヤー・ライトへと導かれるだろう。そしていかなる中間状態をも通ることなく、無上の垂直道を通ってダルマ・カーヤを得るだろう。』(チベット死者の書/おおえまさのり訳/講談社P24-25から引用)

※原初のクリヤー・ライト:原初の光、母の光明

※ダルマ・カーヤ:法身

※無上の垂直道についてこの本の注釈はついているが、何のことかわからない。

 

これに触発されて、ダンテス・ダイジが、パドマサンバヴァの言う無上の垂直道とは、メンタル体→コーザル体→アートマンと変化した自分個人が中心太陽(ブラフマン)に突入する直前の垂直道であることを示唆している。

無上の垂直道とは、自分最後の個別性が消える寸前のホーム・ストレートなのだ。

 

『尚、ニルヴァーナへの無上の垂直道を上昇する場合には、純粋意識と、「神」から発出されたエネルギー・コードとは同一のものであることを知覚することになる。』

(ダンテス・ダイジの『ニルヴァーナのプロセスとテクニック』P109から引用)

 

中心太陽突入後に曰く、

『クンダリニーとは、ニルヴァーナがマーヤーを仮現せしめるための一直線の光り輝くエネルギーのことなのだ。』(上掲書P72から引用)

※マーヤー:無明、迷い

 

つまり日本でも古来玉の緒と呼ばれたクンダリニーのエネルギー・コードは、単にアストラル体の魂と肉体を結ぶだけの霊線ということでなく、七つの次元を自分個人が上昇していく最終盤では、最後の自分自身の個別性ということになる。

 

最後の自分自身の個別性が中心太陽に突入することで、自分は全知全能にしてすべてのすべてである神仏となって、大逆転、倒立が発生する。これが窮極の救いということになる。

 

道教では、柳華陽の言う妙道が、この絶対光に向かう道、すなわち無上の垂直道なのではないか。慧命経の第六図化身図では、この陽神が妙道を通って虚無と化していくとあり、無上の垂直道ならぬ「妙道」を通って中心太陽に向かうことを言っているのだろう。

有より出て無に入るとは、文字通りアートマンからニルヴァーナへ。

 

また苦難と絶望からの救いということなら、旧約聖書にノアの箱舟があり、古事記に目無堅間の舟がある。乗った者を必ず救ってくれる。この救いの船とは、意外なことにクンダリニーのエネルギー・コードであったと思う。

 

古神道出口王仁三郎の霊界物語(霊界物語第五巻 第23章 神の御綱)では、危難や大峠、大洪水、世の終わりでの救いに、鉤つきの長い霊線を多数登場させて、助かるべき人を次々と天の浮橋に引き上げて救っていく。

この長い霊線(別名:神の御綱(かみのみつな))は、身魂のレベルに応じて金の霊線、銀の霊線、銅の霊線に分かれている。

この救いの霊線こそがクンダリニーのエネルギー・コード。

救いが確定するのは、中心太陽突入直前であろうから、映画でよく見るような巨大な救いの船に「人間が選んだ」民だけが乗り込んで助かるというようなものではないように思う。

なんとなれば、霊界物語によれば、救いの霊線があることは、世界的に誰にでも知られるようになるが、最初は眉唾として怪しむばかりの人ばかりで、本気で救われようとする人はいない。が、やがて少数ながら実際に救われる人が出て来て、次第にその数が増えていく。つまり自分で能動的に救いの霊線に依って(冥想修行して)助かりに行かねばならないからである。人間が救うのではなく、神が救うのである。

 

クンダリニーのエネルギー・コードは、最初は白で上昇するにつれ、銀、金と色を変えていく。出口王仁三郎もその消息を目撃したことがあるのだろう。

 

無上の垂直道と言えば、厳(いか)めしいが、万人にとって窮極の救いとは、わが身の霊線、玉の緒のことだったのだ。

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