詠里庵ぶろぐ

詠里庵

アメリカのテレビ

2006-09-01 21:20:11 | 詠里庵・新着案内
は特に見たいと思わないので、結局出張中一度もスイッチを入れませんでした。忙しかったこともありますが、昨今ニュースはネットで見られるし。で、帰国してみると、例によって次々と事件ですが、その中にあって結構「冥王星」騒ぎがまじめにとりあげられているんですね。この件は結局一年前に書いた見解に沿った決着を見、私としては納得です。

そのときも書いたことですが、ホルストの惑星は、作曲当時冥王星は発見されていなかったので、海王星が最終曲なわけです。そこで私は学生の頃「Pluto(冥王星)」という曲を作りました。ピアノからシンセサイザーに転向しようかと思っていたときでした。シンセサイザー入手の前にとりあえずエレクトーンとグロッケンシュピール、それに自作の合成音発振回路のために構想し、ステレオ重ね録音しました。エレクトーンというのは自分の感性に最も遠い楽器のように思いますが、多少オンド・マルトノを意識しました。実は自分の作曲でこの曲だけは楽譜を書かず、構成を大体決めた以外は、即興演奏による展開を重視して直接重ね録音しました。ホルストの「海王星」がこの世ならぬ神秘的な終わり方をしているので、それに続けるには一層「現実世界」から離れた曲にしなければならないことに困難を感じました。

組曲「惑星」の完成を手伝うつもりで作ったのは若気の至りで、実際の曲の出来はというと、そりゃあ作っているときは隅々までどういうつもりで音を置いたかは納得しているのですが、後で聴いてみると、こりゃどうもホルストに申し訳ないと思い、録音テープはすぐさま押入れの奥深くしまい込んでしまったのでした。

しかし正式に今回の事態になってみると、ホルストの「惑星」に冥王星を付け加える意味がなくなったので、それならホルストとは無関係な一若者の戯れ事だったということにもなり、申し訳ない気持ちが一挙に薄れました。(あまり論理的ではありませんが)

というわけで今週の一曲は、アップする予定のなかった「Pluto」にします。14分と長いですが、待っていれば変化はあります。まあBGMにでもなれば。

(それにしても今週のNews Weekの「冥王星降格は序の口。きたるべき大リストラとは!?」という見出しは一体何なんですかね?)
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