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詠里庵

「カンディンスキーと青騎士」展

2010-11-24 00:53:57 | 日々のこと(一般)
を見に行きました。絵画展は漫然と絵を集めているわけではなく、何らかのコンセプトのもとに設計されているものですが、だからといってその趣旨をあらかじめ調べて行くわけでもありません。今回も単にカンディンスキーが好きだからというだけのことで、木々も日差しも色づいた秋の一日、妻と出かけました。

行ってみたら、どちらかというと彼の初期である「青騎士」活動を始める経緯やその仲間に焦点を当てたもので、私の好きな後期の抽象画家としてのカンディンスキー展ではありませんでした。しかしそのときどきの仲間たちの作品もあり、彼がどのように抽象画に向かって行ったのか、その時代背景や内的必然性への理解が深まりました。最近の美術展は趣旨がはっきりしていて考証も本格的なので、音声解説とともに展そのものにキュレーターのオリジナリティを感じます。しばらく前にあった芸大でのシャガール展もそうでした。

ま、自分に望むらくは、これがオーソライズされた観点なんだなと盲信するのでなく、自分だったらこういう視点で展を設計するんだけどなーと想いをめぐらすところまで行きたいものです。でもまあそれは片隅に置いといて、まずはキュレーターの描いた世界にどっぷりと浸かり、深まり行く秋の一日を楽しみました。
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