詠里庵ぶろぐ

詠里庵

ボンバルディア機

2007-12-02 22:20:09 | 日々のこと(一般)
に乗るはめになりました。
機体を見て気づき、胴体着陸しないでくださいねと祈りつつ、小さな機体に乗り込みました。この写真にあるプロペラを見るとわかりますが、回転軸に対して羽根が垂直に近い扇風機と違って、回転軸にほぼ平行な羽根です。そうでないと高速で飛ぶとき、羽根が空気をネジ切って進むより飛行機の方が速いので、逆に抵抗になってしまいます。

さて乗り込んだら景色が良さそうな窓際の席でラッキー、と思ったのも束の間、真横には窓が無く自然な姿勢では外が見えない。ツイてない席だなと体を前にせり出して前の窓から外を見たら、何と巨大なプロペラが私の真横に。上の写真見るとわかりますが、羽根の先端は結構至近距離まで来ます。こいつが目の前で高速回転するのか、と頭を抱えてしまいました。見えないように窓がそこに来ないようにしてあるのか、それならその方がいいと思いましたが、離陸したらプロペラ音のうるさいこと。見えなくても回転を想像してしまって気持ち悪いもんです。そうしたら人間の心理は不思議なもので、また体をせり出して恐る恐る見てしまいました。案の定、半透明の円盤になってブン回っているのが見えて、また頭を抱えてしまいました。プロペラよ、おまえには途方もない遠心力がかかっているだろうが、耐えろよ。そうでないと私は木っ端微塵だ。ああどこか遠くに空いている席はないか、と思わず見たが満席。まあプロペラが破損するようなことがあれば、どの席に座っていようがどのみち終わりだから関係ない、と理性は言うのですが、やっぱりすぐそばの席は気持ち悪いですね。

しかし人間の心配ごとの集中力も長くは続かないのか、あるいは日頃の寝不足のせいか、この爆音の中で深い眠りについて、着陸のショックで目が覚めたのでした。

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2 コメント

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御無事でなによりでした。 (jun)
2007-12-04 12:51:48
先生の心のお姿を想像し、失礼ながらつい笑ってしまいました。
御専門が物理学なので、怖さが身近になりますよね!私も、大昔にモスクワからウイーンに飛んだ時、
小さな飛行機で、緊張したことがあります。
ご活躍を楽しみに拝見しています。
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小さな飛行機 (詠里庵)
2007-12-06 08:34:12
ありがとうございます。小さな飛行機は恐いですよね。ボンバルディアより小さな飛行機では、乱気流による上下蛇行で胃が口から飛び出すんじゃないかという目にあったことがあります。

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