詠里庵ぶろぐ

詠里庵

韓国・沖縄

2007-09-02 10:33:02 | 日々のこと(一般)
に続けて英国出張に行く空港の待ち時間に書いています。ソウルは44時間、沖縄は50時間の滞在で、ただ役をこなしてきただけの旅です。特にソウルは特段の見聞はありませんでした。ソウルのラッシュアワー時は大渋滞を覚悟しましょう、とか、空港(仁川:インチョン)のチェックインは大混雑なので早めに行きましょう、という程度でしょうか。仁川に限らず最近どこも国際空港は混んでますね。

ところで仁川空港周辺に広がる干潟の不思議な光景、何なのでしょう? 舟も使い物にならないし貝や海苔も取れなさそうです。少し海面が下がれば大工業地帯でもできそうですが、温暖化で海面は上がる方向でしょう。成立過程について専門家に訊いてみたいような、あまり見慣れない地形でした。

沖縄の方は少し見聞がありました。今回は用が済んだ帰り空港で3時間ほど余暇ができたのです。そこで行ったのが「平和記念公園」と「ひめゆりの塔」。運転手がガイドを兼ねた貸し切りタクシーで前払い約8,000円。内容を考えると決して高くない見聞でした。

沖縄には木造住宅がほとんどありません。白っぽく明るい外壁塗装のコンクリートの家ばかり。大理石の階段も見かけ、ギリシアを思い出しました。多分ギリシアほどでないにしても建築向きの木が少ないのでしょう。白っぽいのは日光の輻射熱を反射するためでしょう。

真夏の沖縄は暑いと思うでしょうが、大阪の方が気温は高い。かえって避暑になったと言っても過言ではありません。ガイドによれば気温33度を超えることはほとんどないそうです。しかし・・・
日差しが強い。刺すような輻射をまともに受けると、目だけでなく体の中から「まぶしい!」と息絶え絶え。そのかわり日陰に入ればOKです。舗装道路などは照り返しでフライパンの中を歩いているようです。

途中車窓から地面の異様な盛り上がりがいくつも見えました。あれは何ですか?と訊くと軍のオイルタンクだそうな。ははあ上から爆撃しようとしても何だか判らないようにしてあるわけですね。なんてこと書いてしまったら機密漏洩か? しかしタクシーさんも知っているくらいですし、知ったところでやはり上から見たらわからないでしょう。

タクシーさんの話によれば、戦前50万人だった沖縄の人口は今では3倍の150万人。暮らし向きも「見て下さい。立派なコンクリートの家だらけ。道路は車だらけ。豊かになりました」ということ。彼によれば本来150万人も養える島ではないのにそれが可能なのは、アメリカ統治時代は米軍の仕事の口が、返還後は日本政府の支援が安定してあったことによるそうな。特にアメリカは米軍に役立つ以外のインフラ整備は全くしなかった(当たり前)が日本になってから道路など完全に整備されたとのこと。アメリカと日本には感謝に堪えないとのこと。何か普通聞く話と違う感じもしますが、とにかくタクシーさんはそう言っていました。

さて目的の平和記念公園とひめゆりの塔ですが、これはなまじっかの言葉で書く感想を超えるもののように思います。テレビなどで紹介されることはありますが、実際に見るとやはり違います。単にモニュメントがあるだけでなく、資料が充実しています。非常なる印象の残る場所でした。機会があったらぜひ行ってください。
コメント
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