詠里庵ぶろぐ

詠里庵

ロッキード事件

2006-07-21 00:19:20 | 日々のこと(一般)
新事実「英首相が直々セールス」というニュースがありました。「指定期間(30年)が経過して英政府が公開した機密文書によると、ヒース首相は首脳会談で田中首相に対し、全日空がトライスターを採用するよう求めた。田中首相は「検討中」とだけ答えたが、会談の約40日後トライスター採用を決定。英機密文書は『ヒース首相の“トップセールス”が功を奏したと強調』としている」というものです。

これは何を意味しているのでしょうね。ヒースはなぜロッキードのセールスをしたんでしょうね。「ソ連やアラブ諸国からのエネルギー資源の直接調達を進める田中の追い落としを狙った、石油メジャーとアメリカ政府の陰謀だったとする説がある」(Wikipedia)に英国も乗っていたのかもしれませんね。そもそも事件はロッキードのコーチャン副社長がチャーチ委員会で贈賄を告白したのが発端ですが、この人なぜ突然告白し始めたんだろうという感じではありました。(ライバルのダグラスの告発をかわせなかったということかもわかりませんが。) 結局コーチャンは無罪でした。また上記の内容を30年機密保持に指定したというのも微妙です。どうしてそう判断したんでしょう。ま、真相は闇の中ですが。

話は逸れて行きますが、当時オーケストラの指揮もしたヒースに比べ我らの首相のなんと教養のないことよ、という音楽評論家がいました。私は田中角栄が好きでもなんでもありませんが、これはまた実にとんちんかんな発言でした。では角栄が中国と国交を開いたときに漢詩を詠んだ(もちろん事前に準備したのでしょう)がヒースにそれができるか、と言ったら、やはりとんちんかんでしょう。それに映像見りゃヒースがオーケストラに指揮されていたのは明らかでした。
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