昨日は都内でも朝から雪が降り続いた 寒~い一日でした。
そのなか 足元を注意しながら、全国療術師協会の同窓会が主催する講演会に参加してきました。
ヒートショックプロテイン研究と加温療法の第一人者、伊藤要子先生(愛知医科大 准教授)による、
『体に熱を加える』新しい生き方と健康法 というタイトルの講演会です。
『HSP』と聞いて、ピン!とくる方は いらっしゃるでしょうか?
HSPとは、ヒート(Heat) ショック(Shock) プロテイン(Protein)の略称で、日本語では「熱刺激タンパク」という名称になるのでしょう。 体に熱を加えることで、このHSPが増えて体を元気にするということです。
「このHSPは熱以外でもさまざまなストレス、例えば低酸素、虚血、飢餓などでも増加してくることが知られているが、なかでも熱ストレスがもっとも効果的な刺激であることが確認されている。このHSPは生体内で生じた障害された不良蛋白を修理してもとの元気な細胞に戻すというレスキュウ隊のような役割を果たしていると考えられている。」 と、さらに難しい説明文もありましたが、、、
要するに、日本に古来から伝わる『温泉湯治』が、最も判り易い症例です! 体温を38℃に上昇させる(温泉でも運動でもOKとのこと)と体内のHSPが増加し、病気の快復・健康の増進に役立つということです。
どうやら、これからは「ヒートショックプロテイン」が健康のキーワードになることでしょう!!
タイトルに書きました HSP70 というのは伊藤先生が新刊本のお題を考える段階で、誰でも知っているだろう AKB48 と語呂合わせが似ていてインパクトがあって良いんじゃないかと(HSP70とは数多くあるHSPのなか、伊藤先生が特に研究している種類のこと)編集者と相談したところ あっ気なく却下されたという幻しのタイトルだったとのことです。
家庭で簡単にできるのが、2回/週ほどの半身浴が加温療法になるとのこと。
その目安は、湯船の温度40℃なら20分、42℃なら10分(ズーッと浸かっているわけでなく途中で上がって再び入って、合計の時間でOKということでしたヨ)で、汗が流れてくると体温が38℃まで上昇しているということです。風呂上りに保温を心掛けることも重要です!!
ヒートショックプロテインを健康法にしてゆきましょう~